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人の心に寄り添うとは。

私は今の課に配属されて、4年。

今まで数多くの、
親族の死と直面した人たちと接してきた。

涙を流す人、淡々と手続きをする人、
気丈に振る舞う人、

本当に色々な人がいる。
色々悲しみや、思いをそれぞれが持って
いるんだろうなと。

相手の様子によって、
私も対応の仕方を変えてやってるつもり。
相手の立場に立って、
仕事をしているつもりだった、今まで。

今日、亡くなった家族の思い出話を
してくれた人に、私は何も答えることが
できなかった。

何て言っていいのか、
何て言葉をかけていいのか、
全くわからなかった。

一言も言葉が出てこなかった。

相手に全然寄り添えてないじゃん。
自分にとてつもなくがっかりした。

手続きは、マニュアルがあって、
その通りに、こなしていくだけ。

けど、人の気持ちに寄り添うという
ことに対するマニュアルはない。

人の心が1番、わからなくて、
1番、難しい。

「頑張って」という言葉は、
背中を押されているみたいで嬉しい。
だけど、時として、その言葉は、
嬉しくない時がある。
頑張りすぎている時、
「頑張って」とか、「ファイト」って
言葉は、急に見放されたみたいで、
1人の世界に押し出されたみたいに
孤独を感じさせる時がある。

プレッシャーというか、

辛くて苦しくて、助けを求めているのに
応援されたその言葉が冷たく感じる時がある。

っていう、私も、言葉が見つからなくて、
使ってしまう。

何て声をかけたらいいのか、わからなくて、
結局、そんな言葉をかけてしまうのだ。

人の気持ちの重さはそれぞれで、
どのくらい悩んでるのか、
どのくらい苦しんでるのか、
正直いうとわからない。

伝えたくても、うまく、伝わらないのだ。

でも、私はいつも思う。
言葉をかけてほしいわけじゃない。
ただ、ただ、安心感が欲しい。
1人じゃない。頑張りすぎなくていい。


そんな安心感が欲しいだけ。

何気ない一言や、辛い時にピンポイントで
どうでも良い連絡が来ると、
少し元気になったりもしたり、

人の心ってわがままよね。

人の心って、人の心に寄り添うって
本当に難しい。

相手の何気ない言葉の中に、
助けてと言う、気持ちが隠れているかも知れない。

言いたいことが上手くまとまらないけど、
私は、今日、あの人に
何と声をかけてあげればよかったのか。

ずっと考えてた。
考えても考えても答えは見つからなかった。

辛いことは、特に、辛い話だからこそ
誰にでも話したいわけじゃない。
この人だから、話せたっていう
経験が誰しもあるんじゃないだろうか。

そんな辛い話を、思い切って話してくれた
そんな人に何かしてあげたいと思うけど、
何もできなくて、そんな自分に歯痒い。

私には、何ができたんだろうか。

もし今日出会ったあの人は、
何か言葉をかけて欲しいわけじゃなくて、
ただ私に話を聞いて欲しかった、

だとしたら、私は、その人の心に
少しだけ寄り添うことができたのかも知れない。

仕事もある程度慣れて、
教える立場になって、
マニュアルがある事務的ことは、
自信を持って教えられるけど、

人の心は、日々勉強することばかり。

言葉が通じる日本人の心も、全然わからないのに、
言葉が通じない環境と考えると、怖くなる。

今日は、派遣前健康診断の
結果を取りに行った。
結果があまりよくなくて、すごく落ち込んだ。

頑張れば頑張るほど、空回りするばかり。

こんな落ち込むような悩み事とか、
うまく打ち明けられない私が、
唯一気持ちを吐き出せる場所が最近は、
ここなのだ。

うまくいかない事ばかりだな。
最近。
自分の行動に、心がついていってない。
なんだか、考えることばかりで
胃が痛い。

人に頼らずに頑張ろうとするのは、
なかなかに大変だ。


誰かの心に寄り添える人になりたい。
そう思った1日だった。

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