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【採点・総評】2020年 ドラフト会議 横浜DeNA

こんばんは、なべマガジンです。

10/26 月曜日 ドラフト会議が開催されました。例年は、10月1日により戦力外通告がなされますが、今年は、11月~になることが予想されており、各球団がどのくらい指名するのか不透明な中での開催になりました。

今回の記事は5000字を超えるボリュームで読み応え満載です!ワクワクしながら読んでくださいね^^

それでは早速、横浜DeNAベイスターズの各順位の指名理由や選手紹介した上で、ドラフト採点・総括を行っていきましょう!!!

1位 入江大生 投手 明治大 右の先発候補 1位での指名理由と特徴

今年も昨年の森選手に続き、単独指名になりました。単独指名した理由は、2つあると思います。1つ目は、外れ1位での競合が予想されたこと、2つ目は、獲得する可能性が高い、中央大の牧選手を2巡目でも獲得できるとふんだことで、一本釣り指名に繋がったと思われます。

補足でいえば、各球団がパイプが強い大学がある中で、横浜DeNAのパイプが強い大学は、明治大学と法政大学になります。(昔からフロントと繋がりが強いということで、指名された選手が過去多い。巨人でいえば、東海大学や中央大学になります。)そのため、明治大学の入江投手を指名することは、可能性の1つとして考えることもできましたが、筆者の予想は、牧選手でありましたので、その牧選手を2位で指名できたことで、球団のドラフト戦略に圧倒された次第であります(笑)

明治大学のエースになります。リーグ戦では、通算2勝6敗ながらも、最速153キロのストレートと多彩な変化球(スライダー・カットボール・カーブ・SFFなど)を操るローテーション候補の投手になります。広島に入団した森下選手とフォームも似ており、コントロールや球のキレなど一つ一つの力は、及ばないものの、打たれてたまるか!という強い気持ちを持っていることが、大きな魅力の選手です。過去横浜DeNAのローテーション投手をみる限り、ストレートで押していく様な、本格派投手はほとんどいませんでしたので、今までもいないタイプとなり、適材適所の補強であると思います。高校時代は、現西武の今井選手がいたため、内野手として全国制覇に貢献。大学では投手1本で挑戦。そのため、完成された選手ではなく、まだ潜在能力を発揮していない選手ですので、プロでの成長できる可能性も高いです。もちろん、元野手のため打撃力も高く、森下選手同様、バッティングを期待できる選手でもありますので、先発として見たい選手です。なお今年は、今永・平良の両投手が怪我で離脱し、ローテーション投手がおらず、オープナーも何試合かある状況。来年から1軍登板する可能性も十分にあります。

2位 牧秀悟 内野手 中央大 右の中距離ヒッター 2位での指名理由と特徴

1位一本釣り指名濃厚と予想されていた牧選手。そこには、ベイスターズの内野手不足問題が大きく影響している。サード宮﨑、セカンドソト、ファーストロペスと30代の選手ばかりで、ソトやロペスはいつ退団してもおかしくない状況。(ロペスは年齢、ソトは他球団への移籍など)今後の中心選手が育っていないのが現状だ。右打者として、中井や大和選手はいるもの共に30代であり、20代の若手選手は、伊藤裕、知野の2選手になる。そのため、内野手として即戦力の補強が急務とされていたのである。本来であれば、1位指名の可能性が高かったが、他球団が野手よりも即戦力投手を補強するチームがほとんどだった(ベイスターズはその情報を得ていたと思われる)ので、2位で大学日本代表でも4番を張った好打者を指名することができた。

ホームランアーチストというタイプではなく、中距離ヒッターで、ソフトバンクホークスの内川選手の様なイメージである。ストレート・変化球問わず内角・外角ともにさばくバッティング技術もあり、ツボにはまればホームランを打てる長打も兼ね備えている万能型の選手だ。足もそこそこあり、守備も二遊間を守れるレベルである。情報によれば、伊藤裕選手よりも守備はうまいと言われている。プロの球に対してどれだけ通用するかは、キャンプ以降の実践次第だが、積極的に1軍の試合で経験を積ませることが予想される。将来的には、3番、6番を打つようなポイントゲッターに成長して欲しい選手だ。ポジションは、サードかセカンドだろう。この育成については、注目したいところだ。目標は、まずは1軍では中井選手、2軍では伊藤裕、知野選手がライバルになるだろう。今後の争いが激化しそうだ。

