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心が曇ってにっちもさっちもいかないとき


私には定期的に人生に行き詰まるタイミングがある。
それは決定的な問題がある時だけではなく、何気なくモヤモヤしてしまう時もある。刺激がない日々にもわたしは嫌気が差してしまうのだと思う。刺激が欲しいからと言って悪いことをしたいわけではない。ただ、日常の中にほんの少しの非日常を加えるだけで、何気ない日常は鮮やかな世界へと変わる。

普段会わない人と会う。会話をする。人の意見に触れる。行ったことのない場所へ行く。見たことのないものを見る。そのほとんどは1人で体感し、感傷に浸るまでをしたい。

友人とたまに会うことも自分の中では良い刺激になり、自分の人生にはやはり必要不可欠なものだと感じた。
友人や知人は自分のライフステージやタイミングによって移り変わるものだと知った。
だから自分を取り巻く人間関係に対して執着することがここ数年でなくなったように思う。人は近づいたり遠のいたりすることが自然な生き物だと悟ったから。

それでもその時たまたまご縁があった友人や知人と心を通わせて日々の刺激にすることが、にっちもさっちもいかない曇った私の心に一点の光を与えてくれる。
私にとって友は移りゆくものだけれど、必要不可欠なメシアなのだ。

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柊夕美子
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