“歌が上手いBiS”を支えてるのはモンちゃんだよねという話

第3期BiSはみんな歌が上手いという評判をよく聞くし、ネットでもよく目にします。結成した時点ですでに上手くて、その長所が1年のうちにぐっと伸びました。

ティ部ちゃんとトギちゃんはクセのある歌い方とかシャウトとか自分の武器を磨きつつ、ピッチ(音程)を合わせるのが上手になってます。ネオちゃんはピッチの正確さ、声量、音域の広さどれをとっても抜群で、最近は表現力も格段に増してきました。

そんなBiSのなかで、グループ全体の歌の上手さを印象づけている存在がモンちゃんだと思っています。僕はモンちゃんの歌声が好きで、モンちゃんの表現の幅が広がっていくのをいつも楽しみにしています。

『ACS』のモンちゃんを褒める

まず1stEP『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』で個人的に好きだったポイントを少しだけ紹介します。

『DESTROY』はちょっとぶっきらぼうでやんちゃな声がいいよね。「相手にする必要ある? 逆に悪化するぞ」は口の開け方がいつもと違って、丸い印象(顔の話ではない)の声色になっています。

『イミテーションセンセーション』は優しい歌い方と感情を声に乗せる時の使い分けが秀逸です。特に1サビの「ないだろーーーー おーーーーおぉぅ」って声を切るところなんて胸がぎゅーーんてなる。

そして『DiRTY and BEAUTY』が最高。2Aの「君でないと」の「と」もすごくいいんだけど、「何もできやしない」の「も」と「な」の息の混ぜ方が絶妙なんですよ!! この曲は“明るくてかわいくてエモい”曲調が魅力で、その”エモ”の部分をめちゃめちゃ引き立ててくれてる。とにかくここを褒めたい。一生褒めちぎりたい。

声が澄んでいて安定してるからWACKグループではお馴染みの“基準”になる歌声を任されてるけど、メンバーが4人しかいないせいかどんどん色んなことに挑戦してるんだよね。幅が広い!

高音ハモリの立役者

松隈さんはWACKメンバーを紹介する動画のなかでモンちゃんのことを「頑固なところがある」と言ってたけど、コツさえつかめばいろいろ適応できちゃう人なんだと思ってます。『FOR ME』の一瞬誰だかわからない声とか衝撃だったし。

モンちゃんの対応力の高さを強烈に感じたのは『BiS -どうやらゾンビのおでまし-』のハモリがライブでも定着してきた頃です。

BiSが始動した頃は『ゾンビ』のハモリはライブでやってなくて、2019年9月「おながわ秋刀魚収穫祭」のステージに出演した際に、町長のリクエストで初めてライブでもハモったらしいです(須田町長ありがとうございます本当に)。まぁ現地にいたのにハモリには気付いてなかったけど。

それからしばらくはハモってなかったけど、12月28、29日に開催された「Let's have a 24 hour BiS's party」あたりから再び導入されました。

このハモリパートはネオちゃんの音域の広さを最大限に生かすために松隈さんが作ったので、かなりの高音です。音源ではネオちゃんのパートにネオちゃんのハモリが入ってるんですが、ライブではハモる時だけモンちゃんが主旋律を歌うという形でサポートします。(ネオちゃんは主旋律歌ってて、いきなり上ハモリに移行するという難しいことをやってる)

ただ24時間イベント序盤でネオちゃんの喉の調子が悪くなってしまったのでイベント中はハモリを封印。それでも年明けの1月3日にはWACKなりの甲子園が控えているという状況でした。

そこで生まれた代替案が、モンちゃんがハモる、でした。歌えちゃうのかよ天才なの? 歌唱力抜群のネオちゃんのために生まれたパートを、モンちゃんがわずか5日間で習得してました。甲子園でハモリを披露した瞬間に沸き起こった歓声を、現場や配信で見届けた人も多いと思います。

今ではもうこのハモリをどっちが歌うかっていう決まりがあるのかどうかもわかりません。完全に推測だけど、いける時はネオちゃんが上を歌う、くらいの感覚なのかなと思ってます。

このハモリ、どっちがハモっているかわかりづらいです。聞き取るのが難しいってことは、2人の声質がうまくフィットしてるからだと思います。ネオちゃんの歌の上手さを最大限に引き出せるパートナーがいるって研究員にとって幸せなことですよね。

元々の優しい歌声

モンちゃんの歌声を語るならチャント弾き語りが欠かせません。バンドでギターボーカルをやってたこともあって、見事な弾き語りを見せてくれることがあります。

大きな声を出せる部屋でやってたら違うのかもしれないけど、BiSの楽曲ではいままで聴いたことないような優しい声ですよね。ほんと良いんだよチャント弾き語り。

ファンからすればいつもと違う歌声だなって感じるけど、チャントモンキーになる前の彼女の歌声はこっちだったんだろうね。だからこそ、BiSに入ってすぐに力強い歌い方を身に付けてくれたことをうれしく思います。

BiSになってから挑戦してる歌声は器用にできてるのかもしれないし、たくさん努力してできるようになってるのかもしれません。どちらであっても、歌い方もハモリも適応できるモンちゃんの歌声はこれからもっと魅力的になりそうだよね。

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