見出し画像

つまらない思考


発狂状態。
強迫性障害の症状が、以前とは異なる形になって私を苦しめている。
最近マシにはなったと思っていたのだが、そうではないらしい。(というか、最近はコレを上手く飼い慣らせていたのに…)
この病気について知らない人も多いと思うので、以下に引用させてもらった。

強迫性障害とは「手が汚いんじゃないか」「鍵を閉めたかしら」などの考えが繰り返し頭に浮かんできて、手を洗う行為や鍵が閉まっているかを確認する行為

NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター

 私は幼稚園時代からこの病気に苦しめられている。
大枠にすると、①不潔恐怖②加害恐怖③儀式行為が主な症状として表れている。これらの詳細は時期と状況によって異なるが、大枠部分は変わらない。
とりわけ、②加害恐怖が形を変えながら強く私の頭を悩ませる。

1.つまらない思考

「○○したかもしれない」「○○したのではないか」
そういった考えがずっと頭の中にあって、時に膨張したり縮小したりして完全に消えることはない。
 調子の良い日にはそれを使役して服従させることも可能だが、突然その立場が逆転してしまうことがある。一度逆転してしまうと、先ほどまで主人だった私が思考の奴隷状態に陥る。その強迫観念に支配されると、気が済むまでその不安が消えない。ひどいときは、生きている心地もせず、日常生活に支障をきたす。

 まるで自分が二人いるかのような錯覚。自分が自分では無いような気持ち悪い状況。自分の行動に自信が持てないことが一番の苦痛である。(ここでいう自信が持てないとは、自分の行動を「した」のか「していない」のかの記憶を指す)

 そして、この病気の嫌なところは「他人を巻き込む」ことである。

中には、家族、友人や恋人を強迫的確認行為に巻き込むことがあります。たとえば、家族に掃除を繰り返しさせるとか、「不潔」と感じられた家族の衣類を着替えさせるとか、家族に繰り返しの手洗いや入浴を強要する、などの行為が「巻き込み型強迫行為」に当たるのです。

水谷心療内科 こころの総合診療医 BLOG

これが一番辛い。自分だけならまだしも、他者を巻き込むことで自分だけでなく相手も疲弊させる。これで人間関係が破綻することが一番の恐怖かもしれない。以前は妹をよく巻き込んでいた。最近は知人も巻き込んでいるので、本当に頭を悩ませている。

2.理解できない

 一時期、通院で「認知行動療法」で治療したこともあった。
その当時は、治療のおかげでだいぶ生きやすくなったが、環境の変化もあって「異なる強迫観念」として生まれ変わり、再発してしまった。
常に不安が頭の片隅で存在している状態。
自分がつまらないことで悩んでいることは、重々承知している。
しかし、それによって生きた心地もしない状況に陥るのは、もはや「つまらないこと」では無くなっている。
怖い。他人には理解できないことは分かっている。
他人にとってはそれは一度確認すれば済むことであるし、日常生活に支障をきたすことは無い。
だからこそ、この悩みを解消するのは自分しかいない、つまりは孤独なのだ。普通の人(ここでいう「普通」とは、強迫性障害ではない人を指す)にとっては、この文章も怪文にしかならない。自分でも「何書いてるの…」と思う。

3.どうすれば良いのか

 完治は不可能だと考えている。少なくとも私のなかでは。
無理に治そうとするとさらに苦痛になってしまうので、せめて共生するしかない。苦しいけれど、それを受け入れてあげることが唯一の救いに繋がるのではないかと思う。
 そして暴露反応妨害法を実施する。実施する姿勢を維持する。
せめて、飼い慣らせられるようにコントロールすることに努めたいと思う。
無理をしない。受け入れてあげる。自分が心配する問題については、考えても無駄なことを自覚する。
 苦しいけれど、せめて悩ましい種の飼い主になれるよう努めていきたい。

 発狂状態寸前というのもあって、このような怪文書になってしまいました。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
 同じことで苦しんでいる人には、この生きづらさを少しでも解消できることを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?