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Pufferとは?フグ達がイーサリアムの海に分散性を取り戻す!

Puffer(パッファー)について調べてみました。ざっくり記載すると、Pufferをサービスを使えば以下の恩恵を受けられます。

  • 2ETH未満からバリデータになれる!

  • 2重のインセンティブがもらえる!

  • ルール違反による罰を受けづらい!

この結果、Pufferを通してバリデータをする人を増やし、イーサリアムの分散性を向上させようという感じのプロジェクトです。

ちなみに、stETHを預ける方法は以下の記事で紹介しています。

Pufferを調べようと思った背景

最近、ETHやstETHなどを預ける系のプロジェクトが流行ってますよね。よくわからないながら私も、ether.fiやKelp DAOにトークンを預けてみてました。

そして先日、Puffer(パッファー)にも預けました。そこで気づいたのですが、Pufferは「分散性を取り戻そう」みたいなことをやたら強調しています。

日本語:

ふぐぽんのカリカリキャロットクエストへようこそ

 こんにちはー!最近、イーサリアムの海にニンジンが入ってきて、分散化がおびやかされてるんです。でもご心配なく。ニンジンはむしゃむしゃぽりぽり食べてちゃってます 🥕🐡

(ChatGPTの翻訳です。すごいうまいですよね~)

ちなみに、Googleで「ふぐ にんじん」と検索すると、元ネタと思われる動画が出てきます。ただし、人によっては気分を害する可能性がある内容なので、ご注意ください、、

話がそれましたが、Pufferはほかのプロジェクトは違う感じがしていました。また、調べてみると結構面白そうで、これはリファラルやってみたいな~とも思い、調べてnoteに書いてみました。

独自トークン発行予定がある

プロジェクト紹介記事なのですが、概要を見ていく前に、やっぱりエアドロがあるかどうかは気になりませんか、、(笑)

調べてみると、Pufferは独自トークンの発行はありそうなんですよね。以下はPufferのドキュメントの一部をキャプチャしたものです。

出典:Pufferのドキュメント

上記の画像を見ると、「分散的なガバナンスシステムを作っているところ」とのことで、ガバナンストークンが発行されそうです。

と思っていたら、用語集パートにPUFIトークンがガバナンストークンとして発行される旨の記載がありました!内容は以下の通りです。

引用:

Puffer DAO (pDAO)
Governance for the protocol controlled by the PUFI governance token

出典:Pufferのドキュメント

ETHを預けているだけで以下の3つがもらえそうです。

  • ETHステーキングの利回り

  • Eigenlayerのポイント

  • ガバナンストークンのエアドロ対象権(?)

その分、リスクも多重化するわけですが、、、今回はおよそ1ETH(1ETHはPufferのサービス内容的に重要な数量です)を預けてみています🙏💰💰

Pufferが挙げる課題と対策

さて本題です。

Puffer(パッファー)は、イーサリアムの分散性が弱まっていることを懸念していて、分散性を高める対策を提供します。

分散性についての課題とそれに対する対策の順で記載します。

分散性についての課題

イーサリアムは分散化されたネットワーク、つまり一部の権力者に支配されないネットワークとして作られました。しかし最近、イーサリアムの分散性が低下しているとPufferを説明します。

ちなみに、Nansenでは次のグラフが見れます。計測方法はよくわかってないのですが、Lido(32%)やCoinbase(16%)、Figment(4.06%)などの比率の高さが印象的です。

出典:Nansen

分散性低下の要因は、バリデータになるために預けるべき金額が高いことにあるとPufferは考えます。

現状、イーサリアムの検証者(バリデータ)になるには32ETHが必要で、これは今のレートで1,000万円くらいです。たしかに簡単に個人が参入できるようなものではなく、一部の資産家や機関しか参入できなさそうです。

ちなみに以下は、日本の30代男女の年収分布のグラフです。

出典:doda 
2022年9月~2023年8月の1年間にdodaサービスに登録した約63万人のビジネスパーソンの年収

1,000万円はちょっとハードル高いですね、、

Lidoなどのステーキングプールや、Coinbaseなどの中央集権型取引所を使えば少額もステーキングできます。しかしそれによって、特にLidoの影響力は高い水準にありますよね。

所感:

権力が集中することの悪影響はいろいろありそうです。

たとえば、その組織に気を使ってプロジェクト開発を進めないといけないかもしれません。その組織が「ロシアのサービスを使ってそうなやつがいたら、そいつが行うすべての取引はブロックに含めない!」みたいなことを言い出すかもしれません。

そうなればETHの価格に悪影響がありそうで、ETHを保有している個人も影響を受けそうですね、、

Pufferが提供する対策

Pufferが提供するのは、個人のバリデータが増えるような仕組みです。個人がバリデータをやりたいと思えるように、以下のサービスを提供します。

  • 2ETH未満からバリデータになれる!

