人生の1%を次世代育成にあてる社会を空想してみた
本日、友人の庄子先生からのお誘いを頂き、120名の小学校6年生と共に「未来に向かって」をテーマに考えるオンライン授業の講師役の機会を頂きました。
今やっていること、何故この仕事をやっているのか、どこに向かっているのかなど、出来るだけ自分なりの言葉と実体験を元に「未来」について話しました。
*写真は小学校よりご提供
今、小学生の30.3%はインターネットに常時接続しています。20才代は94.5%(総務省調べ)。
溢れるように入ってくる情報が果たして " バリュー " なのか " ノイズ " なのか、その「振り分け力」がついていないと溺れてしまいそうな気もします。
今日の授業では「価値のモノサシを作ること」を主軸に対話の機会を作ってみました。
情報の本質を見極めて、自分らしく生きる、そんな人生の旅のツールとして価値のモノサシを携えてゆけたら良いなと思います。
誰にとってあてはまることだと思いますが、" 何が自分にとって大切な情報なのか " を選別することで、はじめてそれが " 知識 "として活かされ、そして " 知恵 " として育ってゆくのだと思います。
今日の小学校6年生のみんなとの対話は自分自身にとっても本当に刺激的な体験でした。
卒業まであと24日。
これから中学生になる生徒のみんなと先生方にとって、この1年間は本当に大変だったと思います。
6年間の集大成だった筈の中でのwithコロナ。
運動会や学園祭、発表会、授業参観、修学旅行など、ほとんどの行事がダメージを受けた年だったと思います。
オンライン授業の手際の良さの背景には、この一年を乗り切ってきた先生と生徒みんなの汗と努力の痕跡を感じました。
僕ら大人が次世代をどんどんと勇気づけて、そしていい未来を作ってゆかないといけないなと心底思いました。
貴重な機会をアレンジしてくれた庄子先生と先生方、本当に感謝です。
エネルギーを貰いました。
そして、先生から写真を頂戴し、小学生たちからも感想を頂き、熟読。
ものすごく深いコメントばかり。
Facebookの投稿でも数多くのコメントを頂戴し、勇気が湧きました。
早速、考えてみました。どうしたらソーシャル・インパクトが起こせるのかなと。
妄想テーマは「学びのオープン化」。
アクティブラーニングや、リカレント教育や、プロジェクトベースラーニングなどのメソッドはまずは置いておいて、どれくらいのスケールがあるのかなと、自称 " 妄想の沼 " に入ってみました。
仮に「全ての人が先生になる社会」を掲げたとしてダイブしてみました。
日本国の成人は、20歳から75歳で約人口 1億人(総務省)。その1%にあたる役100万人がソーシャル先生(仮称)に興味を持ったとして計算してみました。
人生の1%、つまり24時間365日の個人が所有している時間の1%にあたる8760万時間を年間の学びサポート機会として潜在先生資源としてみました。
仮にその眠った教育資源を現在の日本に存在する小学校に当てはめてみました。
全国の小学校2万校(文部科学省)に対してマッチングをすると、ざっと1校あたり4380時間のサポート先生の機会が生まれます。1年間の学校の授業時間は200日(5日で割って40週間)950時間が日本平均(文部科学省)なので、かなりのサポートパワーが生まれるなと思いました。むしろ多いくらい。
仮にサポート先生の授業の時間を1時間として週あたり2日程度の機会(週2時間)を全ての学校に創出したとしても、年間で合計80時間、先生50人でローテーションができる計算です。
また、全国の小学校の教員数約42万人(文部科学省)に対して、100万人の民間先生がタッグを組めば、現役先生1人に対して2人のサポート先生が出来上がる計算になります。
プロの教員とサポート先生とが役割分担をしながら、未来を作ってゆくアクティブな教育の機会を作る。そんな社会ができたらいいなと思いました。
よく教育や仕事がAIやコンピューティングに置き換わると言われます。だからこそ、人間にしかできない感性教育の側面はこうしたC to C 型の学びのシェアリングの機会を作ることでフォローできる時代なのではないかなと考えました。
今日は、そうした妄想プログラムまで考えるほど、貴重すぎる機会でした。
庄子先生、そして学校と生徒の皆さん、ご縁をありがとう。
nabeken