「女は上書き保存」というのは本当?

よく別れた元パートナーに対する男女の思考の違いの例えとして「男は名前を付けて保存、女は上書き保存だ」と言うが、果たして本当にそうだろうか?
上書き保存というのは「元パートナーに対する記録が消去される」ということだろうが、どうも自分的にはただそれだけじゃないように思える。
多くの女性達はただ消去するどころか元パートナーに対して「嫌悪感」すら抱いていることがよくあるように見受けられる。
それが健全にお互いの合意の下に別れた場合だったり、元パートナーがどんなイケメンだったりしても、だ。
ただ消去しているだけなら嫌悪感まで抱くことはないはずだ。
今回はこの女性心理のメカニズムについて、自分なりに考察してみたいと思う。


まず、何故元パートナーに対して嫌悪感を持つようになるのだろうか?
男なら健全に別れた場合、一般的に元パートナーに嫌悪感を持つことは非常にレアなケースだと思う。
元パートナーが美女だった場合、別れ方などにもよるが性的対象では変わらずあり続けることもよくあると思う。
だからこそ一般的言説として「男は名前を付けて保存」と言われるはずだ。
自分は、彼女達が嫌悪感を持つようになる要因に「元パートナーに対する"加工"が解ける」があるからだと思っている。
"加工"とはどういうことか?
そのヒントが某ネット番組にて某軍神が発した名言にある。

これは自分も日頃から感じていたことだけどパッと一言で言語化され、思わず唸った名言だ。
そう、女性は視覚がバグっているのだ。
自分なりにもっと具体的に言語化すれば「興味のあるなしなど、感情のバイアスに認識結果が支配されている」、つまり「感情バイアスによって認識が全く変化する」ということ。
男なら例え興味がなくとも初代ガンダムと新しいガンダムは全く違うと認識出来るが、女は興味がないとなると認識機能が途端にオフになり初代ガンダムも新しいガンダムも「別に一緒じゃない?」とばかりに同じように見えてしまうのだ。
これは興味のあるなしだけではなく、あらゆる感情に対して言える。
別の恋愛心理学でよく言われる「吊り橋効果」もこの「感情バイアスによる認識変化」だと自分は考える。
吊り橋効果はこの理論に沿って言うなれば、「ドキドキしているときとしていないときで同じ男性でも認識が変化し、恋心が芽生える」ということだ。
このように「感情バイアスによる認識変化」は実は身近に昔から伝わっている極一般的な理論なのだ。

さて、ここまでくどくどとヒントについて話したところで大分話が戻るが、「元パートナーに対する"加工"が解ける」とはどういうことか説明しよう。
つまり、元パートナーに対して「感情バイアスにより認識変化してかかっていた"魅力的"や"イケメン"という加工が解け、別れることで感じる負の感情によって新たに"キモい"や"どうでもいい人"という認識に変化する」からだ。
この理屈なら女性達が記録を消去するだけじゃなく、健全お別れや元パートナーがイケメンだったとしても嫌悪感まで持つ理由が全て説明出来る。
それだけじゃなく、何故「美女と野獣」はよく見るが「野獣と美男」は殆ど見ないのか、も同じ理論で説明出来るだろう。
勿論これは一般的な話なので例外や限度はあるし、個人差もあるということは付け加えておく。

最後に、この「感情バイアスによる認識変化」こそが女性の恋愛メカニズムの真因であると自分は考える。
そしてこれを意図的に起こせる男こそが恋愛強者だと思う。
それこそが自分が以前書いたnoteの「女性の感情を揺さぶる」ことに他ならない。
ただ「モテトレーニング」だとか「男磨き」をどれだけしても、認識変化によって女はいくらでも男を「キモい」認定するから。
勿論、そういった「モテ」の記号を寄せ集めることで良い方に認識変化させやすいのは間違いないだろう。
だが、記号の寄せ集めでは結局、対峙会話などで非モテが露呈して一瞬でキモい認定されてしまうだけだろう。
女性とベッドインするその瞬間まで認識変化の審査は常に続いているのだ。
また、女性の「モテアドバイス」が往々にして現実に即してない理由もまた、この認識変化の理論を女性が自覚しておらず、全く加味してないからだろう。
「こういう男がモテる!」とか「私が今まで好きになった人はこんな人!」と挙げている特徴は、「私がこう認識"した"人」の特徴であって、第三者が客観的に見ると全然その特徴にそぐわっていない、なんてことはよくある話だ。


以上、「女性の認識変化」についての考察でした。

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