具体の二重性

【〈具体〉とは何か?】日本初の前衛アート集団〈具体〉を最初に評論した彦坂尚嘉を、TVプロデューサー清藤誠司がインタビュー
彦坂なおよし
https://www.youtube.com/watch?v=t1CEoscJAVM

この動画、2回ほど見たが、主なポイントは二つあり、彦坂氏が日本のアートのいろんな枠組みから(本人曰く)「排除される」理由として、明言とまでは聞き取れないが、例えばこの具体を(カプローと同等の)「無芸術」と評価しながら、一方で下げる(正統的な芸術要素が欠けている。例えば、ロバートモリスやエルズワース・ケリーと比較して)彦坂話芸ということと(その証拠に、彦坂氏「私は芦屋の人々に嫌われている」と)、関西では具体を(国際的等と)持ち上げる姿勢が大きいが、東京では比較すると冷たいと、そういう二重性。後者については、私は名古屋もこの文脈では関西寄りであることを体験上知っている。ちなみにゼロ年代の愛知県美術館での私の個展会場には金山明・田中敦子両氏が足を運んでくれていた(私は会場にはいなかったが、芳名帳に記帳があった。)

ところで何故、日曜美術館のプロデューサーがYoutubeで彦坂氏の(良い)聞き手になっているのか?、不明だが。


参照。

工藤哲巳「上げて下げるのも一興。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?