恩師・宮野真生子先生の『急に具合が悪くなる』を読んで
ガンの転移を経験しながら生き抜く哲学者が、臨床現場の調査を重ねる人類学者と始めた約3ヶ月間に渡る往復書簡。 ⠀
その哲学者、宮野真生子さんは、私が大学時代にお世話になった先生の一人。
サバサバとして明るい性格。心地の良い京都弁。旦那さんのお話。いつもお会いしても綺麗な身なり。宮野先生は可愛らしくもあり、かっこよかった。そして、憧れの女性だった。もちろん、学生からとても人気のある方だった。
先生の専門でもある九鬼周造の「偶然性の問題」は、卒業して7年経った今でもふと思い出して