3位 松本隆之介 投手 横浜高校 左の素材型左腕 3位での指名理由と特徴


横浜高校だからパイプが強く、選手を多く指名しているわけではなく、実は、2011年ドラフト5位の乙坂選手以降の横浜高校からの指名になった。まず、松本選手の指名よって、ベイスターズが将来のチーム作りにおいての本気度を感じた。高卒左腕は例年5位以降で、素材型でも他球団が指名した後に残ってる選手の指名感が否めなかった。しかしながら、今年は、高校生左腕を3位という順位で指名した。松本選手は、高校生No.1左腕と称された潜在能力の高い選手であり、2位での指名も予想されたほどの逸材だ。牧選手を指名した後、残っていれば御の字というところだったが、他球団の多くが即戦力投手を指名、または高校生野手を指名したことによって、3位でも残っていたのである。これはベイスターズにとって非常にラッキーだったということもいえる。もちろん、松本選手が残っていなくとも左腕を指名していた可能性が高いが、結果的に地元出身の将来のエース候補を獲得できた。

最速152キロを計測し、スライダーを中心に変化球のキレもある。何よりフォームに柔軟性があり、非常に綺麗であることは、かなり期待できるだろう。1年目身体を鍛えることから始めるのか、2軍ローテーションとして育成されるかは、不明だが、個人的には、後者の2軍ローテーションとして育成し、実績経験を積んで欲しいと思っている。コロナ禍の中で、身体も一回り大きくなり、ある程度身体はできていると感じているからだ。もしかして、もしかするとメジャー級のサウスポーになれるかもしれない。それくらい大きな期待をしたい夢のサウスポーである。

4位 小深田大地 内野手 履正社高校 左のスラッガー 4位での指名理由と特徴



まさかここまで残っているとは思ってなかった。それが率直な印象である。高卒で左のスラッガー候補と称される全国的にも知名度が高かった選手。ベイスターズとしては、昨年森選手を1位で指名しているが、森選手は、「1番・ショート」を期待しての指名であり、小深田選手とはタイプが違う。左の内野手も、20代後半から30代に差し掛かっており、スラッガータイプはいないため、この補強も適材適所の補強であることが分かる。本人も意識しているが、筒香2世としてスラッガータイプとして育成されるだろう。そして1年目は、2軍でサードやファーストでの起用が中心になるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=7VzdHAtUsJA

とにかく振れる選手で、どんな球にも力強く振れることが特徴だ。時には、ミートバッティングに切り替え、三遊間を抜くような打球も打てる。どちらかというと球を前でさばくタイプの選手だ。それがそのままプロで通用するかは、今後の注目ポイントである。外角の球よりも内角は苦手そうなイメージがある。筒香選手も2軍での実績経験を積んでフォームを少しずつ修正させながら成長してきたこともあり、3年~5年は、様子を見たいと思う。いずれにせよ成長が楽しみな逸材である。

5位 池谷蒼大 投手 ヤマハ 左の万能型投手 5位での指名理由と特徴

今永を初め、濱口・東・坂本や砂田・石田・エスコバーと中継ぎ左腕が1軍で活躍するものの、今年の様に怪我で離脱するケースも多々あり、左腕については、1~2枚即戦力投手を補強する必要があった。(昨年も同様の状態だったが、指名はありませんでした)そこで、先発も中継ぎも期待できる池谷選手の指名に繋がったと思われます。今年は、他球団が即戦力左腕の指名を多く行う中で、評価が高いながらも5位まで残っていた選手である。もしかすると、指名予定選手が先に他球団に取られた可能性も高いですが、高卒3年目の若手社会人投手で、調子を上げ続けている選手を指名できたことは良かったと思う。

