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「映え」目的でカフェ・喫茶店に行く若者たちへ

今日は早起きをして、8時から新宿で映画を観た。その後、気になっていた中目黒のお店に行って、喫茶店でティータイム。

感覚的にはもう19時くらいな気分だけど、まだ15時。

このnoteを更新して、一息ついたら、また買い物に出かけようかな?と思うほどには時間がある。

そんなことはさておき、喫茶店でのマダムとの会話が忘れられなくて、これは私を含む全若者が心得ておくべきことだと思ったので記録。

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今日行った喫茶店は、Instagramで見つけたところ。ケーキが可愛くて、まさに「映え」。Instagramでもたくさんの女の子が写真を挙げていた。

13時頃に行って、私以外に2人(うち1人は常連さん)のお客さんがいた。

私はお目当ての「映え」なケーキとセイロンティーを注文。写真を撮るためにカメラを持ってきたけど、店内はこじんまりとしていて、お客さんも少なく、なんだか撮影しづらい空気感。

Instagramでたくさん写真が挙がっているから大丈夫だろうけど、ケーキたちが届いたタイミングで「カメラで写真撮っても大丈夫ですか?」と一言断りを入れた。「食べ物・飲み物はOKですよ~」と優しく答えてくださったのでホッとしつつ、数枚ササっと撮って、ティータイムを楽しんだ。

そうこうしているうちに私以外のお客さんがバラバラと去っていき、店内はマダムと私だけになった。

ちょっと気まずいな~~~と思っていたら、マダムが「どこから来たの?」と話しかけてくれた。どうやらおしゃべり好きなマダムらしい。

いろいろと世間話をしていると、おばあちゃんの家かのような落ち着く雰囲気が、このお店の良さだなと思い、変にInstagramで有名になってしまったら嫌だなという感情が芽生えた。(かく言う私がInstagramで見つけて訪れた客だというのに。)

そして、なんとなく気になって、「若い女の子、よく来るんですか?」と聞いてみた。

すると、若者に対する本音がポロポロと出てきた。

マダムが言うには、若い子はチェーン店に慣れすぎていると言う。

個人経営店は、チェーン店と比べるとケーキやドリンクの値段が高いから、メニューを見て、ケーキしか頼まない子や、1つのケーキを2人でシェアする子たち、1人だけ注文をしてもう1人は何も頼まない、とかがあるらしい。

何も頼まない子に「せめてドリンクだけでも、、」と言うと、「だって喉乾いてないんだもん~」と返されるとのこと(笑)これはさずがに、何も食べず、食わずして、なぜ喫茶店に来た!?と思ってしまう。

そういう若い子たちが客の質を下げてしまっているから、オープン当初から来ている常連さんは気分を害しているらしい。

お店に来てくれるのは嬉しいけど、チェーン店と同じようなノリで来るお客さんには頭を悩ませている、、と。

私は、1フード・1ドリンクで注文していたけど、正直なところ写真を撮る際に最低限1フード・1ドリンクあった方が映えるから頼んだだけで、来店目的はおそらく前述した若者たちと同じ。

(勝手に)全若者を代表して恥ずかしい気持ちになった。

最近は「映え」を売りにしているカフェが多い。そういうカフェは、そういう若者をターゲットにしているからまだ良いと思うのだけど、勝手に消費者が「映え」として拡散してしまい、「映え」目当ての客が増えてしまうというのは、純粋にカフェや喫茶店を運営したい店主からしたら不本意だよなぁと思う。

ほんの10分くらいのおしゃべりだったけれど、いろいろ考えさせられた。

カフェ・喫茶店は写真を撮るための場所ではなく、あくまでも飲み物を飲むための場所。個人経営店とチェーン店は違う。きちんとその場にあった立ち振る舞いができる大人になろうと思ったのでした。



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追伸

ここだけ切り取ると、マダムの印象を誤解されるかもしれないけれど、他にもいろんな話をした。

私が写真撮っている姿を見て、「いいカメラだね~。いろんなところ撮りに行くの?」と聞いてきたので、いろいろ私が喋ったら「素敵な趣味だね。」って言ってくれた。一人一人のお客さんを大切にしてくれる素敵な喫茶店。だからこそ、「映え」だけではなく、その空間を楽しんでくれるお客さんが増えるといいなと願っています。



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