  • 2重のインセンティブがもらえる!

  • ルール違反による罰を受けづらい!

上記がどのような意味なのか、またどうやって実現するのかについては、移行でざっくりと紹介していきます。(細かな仕組みは理解できていません。あくまで概要として見てもらえればと思います。)

特徴①2ETH未満からバリデータになれる

通常、イーサリアムのバリデータ(検証者)になろうとすると、32ETHを預ける必要があります。しかし、Puffer(パッファー)を使えば、2ETH未満からバリデータになれます。

つまり、2ETH未満の資金を使うだけで、32ETH分をステーキングしているときと同じようにブロックを作った報酬をもらったり、トランザクション手数料をもらったりできます。

どうやって実現するのか その1

ここの仕組みがめちゃくちゃ複雑で理解できてないのですが、簡単にいえばバリデータは、ほかの人がステーキングしたETHを使わせてもらう感じなのだと思います。

簡易的には、Pufferに以下の図にあるような3つの担当者から構成されます。

出典:Pufferのドキュメント

①のStakers(ステーカー)とは、stETHなどをPufferに預け、その代わりにpufETHを受け取った人のことです。

②のNoOps(ノードオペレータ)とは、イーサリアムのバリデーターになる人のことです。③はちょっと割愛します。

②のノードオペレータが預けるETHは、1ETH(または2ETH)だけです。しかし、彼らが32ETHを預けたときのようにしてバリデータになれるのは、①のステーカーが預けた分のETHを使わせてもらっているからです。

もっと詳しい仕組みは、以下に記載されています。

どうやって実現するのか その2

ただし、1ETH(または2ETH)を預けるだけで、ずっとバリデータとして報酬をもらい続けられるわけではないです。

実は、ノードオペレータになるには担保のETHを預けるだけではなく、「バリデータチケット(VT)」をミントしてPufferに預ける必要があり、預けたバリデータチケットの数に応じた日数だけ、32ETHを預けたときのようにしてバリデータになれるのです。

ちなみに、バリデータチケットはERC-20トークンとしてミントできます。価格は変動制とのことですが、1日あたりのステーキング報酬分くらいとのことです。

個人メモ:

バリデータチケットを使った仕組みは、Pufferの仕組みの中でかなり重要な部分だと考えられます(ただし、めちゃくちゃ複雑、、)。

バリデータチケットがあるとこで、ノードオペレータはトランザクション報酬をたくさんもらえるように頑張る(?)可能性があるとされています(MEVの観点です)。ノードオペレータはバリデータチケットをミントするためにコストを支払っていて、取り戻そうとすると考えられるとのことです。ほかのリキッドステーキングプロトコルでは、ノードオペレータは罰則を受けないように注意するものの、頑張るインセンティブがあまりないとのことです。

個人メモ:

また、ノードオペレータがバリデータチケットをミントするには、ETHを支払う必要があります。この支払われたETHは、pufETHに反映されます。

一般的なリキッドステーキングプロトコルでは、LSTに報酬が反映されるのはバリデータが報酬を受け取ってからだと思います。しかし、pufETHにETHのステーキング報酬が反映されるのは、バリデータチケットがミントされたときです。そのためpufETHの価値は、バリデータがステーキング報酬の受け取りを反映させるよりももっと早いタイミングで、ETHのステーキング報酬分を反映する形になります。

また、バリデータがミスをしてスラッシングされたとしても、ステーカーがもらえるETHのステーキング報酬は変わりません。なぜなら、ステーカーがもらえるETHのステーキング報酬は、バリデータチケットのミント費用で賄われているから、という感じだと思います。

特徴②2重のインセンティブがもらえる

Puffer(パッファー)を通してステーキングする人や、バリデータになる人は、2重のインセンティブをもらえます。

  • ETHのステーキング報酬

  • Eigenlayerのネイティブリステーキング報酬

それぞれ記載していきます。

ETHのステーキング報酬

ETHのステーキング報酬については、一つ前の見出しで説明した内容と同じになります。まず、ノードオペレータとしてバリデータを運用する人は、預けたチケット分の日数だけ、32ETHをステーキングしているときと同じように報酬をもらえます。

