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スコットランドの新ヘイト法とディストピア

英スコットランドで4月1日、新たなヘイトクライム(憎悪犯罪)法が施行されました。

新ヘイトクライム法で有罪となった場合、最長で禁錮7年が科せられます。

2024年4月2日
BBC



極左的ディストピア

新ヘイトクライム法で有罪となった場合、最長で禁錮7年が科せられます。

この法律では、保護対象の性質について憎悪をかき立てる意図をもって、「理性的な人が脅迫的または虐待的とみなすような」ものを公表したり、そうしたふるまいをしたりした場合、違法となります。

イギリスでは、人種や性的指向、宗教に基づく憎悪をあおることは1986年公序良俗法ですでに(理念法として)違法とされていますが、スコットランドでは今後、新法で(刑法として)取り扱われることになります。

2024年4月2日
BBC

「逮捕されるのを楽しみにしている」(=ローリング氏)

長年、トランスジェンダーの権利活動を批判しているローリング氏は1日、X(旧ツイッター)で新法を非難しました。

ローリング氏は、スコットランドの政治家は、実際の女性や少女の権利や自由よりも、たとえ女性差別的であろうとご都合主義的であろうと、自分たちの考える女性らしさを実行する男性たちの気持ちを重視しているようだ」と投稿。

「男性を男性と呼ぶことが許されない限り、女性や少女に対する暴力や性的暴力の現実を正確に描写したり、それに取り組んだり、女性や少女の権利に対する現在の攻撃に対処したりすることは不可能だ」と主張しました。

ローリング氏は、女性を強姦した罪で服役しているトランスジェンダー女性を取り上げ、複数の投稿でそうした受刑者を男性と呼びました。また、他のトランスジェンダー女性の活動家や個人についても、男性だと説明しました。

その上で、「私は今、外国にいるが、ここに書いたことが新法で犯罪だと認められるなら、スコットランド啓蒙の誕生地に戻った際に逮捕されるのを楽しみにしている」としました。

スコットランド警察は、ローリング氏の投稿について苦情は届いていないとしています。

2024年4月2日
BBC

新しい『かたち』の言論弾圧?

(ローリング氏はXの投稿で、)

生物学的性別の正確な説明が違法とされるなら、「言論と信仰の自由」が終わると主張しています。

スコットランド政府は、ヘイトクライム法は個人の表現を抑制することなく、憎悪や偏見からの保護を提供すると説明しています。

一方、この法律では保護対象として女性を設定していません。

スコットランド政府は、別のミソジニー(女性嫌悪)法案で女性を保護するとしています。

2024年4月2日
BBC
新ヘイトクライム法について、
ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリング氏が
ソーシャルメディアで批判の投稿を行いました。

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