ちょっと笑えるペットのイモリのネーミング

ペットのネーミングは、人それぞれのセンスによって、個性が出るものだと思う。

「クロ」など体毛の色味から連想されたもの、

「花子」など、人間の名前のようなもの、

呼びやすさ重視の「モモ」などなど、

飼い主のセンスによっていくつかパターンがあるように思う。


ある日、職場の上司が自宅でペットのイモリを2匹飼っているという話を聞いた。

私は爬虫類にはあまりなじみがないので、

「えっ、イモリとヤモリどっちですか?」

と なかなか失礼な質問をしてしまった。

「イモリだってば。

ヤモリはイモリの餌だよ。」

と かなりおおざっぱな解説をされ、納得した。

どうやら、私が幼少期 家の外で遊んでいる時コンクリートの間でうごめいていた、あの気持ち悪いヒョロヒョロとしたのがヤモリで

それよりもう少し立派なのが、イモリらしい。

ペットとして飼っているなら、もちろん名前があるはずだと思い

「名前は何て言うんですか?」

と聞いた。

すると、

「先輩と後輩。」

と上司は答えた。

なんと、単純なネーミングだろうか。

2匹いるから、先輩と後輩。

しかし、なかなか凡人の発想ではないように思えた。

「まあ、娘が考えたんだけどね。」

あなたの娘さん、ネーミングセンスが抜群じゃないか。

お決まりの定型的なパターンから外れている、

だが、2匹いるから、先輩と後輩と名付けるシンプルさ。

私は大変感銘を受けた。


余談だが、

イモリ2匹の見分けはつくものかと聞くと、

上司自身は全く分からないし、そもそも自分で触りもしないのだが、

娘さんは100%見分け、

「先輩」

「後輩」

と自分が名付けた2匹を愛おしそうに呼びながら

一緒にお風呂に入るらしい。


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