小説家は寿命が短いらしい
「小説家は寿命が短い」
そう言われるのは、小説家は心が繊細だからだそうだ。
別に自分が繊細なことをアピールしたいわけじゃないけれど、そのハナシを聞いてなぜかわたしも文章を書きたくなったので、とりあえず今日はわたしの母のハナシでも書くことにする(なぜ)
わたしの母はしっかりしてるようで、どこか抜けている。父と母が話してる時は漫才でもしてんのかというくらい会話がおかしい。その会話劇もまた書きたいが、今日はわたしの母の1番すきな返しを紹介しよう。
受験も近づく中学生の頃、数学が嫌いだった私は学力テストで30点をとった。私の中でこれは最低点だったので、すごくショックだったし、すごく焦った。普段はテストの点など気にしない母もさすがに怒るだろう…と思い、怒られるか呆れられるのを覚悟し、おずおずと点数を伝えた。
「お母、今日の数学のテスト…30点しかとれなかった……」
ここで返ってきた言葉は、
「え〜〜〜あんた30点も取れたかね〜〜〜すごいがね〜〜」
だ。
こういうときに世の母たちはどんな返しをするのか想像もつかないが、わたしはこんなゆるい母のことがだいすきなのである。まだまだ逸話はたくさんあるので、これからもひっそり書き溜めておこう。
そして
このゆるい母の元で育ったわたしには
やはり繊細さのカケラもなく
小説家にはなれないな〜、と思った。
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