マガジンのカバー画像

「中国古典名言事典」諸橋轍次

154
本書からいろいろとPICKUPしたもの集~。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

李白「静夜思」。夜、山月を見て頭を上げ、そして故郷を想い頭を下げる。⛰🌕☹

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 「静夜思」李白 床前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷 「唐詩選」をちらちら見てると、 故郷を想う詩がわりと多くみられる(気がする?)けど、 昔の人はその想いが強かったんだろうなー。 今みたいに、 すぐに移動できないだろうし、 中国は広そうだしな。 その強い想いを、 全然理解することはできない。 どれほどの郷愁だったのか。 「静夜思」とあるが、 もうそんなに静かな夜というのも 過ごしてないな、

駱賓王「帝京篇」から三つ。非より是に目を向ける / 貧富が変わると友も変わりがち / 才があっても不遇はある。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 これだ。蘧伯玉の話。↓ うーん、 どっちもどっちで… その中間をいこーか。。。 なんとも虚しーよのー。 翟公の故事からの言葉。 「門前雀羅を張る」→訪問客がなく、ひっそりとしているようすのたとえ。白居易の詩にある。 「一死一生、乃ち交情を知り(人の生死に直面した時、友情がどんなものだったかが解る)」「一貧一富、乃ち交態を知り(人の貧富に直面した時、付き合い方の本音がのぞく)」「一貴一賤、交情乃ち見わる。

杜甫「貧交行」。管鮑の貧時の交わり。真の友。シン・トモ。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 「貧交行」杜甫 翻手作雲覆手雨 紛紛軽薄何須数 君不見管鮑貧時交 此道今人棄如土 真の友。 羨ましい。 友情もまた難しい……。 良き貧交も、 バランス崩れると、 崩壊しやすいと思う。 「管鮑の交わり」も、 美談として残ってるだけで、 実際のとこはどうだかわからんね。 人間の関係性は、 ほんと手のひらを返すように、 ころころと変わりやすい。 そんな中で、 変わらぬ関係性を維持できているのは、 素晴らし

劉廷芝「代悲白頭翁」。~年年歳歳花相似~ 変わらぬ自然と、変わりゆくヒト。切ないね~

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 「代悲白頭翁」劉廷芝 洛陽城東桃李花 飛來飛去落誰家 洛陽女児惜顔色 行逢落花長歎息 今年花落顔色改 明年花開復誰在 已見松柏摧為薪 更聞桑田変成海 古人無復洛城東 今人還對落花風 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 寄言全盛紅顔子 應憐半死白頭翁 此翁白頭真可憐 伊昔紅顔美少年 公子王孫芳樹下 清歌妙舞落花前 光禄池臺開錦繍 将軍楼閣畫神仙 一朝臥病無相識 三春行楽在誰邉 宛轉蛾眉能幾時 須臾鶴髪亂如絲 但看古

王勃「滕王閣」。~物換星移度幾秋~ 変わるモノ、変わらぬモノ。いと切なし。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 「滕王閣」王勃 滕王高閣臨江渚 珮玉鳴鸞罷歌舞 畫棟朝飛南浦雲 珠簾暮捲西山雨 閑雲潭影日悠悠 物換星移幾度秋 閣中帝子今何在 檻外長江空自流 切なし。 なんかこういうの、 久しぶりに帰郷した時に感じるね。 時代の流れの中で、 変わってしまったモノがあって、 変わらぬモノがある。(微細には変わってるけど) 子供の時に訪れていた場所に、 大人になった自分が立ち、 その流れていった月日を感じる。 自分がこ

魏徴「述懐」。~古木鳴寒鳥~🐤とっても、さーびしかー。そんで~空山啼夜猿~🐵ウキー

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「唐詩選」のところ。 の後に、 「空山啼夜猿」 「人気のない山の夜には、猿が悲しげに鳴く」と。 時期は冬なのかな。(今夏だけど) さびしさが、倍々に。 古木×寒鳥×空山夜×猿が啼く? そんな、なんともさびしい、 切ない瞬間に出会うことも たまにあるよなー。 人生。生きてりゃ。 「述懐」の最後のところ。ここが有名なのかな。 「人生感意気、功名誰復論」 「人生は意気である。男同士が互いの意気に感ずるところがあれば、もはや功名を得

小事に油断することなかーれ。それが、崩壊の兆し?カモ🦆

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「淮南子」のところ。 同じのやってたな。(韓非子)↓ 小さなことを甘く見ない! ★\(^^)/☆(よろしければ、スキ!&フォロー!してくれると嬉しいdeath!❤)