きく「森の石松 お民の度胸」二代目 廣澤虎造

ワールド・ミュージックを聴けなくなった時期があった。聴き始めてから25年くらい。中年期になると、全ての人に訪れるのではなかろうか、「内面の転機(トランジション)」。今までの生き方でいいのだろうか、という内省。そんな時期に、縁あって、語り芸の「浪曲」をきいた。二代目 廣澤虎造。しかし、既に故人。関西で浪曲をやっているのは、天王寺駅から十分くらいか、一心寺近くで。(一心寺は永代供養の寺。)毎月初旬頃、土・日・月と口演する。料金は二千円くらい。しばらくは通ったが、やはり関東ぶしの、廣澤虎造の語りがしっくりきたんですよね、私は。