ステーキングした人(stETHなどを預けてpufETHを受け取った人)は、ノードオペレータがバリデータチケットをミントしたときに払ったETH分を受け取れます。その分はpufETHに反映されます。

個人メモ:

pufETHは、Pufferに預けたETHの引換券的な役割を持ちます。しかし、pufETHを返却してETHを償還できるようになるには、結構な時間がかかる恐れがあります。

Pufferでは、ステーカーが預けたETHがノードオペレータに使われるという仕組みになっています。そのため、ノードオペレータが使っているからという理由で、償還が完了するまでに待たされる可能性があります。

pufETHには、バリデータチケットのミントに使ったETHがすぐに反映されるという特徴があり、それはうれしいポイントなのですがのですが、償還がすぐにできない可能性があるのは注意点です。

Eigenlayerのネイティブリステーキング報酬

Eigenlayer(アイゲンレイヤー)は、ステーキングしたETHやstETHなどのLSTを再び担保として活用するプロジェクトです。

①まず前提としてイーサリアムについて:

そもそものイーサリアムの話になるのですが、イーサリアムはルール通りに取引が行われるようにするために、バリデータに検証の仕事をしてもらっています。しかし、バリデータはただでそんな仕事をしてくれるわけではありません。

そこでイーサリアムでは、アメとムチ的な施策によってバリデータがルールを守って作業してくれる環境を作っています。アメというのは報酬で、ルール通りに作業したら報酬がもらえる仕組みです。ムチというのはスラッシングで、ルール通りに作業しなかったなら事前に担保として預けられたETHを没収するという形になっています。

②これも前提ですがEigenlayerについて:

ここからEigenlayerの話になります。Eigenlayerも同じような仕組みを使っています。Eigenlayerでは、ステーキング済みのETHの引き出し権限や、stETHなどのLSTを担保として預けると検証者っぽい役回りになれます。

この検証者っぽい人も、ルール通りに作業をすると報酬がもらえて、ルールを破ったりすると担保を没収されるという仕組みになっています。

自前でこのようにルールを守ってもらう仕組みを作るのは大変ですが、Eigenlayerでは既存の価値あるもの(LSTなど)を担保にしてもらうことで、自前でルールを一から作る必要なく、検証されておりルール通りに実行されるサービス(AVS)が提供できるという感じだと思っています。

③ノードオペレータはETHを預けている:

ようやく本題です。

Pufferでは、ステーカーが預けたETHを使って、ノードオペレータがバリデータになれるのでした。このバリデータはイーサリアム上に32ETHをステーキングしているのですが、そのステーキングしているETHの引き出し権限を使ったリステーキング(Eigenlayerへのネイティブリステーキング)もされる仕組みです。

それによって、ステーカーやノードオペレータは、ETHのステーキング報酬に加えて、ネイティブリステーキングの報酬をもらえます。

個人メモ:

Eigenlayerのネイティブリステーキング報酬は、いろんな人の間で山分けされます。リステーキングのノード運用者と、ETHのノード運用者と、ステーキングをしている人で山分けします。

なので、そんなにリステーキング報酬を受け取れない可能性もありそうです。

個人メモ:

また仕組み的に、バリデータをやりたい人に対してステーキングする人が多くなると、pufETHの利回りは下がっていくのではと思います。

特徴③ルール違反による罰を受けづらい

バリデータになりたい人を増やすには、罰を受けづらくすることも有効です。罰とは、スラッシングとも呼ばれるもので、ルール通りにバリデータの仕事をこなさなければ、担保として預けた32ETHを没収するといった内容です。

PufferはSecure Signerという技術を開発しました。この技術を使うことで、バリデータがルールを破るのが予防されやすくなり、罰を受けづらくなるようです。

ちなみに、この技術はオープンソースで開発されています。Pufferはイーサリアム財団から助成金をもらっていますが、それはSecure Signerの技術の開発を進めてもらうためのものでした。

その他の特徴

(こちらは気が向いたら作成しようと思います。)

イーサリアム財団からの助成金

(気が向いたら作成します。助成金をもらったというのが話題になっていますが、その金額はどの程度なのかを考えてみたいと思います。)

バイナンスラボによる出資

(気が向いたら作成します。バイナンスラボから出資されたというのが話題になっていますが、出資額はどの程度なのかを考えてみたいと思います。)

MBKって何なの?

ふぐのPuffyには「MBK」という文字が入っています。

MBKという文言は、上記の画像以外にも入っています。これは何なんでしょうか。なぞです。

主な参照先

▼ Puffer(MediumとDocumentoを見ました)

▼ Eigenlayer(Documentを見ました)



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