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左利きを矯正した私が勝手に思う、左利きの子育て

私は左利きでした。父も母も右利きですが。


1970年代。矯正しないといけないと親は思い、まずはスプーンを右で使えるようにしたそうです。
私の大好物のメロンを使い、スプーンで右手で食べるように練習させました(メロンは今でも大好き)。
その結果かどうか。
幼稚園に入るころには、お箸も字を書くのも右でした。


一方、妹も左利き。
しかし、どうにも右手が使えない。習字を習ったら、習字のときだけ右手で書く状態。

母は「お母さんは、試しに左手でお箸使ってみたの。でも、できるもんじゃなくて。こんな大変なこと矯正させてと思うと、かわいそうになってね。○○(妹)には、無理強いさせるの止めたの」
だって。

小学生の私の正直な気持ちは
「私は直したのに、○○だけズルい!」
幼いですねー。

しかし。日常生活の中で、妹は左利きゆえに不便が多いことに気付きました。

食事のとき。隣の人と肘がぶつからない位置に座ったり(家の食卓は、
ぶつからない場所が妹の定位置)。

それ以外にハサミや包丁、トランプ、急須、自動販売機、自動改札機、蛇口、パソコンのマウスと、いろいろな場面で苦労していました。

それを間近で見ていると、矯正した私は良かったのかも、と考えたり。


大人になって、矯正向きの人とそうではない人がいることも知りました。
私は前者で、友人でも「子どものとき矯正したの」という人が2人ほどいます。


ママになった頃、今は「左利きは矯正しない」が通説なのだと知りました。
でも私には、妹の苦労が思い出されます。
親として、子どもが不便を感じるのなら、それを取り除くのは、役目だと思うのです。

正直なところ、お箸は右の方がいいかな?と思うのです。
左利きの芸能人の方が食事の時だけ、右手でお箸を使うのを見ると、
大切に育てられた印象を受けます(役者さんは左手で食べているシーンがあると、伏線かと思われちゃうから、右手が使えた方がいいのでは?)。

それより大切なのは、箸が正しく持てるかですけど。


さらに私の勝手な思いですが(科学的根拠ゼロ)。
矯正しないとしても、右手を使う機会はあった方がいいと思います。
例えばピアノは、どちらの手も大切。左利きの利便性を発揮できると
思うのです。これはオルガンやピアノを習った経験談ね。

私はというと。右手で書いて、左手で消しゴムを使っていますが、
生粋の?右利きにはできないようで、驚かれます。手で物をたべるときは左だし。
左手を器用に使えるので、そういう点では良かったかも。


右利き仕様に世の中がなっているのは、右利きが圧倒的に多いからだけど、
それ以外の理由がありそうと、最近思いました。

『逃げ上手の若君』という漫画にハマっているのですが。
鎌倉幕府滅亡後の14世紀の日本が舞台です。
この漫画によると、武士は刀は右で持つので、左利きは右利きに矯正されます(刃の向きが関係するのかも)。だから左利きの剣士も、二刀流もいないってこと(『鬼滅の刃』の伊之助とかね)。


日本の作法は武士の時代に確立しているので、「右利き」にするという意識があるのかもしれません。

そうなると。何だかんだと平和な日本で、こだわる必要はないかもしれないですね。

でもね。

子どもが左利きと分かったら、親としてどう向き合うか考えてほしいです。

例えば、食事のとき。こうるさい親戚に、「箸は右手で持たせろ」(あー、ムカつく)と言われたとき、どう対処するとかね。

つい、本音が出ましたが。

らちが明かないと思ったら、「我が家の方針です!口を出さないでいただきたい!!」キレて毅然と言い返してもいいと思うよ。


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