投資女子はかく語りき「結婚相手選びは投資に似ている」

タイトルにある「投資女子」とは私のことである。

私自身の持論を展開したいのだが、「かく語りき」など気取ったタイトルにしてしまった。

さておき。今回は結婚相手選びを投資(とりわけ投資信託(ファンド)の購入)にたとえてみたい。


私は現在25歳だが、徐々に周りの女友達たちの結婚ラッシュの訪れを感じている。

また、職場などでも「鈴木さんは独身で役職についているから『優良物件』だよ」と余計なアドバイスを賜ることもある。

そうして、自然と私自身も結婚を含めた人生について考え始め、ふと結婚相手を選ぶのはファンド選びに似ていると感じた。

世間では最適な結婚相手を『優良物件』と表現するが、投資好きな私は投資にたとえ『優良ファンド』と表現したい。


私は個人投資家だ。

と言っても、たいそうなものではなく、将来の貯蓄になるようマイペースに金融商品を購入し、増えていく額を眺めては楽しんでいるだけだ。

投資の方針は、「長期的に投資して、安定して増やす。」

個別株の短期での売買やFXなどは全くせず、

毎月の給料を普通預金にほぼ無利息で貯蓄する代わりに、つみたてNISAの口座に投資信託を積立てて複利を得ている。

勉強がてら、米国ETFなんかも買ってたりするが。

基本的にはファンドの購入が主だ。


そもそも投資信託(ファンド)とは何か。

一言で言うと『詰み合わせパック』である。

一社の個別株を購入する場合と比較すると、ひとつのファンドを購入すると、指数に連動する複数の企業に投資ができる。

例えば、Amazon一社の株を万単位で購入するのが個別株の買い方だが、投資信託でS&P500の指数に連動するファンドを購入すると、現在ではAmazonの他にもGAFAに含まれる企業にも分散投資がされる。


私が、特に結婚のパートナー選びに似ていると感じるのは、バランス型のファンドである。

これは、ひとつのファンドを購入したら、日本の株・外国の株・債券・不動産など複数のジャンルのに投資できるものである。

日本株=安定性が高いが、変動する →顔・体型・健康状態

外国株=変動リスクが高い →収入

債券・不動産=安定性が高い →家族構成

先物=価格が下落傾向 →恋愛感情(相性・価値観の一致)

一例ではあるが、上記のように比較してみた。

結婚相手とは、さまざまな要素の『詰め合わせパック』のファンドのようなものであり、ここではそれぞれの投資先について5段階評価の★5つで『超 優良ファンド』だと考える。

よくありがちな「収入は安定しないけど、顔がイケメンな彼氏と結婚しようか悩む」と言う彼女から見て、バンドマンの彼氏は

顔 ★★★★★(イケメン)

収入 ★☆☆☆☆(収入は低い)

恋愛感情 ★★★★★(大好き)

というような評価になるだろう。

こうして総合的に見た場合、優良な結婚相手とは判断できないから彼女はバンドマンの彼氏との結婚に二の足を踏む。

ファンドとして優秀ではないのである。


ちなみに、父の愚痴ばかりの母の評価では、父は

顔 ☆☆☆☆☆(父はお世辞にもイケメンとは呼べない)

体型・健康状態 ☆☆☆☆☆(父は還暦を過ぎ通院しているので)

収入 ☆☆☆☆☆(よく母は家計のやりくりが大変だと嘆いている)

家族構成 ☆☆☆☆☆(嫁姑関係はなかなか激化していた)

恋愛感情 ☆☆☆☆☆(言わずともがな・・・)

くらいの評価かもしれない。

「なんでこんな人と結婚しちゃったんだろう」

「子どもがいなかったら別れてるのになあ」

の状態である。

もちろん日頃過剰に愚痴をこぼしつつも、娘の私には見えない部分で夫婦間のコミュニケーションが存在しているかもしれないが・・・娘の私から見ても我が父は『優良ファンド』とは思えない。


それぞれ考え方にもよると思うが、結婚とは人類史上最も非常に不可解な契約だと思う。

交際するのには恋愛感情が重要であるが、結婚はそれだけではできないと言う。

「恋愛結婚」とは言うが、「恋愛」と「結婚」を両立できるかと言えば、なかなか難しいものであり、結婚20年目を迎えた我が両親に「お互いに恋愛感情を持っているか」と聞けば、答えは迷わずNOだろう。

しかし、すべて★5つがつく『優良ファンド』=結婚相手とは一体どんな人だろうか。

そもそもそれぞれの評価基準はファンドと異なり、数字ではなく自らの価値観という極めて曖昧なものさしだ。

結婚相手に求める要素、どんな人生を理想とするかにもよる。


結婚は投資よりも難しいと感じる今日この頃。

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