ワンピースカード急騰などトレカ投資の出現から近年のトレカ裏問題を考える。

本noteをご覧いただきありがとうございます。

今回は、ワンピースカードでキャンセルを食らったことをキッカケに、ここ数年で多発しているであろうオンライン(EC、フリマサイト等)上の取引における「一方的」なキャンセル問題。特に「泣き寝入りになりやすい購入者」側の対応について考えていこうと思います。

・簡単に自己紹介をしますと主のトレカ歴は累計で20年以上。元々は司法書士試験の受験生(3年ほど)で行政書士書士試験は一発合格。また、今回は現役の専門家(行政書士・弁護士)にも相談したため、その見解も加えています。少しライト目でいきたいので、具体的な法律(〇法第〇条、専門用語など)はほぼ出さず最低限にしたつもりです。

Ⅰ.そもそも、なぜキャンセルが起こるのか?
簡潔にいえば「突然、相場が(大幅に)変動することがある+送付」が必要だからです。

いわゆる物販(転売)市場といっても様々な種類(ex:トレカ、アパレル、AIアート、時計、スニーカー、食品、金券、株)があり、私が知らないものも多数あります(※辛くなくて稼げる案件があれば、ぜひ教えてください←)。

ただ、「突然、相場が(大幅に)変動する」+これが何度も発生する業界となると、あまり多くないように思います(トレカほど現物取引で「何度も変動する」っていう業界はあるのだろうか?)。

※株、為替は「何度も」変動する代表例ですが、すでち電子化されており、物を送る必要がない取引のため、今回のような問題は起こらないと思います(株、為替の知識があまり詳しくありませんので、違うようでしたらご指摘ください)。

閲覧してくださっている方は、何らかの関係者の方が大半だと思いますので、なぜ度々、相場変動が発生するのか?の説明を今回は省きます。そもそも相場とは?の回答は難易度激高です💦

Ⅱ.購入後の一方的なキャンセルについて「法律上」はどうなっているのか?
・少し専門的な話をすると物の二重(多重)譲渡、高騰、無在庫販売などで、商品を調達できなかったなどを理由とした「一方的」なキャンセル(その人の管理に原因がある履行不能)の対応について。

結論、法律(民法)的には基本的に「アウト」で、購入者は販売者に対して購入品を引渡せ、もし引渡せないのなら得られたであろう利益(転売利益も含まれる)を支払え(※お金を支払えを第一優先にすることもできるハズ・・・)と言うことができます。

※うっかりして商品を落とし傷がついてしまった、折れてしまった等の販売者側に一定の責任があるキャンセルも含まれます。一方で、地震のように起こることはほぼ確定していても、いつ起こるか通常分からない現象に対しては基本的に請求する(言う)ことは難しいです。空き巣は・・・何とも言えない。

※お互いに納得している(であろう=キャンセルの同意ボタンを押してしまったなど含む)場合には、当然ながら請求できません。

しかしながら、実際はいわゆる「泣き寝入り」をされている方がほとんどかと思います。

なぜ、そうなってしまうのか?が今回の問題の肝です(随時、浮かんだら追加します。思いついた方は〇〇パターンありませんか?とtwitterのDM、LINE等からぜひお知らせ下さい)!

理由は様々あるかと思いますが、一番の理由は「制度を知らない」ではなく、「労力に対しての費用対効果が薄い」ことではないかと考えています。※他に考えられそうな理由は後ほど。

対「会社」パターンもあると思いますが、個人間取引の方が圧倒的に多いので、今回は個人へフォーカスします。

特に個人間取引の場合、「匿名発送」となることも多く、相手の名前や住所は分かりません。
※ちなみに、匿名発送でない場合でも、個人が販売者のときは住所が開示されないサイトが殆どです(ヤフオクぐらいな気がします)。

「法律上」は請求可能だとしても、単にキャンセルした人へ引渡せ、発送しろ、金を支払えとメッセージを送った所で99%のケースでは反応がなく意味がありません。そのため、権利を使うためには、法律にのっとった手続きが必要となりますが、この手続きがとてもとても大変なのでございます💦。

多くの場合、権利を使うためには、内容証明郵便の送付による催告(連絡がなければ法的措置をとりますと書面で送る)や催告後or催告なしで訴訟を行うことになりますが、いずれも送る相手の名前や住所などが分からなければ送りようがありません。
そのため、請求する側は上の手続きの前に、一体どこの誰なのか?という「開示請求」なども行う必要がでてきます。ちなみに、相手の住所へ伺ってお金を払えと言ったり、引渡しを求めるいわゆる「自力救済」は法律上禁止されています(自発的ならOK)。

しかし、ここでも問題があり・・・運営側はSNSの誹謗中傷のような犯罪(刑法上の問題)行為には比較的協力してもらえますが、今回のような当事者(売る側、買う側)話には非協力的(君達で話し合って解決してね)で、「開示請求」を行うには基本的に「専門家」へ頼らざるを得ません。
個人情報保護法などの影響もあって、簡単に情報を出せないんですね。
※補足ですが、通常の取引では匿名発送は非常に便利で私は賛成派です。

