ブロックチェーンが変える医療業界の未来(患者のデータが資産となる日)

こんにちは!!

今回は私がなぜTwitterで医薬関連のTweetだけでなく、ブロックチェーン関連のTweetもしているのかについて、お話させて頂きます。

理由は、シンプルです。ブロックチェーンが医療業界を根本的に変えることができるからです。(創薬研究や健康管理、医薬品の物流など多岐にわたります。)

それではさっそくまいりましょう!!!!!

■そもそもブロックチェーンとは???

以下のリンクを参考にしてみてください。非常にわかりやすい記事です。

詳細な説明は割愛させて頂きますが、キーポイントは”非中央集権型”のサービスであるということです。この”非中央集権化”によって何が起きるかというと、FacebookやGoogleの衰退ですね。その理由は、以下のリンクを参考にしてみてください。

簡単にまとめますと、、、、

これまで:GoogleやFacebookといったプラットフォーマーが、顧客のデータを資産として、収益を上げてきていた。(例えば、Facebookであれば、登録された情報をもとに、広告を表示することで、依頼会社から広告料をもらうといったビジネスモデルです。)

これから:ブロックチェーンを活用することで、個人の情報そのものが”自身の資産”になる。(プラットフォーマーがそもそも必要なくなるため。今後はプロトコルを作る人たちが重要になるのですが、それはまた別の機会に、、)

!!!!!!!個人の情報が”自身の資産”になる!!!!!!!

これがどれほど医療業界に変革を与えるかは、これからご説明させて頂きます!

■データが重要になっていく医療業界(どこの業界もですが笑)

その1)自身の特性(人種や治療歴)が臨床検査値にどのような影響を与えるか見える。

その2)創薬研究の効率化

データがあればあるほど、人間には見つけられなかったものを、AIが見つけられる可能性が高まります。

その3)リアルワールドデータ(RWD)の活用

RWDの活用は製薬業界全体で提唱されている話です。例えば、治験を行う際には、治験の対象となる候補患者が何人いるかを見定めるのが非常に重要になります。そこで、RWDを活用し、事前に何人の候補患者がいるか予測することができます。研究開発費が年々上昇している医薬品業界にとって、非常にメリットのある話です。

また、発売後も、どのような患者さんに”薬剤A”を投与すると奏効率が高いのか等、科学的なエビデンスを構築できたり、プロモーションが容易になるといったメリットがあります。

つまり、患者さんのデータがあればあるほど、いい社会になる!!!!ということなんです!!!!(有効な新薬の開発はしやすくなるし、コストを抑えられる分、薬剤も安価に提供できる可能性もありますし、自身に最適な薬剤を処方してもらえる可能性も上がりますし、、、、)

メリット祭りですね!!!!

では、どうすればこのような社会が実現できるのか???

そう、ブロックチェーンなのです。

なぜならば!!

個人の情報(人種、治療歴、遺伝子情報etc)が、”ブロックチェーン上では自身の資産”となるため、世界中の人から個人の情報を集めることができるのです!!!!

自分がブロックチェーン上に登録している情報を製薬企業が活用する。その代わりに、自分のデータを使用するためのfee(ここではトークンですが)を受け取ることができる

というwin-winの関係を築けるからなんです。

そして、この計画は既に始まっています。いくつか例をあげさせて頂きますね。

例1)simplyvital health

こちらの会社では、医療データをブロックチェーン上に乗せようとしています。White Paperを十分に読めていないですが、処方薬剤と患者さんのデータを紐づけるようです。セキュリティ面もケアされているようです。

例2)Shivom

患者さんのゲノムデータを蓄積し、医学研究に活用しようというプラットフォームです。注目すべきは、個人情報を登録した人がアクセス権限を管理し、データを使用する人から報酬がもらえる仕組みを作っている点です。既にインドのとある州の、6000万人のデータが集まっているとのこと笑

このように、ブロックチェーンを活用することで、医薬品業界を劇的に変貌させることができます!!!!私もこの流れに乗れればなと思っております笑

こういうわけで、私はTwitterでブロックチェーン関連の発信もしているのでした♪

ではではまた~~

(補足)本論の補足として、ブロックチェーンが医療業界で活用されている例をあと2つほど、、、

例1)画像診断のデータ蓄積


こちらは大量の画像データをブロックチェーン上に蓄積させることで、AIに画像診断の結果を学習させるものです。文中で記載されている”breastwecan”では、乳がんの画像の寄付を求めています!!ご協力頂ける方はぜひ!

例2)医療データの管理

私たちが診療を受ける際には、医師、薬剤師、健康保険の管理者、、、などなど非常に多くの人がかかわっています。

アメリカでは、関係者たちが、患者さんのデータを別々のコピーとして保持しているため、相違が生じた場合に時間とコストがかかるとのことです。それを解消するためブロックチェーンで一元管理しよういうアプローチのようです。

以上、補足でした~~


なーとしです!大学院卒で、製薬業界なうです。生物系論文や、今後の医療業界や世の中のことについて、と自分の意見を発信していきます。 がん、再生医療、幹細胞、発生、消化器らへんに強いです。Twitterもやってます!https://twitter.com/naaaaaaato2018