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スペースという場所

秋はどこ行ったんでしょう、味覚は多少なり堪能したような気もしますが山々の薄ら紅葉していく姿を見たかどうかのうちに、その頂へ雪が積もるのを先日肉眼で確認てしまったのですがそれってもう冬じゃない?

さて、前回「切り絵」の記事に書いたTwitterの機能「スペース」について、もう少し何か書こうと思い立ちました。とはいえ見知らぬ所への訪問は何となく気が引けてしまい自身で数回と友人知人の所で聴き、時にはお呼ばれして喋る程度なのでとても個人的な話しになります。それでも宜しければお付き合いください。

最初に「クラブハウス」というサービスを知りました。好きな俳優さんが始めようとしていて興味を持ち、内容を調べたまではいいのですが結局参加に至りませんでした。誰かしらの紹介と電話番号が必要とあり少し躊躇し、さらにそれらのやり取りで嫌なものを見てしまったのが主な理由です。ですがここでスカイプや各種チャット以外にも会話や聴取者として参加可能なものがある事を知れたのは好事で、その後程なくして始まった「スペース」は多少の制限はあれどゆるい始め方が良く何より踏まえたもののおかげか、やってみようという気持ちになるのが早かったです。


恐る恐るアイコンを光らせる日々が始まった光景は今年の事なのに、早くも懐かしい気がします。私の初スペースは即閉じ、あれはなんとも言えない緊張と気持ちです。誰も来なければ寂しいことになり、誰か来たとしても話しを聴いてもらえるか?と何かしらのネタを考え、よもや一緒に会話して貰えたとして上手く繋げていけるか……ここまで1分程、お腹痛くなる思い出になりました。
そんな体験をし今後どうしようかと考えていたところ、会えば気さくに話し合える親友のアイコンが光っていました。聞くと書かれたボタンを躊躇なく押したのは早々にやめないでほしいという思いしかなく、大袈裟ですけど今を逃したら多分この機能使わないかもしれないくらいの勢いで、あとはとにかく見知った人の声を聴きたいという気持ちが強かったです。
久しぶりに聞こえてくる声、会話、楽しさ。今思えばそんなに焦らなくともいずれ現在のような形になっていただろうに当時の私は一体どうしたのというくらい繋ぎ止めたかったのか……色々な影響で集まりもできず電話は苦手、家族以外と楽しんで会話するなんて殆ど無く、何かのカンが珍しく働いたのかなとも。
ただ、あちこちで慣れてきたせいか場所によっては仲違いや何かあまり気分の良くない話しも耳にする事もあり、若干私のお邪魔する所も心配しましたが気にし過ぎは余計に悪い物を寄せそうで忘れるようにしました、今では自分のスペースも平和に1分以上のんびり開けています。

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いつの間にか人数が増え聞こえる声や内容の雰囲気がラジオのようだと思い始めた矢先、まさに懐かしいテイストで始まったスペース。ホストである親友は交互にゲストや突然上がってもらうスピーカー達を絶妙なタイミングで回し、ちょっとした参加型コーナーまで作り聴くも話すもどれも楽しく笑いがあり、まるでひとつの番組のような場所を作り上げました。
さらに面白い事に音声で会話すると幾らか人となりが感じられるのか、ただ普通にツイートを追うだけでは到底仲良くならないであろう色々な、いっそ友人と呼ばせてほしい方々が増えました。どうでもいい雑談から懐かしネタ、稀に真面目な話しもあったり、各々の話題や知識も豊富でこんなに楽しくていいのかと聴き終えたあと一度だけ夢かな?と考えた事があります。そのくらい面白い場所です。
これをここまで読んでくださった皆様は、スペースでなくともリアルに行けるに限らずでも楽しい場所はありますか?あってそれが心地よい所なら少しでも長く在るように大切にしてほしいなと思います。
私は良い所にいる事ができました、その楽しさゆえに夜更かしが増えてしまい今更子供のようでお恥ずかしいのですが、何事も程々にが大切だと痛感しました。人間寝不足はよろしくないです。

ずいぶん長々と書きましたが、いちスペースという場所で話していただけの良い大人が突然切り絵をはじめたりこれから年末に向け版画を彫り始めるのも、来年には粘土捏ねてるだろうとか、普段なら余程じゃない限りやらない事をド真面目に体験する意味の分からないきっかけとそれにキッチリ乗っかっていく人達。
ホストである親友が色々考えてくれているおかげでこんな素敵な場所と人と楽しみがあるのかなと、本人に面と向かって言うのはとても照れ臭いのでここでありがとうと記して、文章には少し無理矢理ですが感謝の気持ちを織り込んでみました。

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ナツ
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