とするとよほどの恨みがある、金額が大きい(最低20万~)等でもなければ、仮に上のような手続きを知っていて、自分で(ある程度は)できるとしても費用対効果が合わず、諦めて次へを考えるでしょう。

ゆえに、販売側は(鼻でもほじりながら)悠々とキャンセルができてしまうのが現状です(悪い気持ちは1ナノぐらいあるが、お互い様と思っていそう)。

他には、①そもそも、知らない。②悪いとは思うけど、逆の立場なら自分もやってしまいそうだし・・・仕方ないかと思う。
③騙し取られたという詐欺の類ではないため、一見すると金銭的な被害は発生しておらず請求はできないように見える(実際には、例えばクレカ購入の場合ならキャンセルまでの間、資金がロックされてしまうと、他の商品が欲しい時でも購入できない。転売利益を得られない等のような機会損失が発生しています。が、反対に相場が急落する可能性もありうるため、この辺もグレーになりやすい要因)でしょうか。※すぐ浮かんだのは以上ですが、事例お待ちしております!

対面もですが、ネットを介したやり取り(売買契約)は特に軽視されているのが現状です。ただ、契約の拘束力は強く、実際の訴訟になると逃げ得は許されないケースは多いです。

業界健全化への対策
・キャンセル料の設定(改定)と購入者へも一定の補償

現状、ごく一部のサイトしかキャンセル料の設定がありません。しかし、それ以上に利益がある時には抑制の効果も限りなく薄いです。多数の連絡、要望が運営側へ報告されているハズですが全く対応していない=プラットフォーム側がキャンセルを実質的に黙認していると言えなくもありません。

また、キャンセル手数料を設定している所でも、全て運営側に入る(これ自体は良いシステム)ため、購入者側への補償は現時点では全くありません。

そのため、出品者(販売側)に明らかな非がある場合においては、一例としてキャンセル料を最低20%~にし、購入者に対してもサイト(アプリ)内で使えるポイント等を一定の割合(数%程?)付与する等の保護が必要では?と思うのです。もう一つの案は後ほど。

※ここでキャンセル絶対撲滅とキャンセル料を高く(100%)しすぎてしまうと、ここは使わず他のプラットフォームだけで出品すればよい話で、根本の解決にならないと睨んでいます。したがって、出品はするが、キャンセルに躊躇いをもたらす絶妙なラインを設定する必要がありそうです。また、これだけでは簡単にパクれてしまう可能性が高く、一気に広めるor独自性がないとなかなか存続は難しいのでは?と思われます。

そして、普段の手数料を少しでも下げられるとなお良しですね。見込めるキャンセル料との兼ね合いもあるので、この基準は難しいところですが。あと、個人的には現在のランク別の区分はもちろんのこと、金額に応じて%を下げるべきだと思っています。少なくとも、超高額品と低額品が同じ%なのは怠慢です。

※新たな候補として、ベースの手数料はそのままで、即日発送なら〇%還元、翌日発送なら・・・と迅速な発送を推進することで、キャンセルの減少の促進を狙います。この辺りは人件費などの問題で大手はマネをしたくてもなかなか難しい可能性は高く、差別化できるかもしれません。

いずれにしても、プラットフォーム側は利用者が歩み寄ってルールを制定する機会が必要に思いますが、そうはいっても既存のプラットフォームへ変更を求めて何年も変わっていない=おそらくこれからも変わらないと思うので、もし色々と希望を盛り込んだ(全ては不可能だとしてもサイト(アプリ)ができたら業界が健全化すると思いますがいかがでしょうか?

え、案があるならお前がやれ?と。いやー、私が出せる開発費?は1円しかない(リアルに言うと十数万円。最初の1文字でお金つきます)ので、仮にやるとしてもクラウドファンディングしかないんですよね。案は浮かんでも5年ニートしてたのでお金はないんです、本当に・・・

絶対が私がやらなければ!いいので、業界のためにやってやるよ!という素晴らしい方。ノウハウはそれなりに提供できると思いますので、ぜひ!

※その後、令和の虎に出ろや(カス)と言われハッとしたので、ボコボコにされるかもしれませんが、存在自体が恥な所もあるので、一先ずエントリーをしてみます。カスは少し悲しいですが、アドバイスいただきありがとうございます!

以上になります。最後までご覧いただきありがとうございます!

最後におまけの補足・呟きとして
今回は多少なり購入者優位な視点で書いていますが、相場が下落した時の購入者側のキャンセルも一切許しませんので、あくまで立場は対等です。

16、17年ごろまでは、そこまで価値のなかった紙切れだったがゆえに、大会の抽選や不正なども滅多になく、グッズもよほどの限定品でもなければ発売日にフラっと立ち寄って自由に商品が購入でき、昨今の宝石強盗のような犯罪もありませんでした。もちろん、業界が盛り上がって活性化することによるプラスの面は非常に大きいです。
しかし、その代償として新たな問題も増えていき、いかにマイナス要素を減らしていくかが今後の課題と言えるでしょう。

※思った以上に書き終えるまで大変でしたので、よろしければ、サポート、読んだ感想をリポスト({引用}リツイート?)やDMにてお知らせいただけると嬉しく思います!
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