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かけがえのない日々の、私の記録。

 1日が長いなと思う日も、あっという間だなと思う日も、そんな1日1日の積み重ねで、気づけば日本を経ってからもうすぐ5か月が経とうとしている。

 自分を変えたいと思って挑戦した海外。

 そんな簡単に自分を変えられるわけもなく、30人弱の住民を相手に勉強会をしたときは、緊張で一週間前からソワソワ。当日はうまく話せなかった。

 20人ほどの生徒を前に、特技を教えたとき。周りにすぐ助けを呼んでしまう自分がいた。

 日本にいる時となんら変わらない自分にがっかりしたり。

 そんな時は、とことん落ち込む。言葉も通じない中での活動は、すごく大変で、日本だったら、前日お世話になった人には「昨日はありがとうございました。すごく貴重な経験ができました。また、行きたいです。」なんて、お世辞にも本音にも相手に伝えられるのに、今は「ありがとう」が精一杯で、うまく言葉を通じられないこともすごくつらい。
 
 環境のせいにしてしまう自分もいたり。

 そんな中でも、勉強会を行った数日後、勉強会の内容をほかの住民に説明して、今の現状を少しずつ改善しようと発信してくれている人たちがいた。
 ほんの少しだけど、少しだけだけど、日本から来た私が足跡を残せていると感じた瞬間だった。
 そんな日は、涙が出るほど嬉しくて、ルンルンで帰った来たり。

 悔しい日も、悩む日も、嬉しい日も、悲しい日も、この場所には日本人はたった一人。もちろんネットという環境があって、どこからでも友達や家族とつながっていられるけど、日本に居たら、どんな日も周りには誰かしら居て、少なからずリアルタイムで感情を共有できることもあった。

 改めて、日本を離れて異国の地。日本人がいない環境で、自分のリアルタイムな気持ちは自分しか共有できないことで、本当の意味で自分と向き合う時間を過ごしている。

 今までどれだけ友達や、職場の人、家族、周りの人に助けられてきたかを再実感している。自分自身と向き合っていると、過去を振り返ることもあれば、未来のために動こうとしたり。
 
 日本で過ごした29年。何気ない日々の中には、すごく頑張った日も、喧嘩した日も、楽しかった日も、飲み過ぎて反省した日も、仕事に悩む日も、夢かなった日も、裏切られた日も、傷ついた日も、友達に寄り添った日も、寄り添ってもらった日も、不安だった日も泣いた日も笑った日も、緊張した日も、時には災害を経験した日もあった。
 
 そして、初めての海外生活の5か月も、体調不良で苦しかった日も、日本の良さを感じる日も、ここに住む人たちに助けてもらった日も、世界中で頑張る仲間に励まされる日も、よく分からんけど笑った日も、農業を頑張った日も、1日1日の積み重ねでここまで来た。
 残りの1年2か月も、きっとそうやって1日を積み重ねていくんだと思う。

 それは、たぶん、今までの日もそうであったように、何気ない日でも、振り返れば、かけがえのない日に変わるんだと思う。

 今、日本にいる友達たちには、どんな景色が映っているのだろうか。
 
 私は、毎日が社会勉強で、元気に1日を終えることで精一杯だ。でも日本にいたら出会うことのなかった日々を経験し、日本に居たら気づくことのなかった自分と出会い、毎日かけがえのない日々を過ごしているのは間違いない。


 自分と向き合うと、何故か、楽しかったことよりも、後悔や辛く耐えがたかった日々のほうが浮かんでくる。そんな日々を憎むよりも、許すことのほうが難しいということを知った。

 でも、そんな日もかけがえのない日々だったんだなと。

 そうやって、自分と向き合う日々で見つけたことがある。

 「日本に帰ったら、次のステップに進むということ。」
 
 現地語もさることながら、今は、いろいろ振り切って英会話を毎朝行っている。ネットというものはすごいな。ネット越しに、先生と英会話をする毎日。それが私の楽しみの一つなのだ。

 そうやって、今日も何気ない1日だったけど、未来の自分のために、また1日、私のかけがえのない1日が積み重なろうとしている。

 日本は、高校野球が始まっただろうか。
 ああ、冷やし中華が食べたい。

 

 

手作業で行う農業。1番何もしてないのに、手に豆が4つもできて、髪や手洗う時の痛さといったら😅貧弱な自分を知った日。
広大な大地と空。そんな大自然の元で過ごす1年7ヶ月。かけがえのない人生の、かけがえのない宝物。


明日も、一生懸命に生きる。

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