シズらせろ

ちょっとマーケティングかじったことある人なら「シズル」って単語を聞いたことがあると思う。

シズル(sizzle)とは、揚げ物や肉が焼ける際の「ジュージュー」と音をたてる意味の英語で、そこから転じて、消費者の感覚を刺激して食欲や購買意欲を喚起する手法を意味する語になりました。また、最近では瑞々しさや新鮮さ、その商品の魅力やセールスポイントなど幅広い意味で使われています。

ferret sizzleとは

まあようは美味しそうに見える写真、とかそういうのでいいと思う。本当にざっくりの理解は。ざっくり使い方が広まって「この文章はシズル感がある」とか「もう少しシズル感を足した表現ってないかな?」みたいにもつかう。

なのに現代はバターが入っていれば「悪魔の」、ハイカロリーなら「罪悪感」、甘辛ければ「麻薬」…。あとはなんだろうASMR?調理音もシズルの一種だけど、過剰に編集してそれを乱発されてもねえ…。

「ワクワクをサボるな、表現と向き合え。」と説教をたれたいわけではないけど、お前のその高ぶる感情を、お前の言葉で聞かせてくれよ、と思ってしまう。

なにも食べ物に限らず、楽しみなことでも、不安なことでもなんでもいい。表現をサボらない人が魅力的だ。綾波レイの「ぽかぽかする」とか、最高じゃん。生々しく自分の言葉で伝える行為は結構グロいと思う。私自身回りくどい表現しちゃうタイプだし、口頭ならまだしもテキストに残すのは苦手だ。だからこそ、サボるな。サボらないでくれてる人はありがとう。とてもシズル感のある表現をくれてありがとう。

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