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ベイスターズ2020年選手名鑑 戸柱恭孝 背番号10 「ベイスターズの正捕手争いは超熾烈時代に突入?生き残る為の方法は?」

こんにちは、なべマガジンです。

そろそろ自粛ムードに疲れてきている人もいると思います。実際、筆者も疲れてきました。しかしながら、病人(左足腓骨骨折中)のため、元々どこも行けませんので、しょうがないんですけどね・・・(笑)

今日も選手名鑑シリーズいきたいと思います^^

背番号9→10ときまして、戸柱恭孝選手を紹介します!

1.経歴

鹿児島県出身(大和選手と一緒。 FA移籍の際は、すぐに連絡を取り合っていたそうです。)鹿屋中央高-駒大(4年時には、1年に今永投手がいました)と-NTT西日本から2015年ドラフト4位指名で、ベイスターズに入団しました。(1位指名は、今永投手で運命的再開 同期入団)大学時代までは、大きく目立っておりませんでしたが、社会人時代に捕手としての才能が開花した選手です。社会人3年目での指名でしたので、この年を逃していると大幅に指名される確率も落ちてました。26歳以降の指名例はかなり少ないので、戸柱選手からしたら、プロに臨むラストイヤーとして思っていたかもしれませんね。

2.ベイスターズの指名理由

後の解説のために、戸柱選手を指名する10年前までの、ドラフト捕手指名です。※黒字は、2020年時 同チーム

2005年高校生3位 黒羽根選手(現日本ハム)

2006年高校生4位 高森選手(現フリーライター) 

2008年4位 細山田選手(現トヨタ自動車)

2010年育成1位 松下選手(現IT関連一般企業)

2011年2位 髙城選手(オリックスから復帰 ライバルの1人)

2011年育成2位 西森選手(不動産関係一般企業就職)

2013年3位 嶺井選手(ライバルの1人)

2014年育成1位 亀井選手(引退)

この指名を踏まえて現在に至るまでを簡単に表すとメイン捕手と過去のベイスターズの捕手事情を見ていきましょう。

細山田(ルーキーから起用)→黒羽根&髙城(中畑清監督が積極的に起用)→嶺井(ルーキーから起用)→戸柱(ルーキーから起用)→嶺井→伊藤光

もうお分かりでしょうか。ベイスターズは、長年正捕手を固定できなかったのです。その結果が、長期にわたり低迷期を生んでしまったことにも繋がっております。「常勝球団に、名捕手あり」という言葉が、かけ離れたチームだったんです。

2008年までは、ヤクルトにFA移籍する相川選手が正捕手として君臨しておりました。そのため、2009年以降、積極的にルーキー起用したりFA補強(ロッテから橋本選手・阪神から野口選手 ベテランの2番手捕手を乱獲した・・・)したりするものの、結果的に定着までには至りませんでした。

話を戸柱選手に戻します。要するにドラフトでは、即戦力捕手の指名が必須だったとういうことです。社会人卒での捕手指名は、1993年4位の川崎義文選手以来、22年ぶりの指名になります。過去ベイスターズは、谷繫選手(江の川高校)-相川選手(東京学館高校)といった高卒から育て上げてきましたが、ここにきてその育成方針がうまくいかず、社会人卒の戸柱選手を指名したと思われます。2013年3位で嶺井選手を指名しており、1軍経験を積んでおりました。しかしながら、バックアップもいない状態でしたし、必ず正捕手になるという保証もなかったので、同世代の捕手を補強し、捕手層の底上げを図りたかったことも要因になります。

3.打撃&守備の特徴

★打撃★ 高い得点圏打率

昨日、紹介させて頂きました大和選手同様、チャンスに強い打撃が売りになります。2017年は、得点圏打率3割以上を記録。交流戦のオリックス戦で、同点3ランホームラン、翌日に逆転グランドスラムを放ったことは、鮮明に記憶しております。衝撃的すぎましたね。覚醒し、阿部の再来までいう記事もありましたもんね。しかし、ここ2年は、不調に悩まされています個人的見解で、活躍していた時(2016年.2017年)の違いを表現すると、「外角の球を流し打ちできているかどうか」だと思います。筆者は、ほぼ全試合観戦しておりますが、明らかに外角球に対しても引っ張り傾向が強くなりました。元々、手首をくるっとうまく返し、流し打ちも多かったですが、2018年以降、見られなくなってしまいました。この外角球の対応から、不調に繋がっているように感じております。

☆守備 フレーミングと投手を引っ張るメンタル

戸柱選手の代名詞である「フレーミング」は、誰しも評価しているところですね。実際、フレーミング技術は、年々取り上げられてきておりますが、戸柱選手が入団して以降、話題が増えている様に感じております。特に捕手からみて外側から内側へのフレーミングは、最高です。皆さんも更に注目して見てください。しかしながら、ブロッキングは弱い面もあり、失策は少なくありません。盗塁阻止率もデータをみる限り、並というところかと思われます。そして、投手を引っ張る力ですよね。今では、SNSを通じて選手の人柄が分かりますが、優しくもあり、時には厳しくもあり、本当に良い兄貴的存在です。捕手に1番必要なことは、投手から信頼され、その投手の能力を最大限に引き出すことですから、戸柱選手はその能力が携わっている捕手らしい捕手だと感じています。※配球面につきまして、的外れな見解を記載しては、失礼にあたりますので、ここでは省略しております。

4.現在の立ち位置

1軍.2軍ともに可能性のある、一番熾烈なところにいます。1軍正捕手争いでは、伊藤光・嶺井・髙城選手と4人での争いになっています。2軍では、育成中心の起用になり、将来の正捕手候補山本・益子・東妻がいます。ベイスターズの捕手層は、数年前と比べて非常に厚くなっていることが、前出の記載を踏まえてみると、良くわかるのではないしょうか。

5.起用方法(球団・ファン目線)

4.でも記載したように、戸柱選手が開幕1軍の可能性もあれば、2軍の可能性もある状況です。球団としては、伊藤光選手をメイン捕手として起用する方針は、変わらないでしょう。そして、ラミレス監督が捕手2名体制か3名体制にするのか、今年はまだ名言しておりません争いになるのは、嶺井・髙城となります。嶺井は山﨑との起用(最近では回数も減った)、髙城は濱口投手との起用が多いです。ローテション候補である、濱口専用捕手として、髙城が先発マスクをかぶることは十分に考えられます。捕手2名体制となれば、専用捕手構想も可能性と低くなると思います。おそらく、ファンの方々も同じ気持ちでみていると思っています。今回は、仮に3名体制として考えると、実際のライバルは、嶺井選手となるでしょう。打ち勝つためには、打撃の再起とブロッキングの強化と思います。嶺井も打撃は悪くないですので、シーズンを通じて一進一退の攻防になると思いますので、目が離せません。

6.まとめ

熾烈な捕手争いに打ち勝つためには、厚い信頼関係を保ち、持ち前のフレーミングを発揮しつつ、打撃の再起とブロッキングの強化は図ること。

2軍の状況を考えると1軍帯同することが、戸柱選手として死活問題になっています。筆者も同い年として、入団時からずっと応援している選手の1人であり、ずっとベイスターズにいて欲しい選手です。

はい、今回は、戸柱恭孝選手を取り上げさせて頂きました。

次回は、復活にかける東克樹選手を取り上げます!!!

皆さん、次回もお楽しみに~~~

20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^