再演

「少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」を観てきたので感想を書きます。
TV版放映時にもなにか書いたのでぜひこちらも。

大場なな|ななな @pbpdqpbqdq #note https://note.com/na7na7na7na7na7/n/n035dd83bafb4

再演

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」ほど総集編に意味のある作品はないだろう。劇場版ではより大場ななにフォーカスし、裏の主人公として据えている。今作は彼女が繰り返した「再演」の体験とも言えるのではないか。総集編をやること自体が壮大なメタネタになっているというか。  

アタシ再生産

しかし、当然追加カットや曲の変更、次作へと繋がる重要なシーンも盛り込まれている。「再演」というより「再生産」が相応しいだろう。(って公式でも言ってる)「アタシ再生産」、マジで語呂が良い

瞬瞬必生という概念

私は昨年とんでもない概念に触れてしまった。「瞬瞬必生」である。
「瞬瞬必生」は元号の私物化とも言われた「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」で主人公である常磐ソウゴが

「勝手にまとめるなよ 俺も、ゲイツも、平成ライダーのみんなも、瞬間瞬間を必死に生きてるんだ。みんなバラバラで当たり前だ それをムチャクチャとか言うな」

と言い放った台詞を略したものであるが、「瞬瞬必生」は単なる台詞ではなく、「平成(ライダー)」が「凸凹」であるという指摘に対して反論し得る重要な概念である。

スタァライトTV本編にもあったものであるが、

「ノンノンだよばなな!舞台少女は日々進化中。同じ私たちも同じ舞台もない!どんな舞台も一度きり、その一瞬で燃え尽きるから愛おしくてかけがえなくて価値があるの!一瞬で燃え上がるから舞台少女はみんな舞台に立つたびに新しく生まれ変わるの!」

華恋がななに言う台詞がある。
以前のnoteでスタァライトは平成ライダー文脈で語られるべきだなどと冗談で書いたが、OQに触れ価値観をアップデートしてから再び観るともう冗談では済まされないぞと思わされた。

舞台少女はまさしく瞬間瞬間を必死に生きて輝く。仮面ライダーはみんなバラバラだから愛おしくてかけがえなくて価値があるんだよな………

総集編として

1クールアニメを2時間に収めてるのでまぁ端折ってる箇所は多々あるんだけどエモさを凝縮してレヴューシーンをメインにしてるのでTV版を観ているととても楽しい。初見だと割と辛いのかも……? まひるちゃんのクソデカ感情とか双葉と香子とか、いわゆる"関係性"の根幹となるストーリーは省かれているのでそこらへんをじっくり楽しみたいのなら本編を見るべきなのかな。
劇場版ではとにかく大場ななにフィーチャーしてるので彼女が魅せられた第99回聖翔祭の「 スタァライト」、そして再演を繰り返したみたいな話は割と丁寧に描写されている。最終話もほぼ全て使われてた気がする。

以上です。もう一回見ます。

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