ストレートは140キロ前後ながらも、キレがあり、ストレートでも空振りを奪えることが特徴だ。変化球はスライダーとチェンジアップである。ストレートの投球割合が多いことからストレートに自信を持っていると思われます。テイクバックで一度腕を引き、球の出所をより分かりにくいしながらも、ストレートと変化球ともに同じ様なフォームで投げ込めるため、打者も打ちづらいだろう。そしてコントロールも良く、先発としても中継ぎでも重宝される選手だと思うので、結果を出せれば1年目から1軍の可能性もある。

6位 髙田琢登 投手 静岡商 左の素材型 6位での指名理由と特徴

おそらく、この順位まで残っているとは、フロントも思っていなかったと思う。3位の松本と1,2を争うほど、評価が高かった高卒左腕だからだ。3位で松本選手、5位で池谷選手を補強で左腕の指名を終了するのではく、6位でも素材型の左腕を指名し続けたことがホントに素晴らしい。現状櫻井投手以下の若手左腕がいないため、チーム編成上もバランスが良くなり、将来のローテーション候補として、松本選手と切磋琢磨していける環境になる。個人的には、2.3位で消える選手だと思っていたが、何度も記載するように他球団が高卒投手の指名を避け、即戦力投手(大学・社会人卒)を優先したことが、逆にベイスターズにとって幸運をもたらしたと言えよう。

松本選手と違い、身体はそれほど大きくないものの、安定した下半身から投げる球父である監督と親子鷹で歩んだ高校生活で最速148キロまで成長。今永を意識するフォームで、テイクバックからの腕の振りは似ている部分がある。変化球だけでなく、ストレートでも空振りを奪うキレがあり、まだ身体も成長するだろうし、松本選手同様に将来のエース候補だ。球団としては、松本選手か髙田選手どちらがローテション投手になってくれれば、OKというレベルだが、あわよくば2人とも入って欲しいと思わせる投球を今の段階で見せてくれているので、成長過程が楽しみでしょうがない選手だ。

育成ドラフト1位 石川達也 投手 法政大学 2位 加藤大 投手 横浜隼人



横浜高校出身の素材型左腕。怪我で伸び悩んだが、将来性を見込んだ指名だろう。ここでも、左腕を獲得し、徹底した左腕育成が球団の本気度をより感じさせるのだ。変化球のキレが特徴の投手だが、育成選手につき、未知数だが、楽しみに待ちたい。独立リーグでの派遣育成になるのか、2軍でのローテションまたは、中継ぎ登板なのか育成方針を見守りたい

https://www.youtube.com/watch?v=eIV3gJYoRjM&t=237s



昨年は、オリックスに育成ドラフトで指名予定だった、佐藤投手(左腕)をかっさわられたが、今年は無事獲得できた。夏予選2回戦では、ストレート一本勝負で15奪三振を奪った豪腕。変化球(スライダーのみ?)は苦手で粗削りの素材右腕。動画からもストレートの力強さを非常に感じる。育成ロマン枠とはこういう選手だろう。ストレートの球速アップと変化球の成長を楽しみにしたい。

https://www.youtube.com/watch?v=sxKJgi7rgzQ&t=992s


以上、支配下指名6名、育成指名2名の総評になりました。

採点につきましては、120点!!!を上げてもお釣りがきます。1位予定の牧選手を2巡目で獲得し、1位でローテーション候補の入江選手を獲得、3.5.6位で左腕を獲得し、将来のベイスターズのエースを育てる環境を作ったことで、中長期的なチーム作りが、編成上可能になったことで、これからもっとベイスターズが強くなるということを証明してくれた。そのため120点という満点で評価したい!!!

もちろん、ドラフトの評価は5年後と言われており、本当の評価は5年後だが、それは、指名された選手たち次第であり、現状においての指名は、ベイスターズとして素晴らしかったと称えたい。この期待に応えて指名された選手がどれだけ1軍で活躍できるのか、みんなで見守っていきましょう!!!

本日もご覧頂き、誠にありがとうございました。

20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^