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和樂webで掲載~医学永井隆の心に残る言葉

前回紹介した、長崎市で自ら被爆しても救護を続けた医師永井隆。長崎医科大学(現長崎大学医学部)の教授だったのですが、体調を崩して退職。その後子ども達2人を養うために、自宅で文筆生活を始めました。

※長崎平和記念像の後ろ姿。

雲南市永井隆記念館の館長さんのお話によると、永井博士は「筆まめ」だったそうです。学生時代から、故郷の友だちと手紙のやり取りを頻繁に行い、病床中のお見舞いには必ず返信をしていたそうです。また、絵を描くのも好きでした。

これまで論文を書いたことしかなかったため、最初は苦労したそうですが、自身の趣味や経験が生かされたのかなと思います。

その中で印象的だった言葉を記します。

「有名になるな!名前なんてものは、茶の間であめ玉代わりに一分間しゃぶられるだけのもの」  『この子を残して』

名前を知られて話題になるのは、一瞬ということ。この言葉、SNSが普及した現在でも十分通用しますよね。「いいね!」押してもらっても、次の瞬間忘れられている、そんなものかもしれません。耳痛いな、と感じるのは私だけ?

「はやる医者は必ず専門一科目の看板をあげているものだ」
『いとし子よ』
(対して、はやらない医者は内科・小児科・外科…たくさんの看板をあげている)

ライターの仕事でも、「何でも書けます」より「○○と△△が得意分野です」と言う方が、説得力ありますよね。

さらに永井博士は続けます。
「といったからといって、専門の仕事の基礎となる知識はしっかりと広くもっておらねばならない」

どんなテーマを扱うとしても、ライターとして基礎的な大事なこと(納期守るとか、校正の手を抜かないとか?知的好奇心を持ち続けるとか?)は忘れてはいけない。と、自分の仕事に当てはめて考えました。

病床にあっては、フリーランスになった永井博士。この点だけは同じ立場の私には、この言葉はとても印象的でした。

まだまだ書きたい内容はありますが、ひとまずこの辺で。興味のある方読んでください。

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