「質」で判断する

人が対象から感知する「質」は、その人にとって決定的な作用をする。対象を判断する上での。それはその人固有の(類型化を含む)判断の体系に従っている。固有というのは、それが他者と決して共有されないものほど、その判断の確信は深いということだ。

例えば日常会話で「誰と誰は顔が似ているよね」というレベルで共感し合うことがあるが、その共感は浅いということを人はどこかで知っている。即ちそれは娯楽=(パスカル)「気晴らし」の範疇であると。人は対象を決定的な判断をする時にそれを「質」で行う。それは他者と共有されない真の固有の部分。

「個別的所有」(ハイエク)の重要性とは、そういうこと。

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