見出し画像

「STUPiD」「ゾンビ」だけじゃない 第3期BiSの曲が好きになる豆知識


BiSは11月25日の発売に向けて、研究員セレクトアルバム『“プロパガンダ”と“PROPAGANDA”』の投票企画を実施しています。研究員おすすめの楽曲しか入ってない配布用CDでファンを増やしちゃおうという企画ですが、投票を行っているこの瞬間にもファンになってる人たちがいるかもしれませんね。

そこで、楽曲についていろいろ知っていた方が楽しめる!ってタイプのオタクに参考にしてもらえるように、これまで発表された第3期BiSの楽曲にまつわるエピソードとか歌詞や振り付けの豆知識をまとめました。

ご紹介するのは「こんな楽曲です」という解説ではなくて、だいたいがネットで調べてわかる程度の情報です。メンバーが楽曲をどう解釈してどんな想いで歌っているかはぜひ音楽サイトに掲載された過去のインタビュー記事をご覧ください。あと敬称略です。

1stアルバム【Brand-new idol Society】

第1期BiSの1stアルバムと同タイトル。第2期は『Brand-new idol Society2』でデビューしたが、BiSを新たに始めるという意味を込め「3」をつけていない。アルバムジャケットも第1期の作品をモチーフにしたデザイン。

1. 『STUPiD』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

第3期BiS最初の楽曲として5人の歌声が世に送り出された。メンバーが最初にレコーディングに臨んだ曲でもある。ワンマンライブなどでWACKのお家芸である“連発”を担う代表曲。

サビで肩を組む振り付けと間奏の組体操が特徴。組体操はチャントのアイデアを取り入れた。ネオが上に乗る基本形の他にもバリエーションがある。(4人編成では6~7種類くらい?)

イントロやサビの指の形はLOVEの「L」。「次こそあそこ立てるかな」という歌詞はBiSの悲願である武道館に立つことを意味し、振り付けも武道(パンチ)になっている(たぶん)。

2. 『BiS-どうやらゾンビのおでまし-』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

第1期BiSの『BiS』、第2期BiS『BiSBiS』などWACKグループの楽曲に受け継がれてきた「行かなくちゃ」というフレーズが象徴的なリード曲。仮歌の段階では『BiSBiSBiS』というタイトルだった。

松隈は曲を短めに作ることを意識しているが、SCRAMBLESのトラックメーカーから上がってきたイントロがあまりにかっこよかったためイントロ、間奏、アウトロの長さを全て倍にしたという。

地声で非常に高い音域を出せるネオを生かすため、松隈があまり使わない「キーチェンジ」「上ハモリ」を3サビに採用した。この曲をきっかけにネオに上ハモを担当させることが増え、それが第3期BiSの個性になっている。キーチェンジで全音(「♯」2つ分)上がっていて、ネオパートの最高音は他のWACKグループではあまり使われることのないhiE(高いミ)。

MVはフィリピンのセブ島のゴミ山で撮影された。twitterのフォロワーが1万5000人を超えたら顔出しという課題をクリアできていなかったため、MV初公開時は全編にわたってモザイク処理されていた。(無修正MVの解禁と同時にモザイクVerはYouTubeから削除された)

振り付けは渡辺から何度もNGを出され、メンバーは1週間も家に帰れずダンス漬けの日々を過ごした。MV撮影に間に合うように完成させたが、MVにダンスシーンは収録されていない。

3. 『SURRENDER』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

仮歌のタイトルは『M-669 これじゃ無いのに』。メンバー全員がシャウト未経験だったが、レコーディング時に挑戦してみたら意外に全員できた。

曲の出だしはネオパートになっているが、松隈がイトーの歌唱を非常に気に入ったため、曲の最後にイトーパートを付け加えた。第3期BiSのライブではボーカル入りの音源に生歌を乗せているが、このパートだけ音源からボーカルが除かれている(おそらく2020年に入ってから)。

4. 『リフレイン』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

タイトルは「繰り返す」という意味をもち、第1期BiS『primal.』の歌詞に似た言葉がいくつか登場する。

「繰り返す思い出は」→「繰り返したのは思い出」
「問いかけてきた」→「問いただす」
「揺れながら」→「揺れる」
(※primal.を意識した歌詞かどうかは不明)

今作唯一のロックバラードで、曲の長さは第3期BiS最長の5分15秒。2サビのネオパート最高音は『ゾンビ-』と同じhiE。

5. 『BiS3』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

King Gnuを彷彿とさせる曲調で、メンバーは歌い方でもKing Gnuを意識するようディレクションされた。

第3期BiSの楽曲として『STUPiD』公開よりも先に発表されたが、配信された音源は渡辺がボーカルを務めるデモバージョンだった。最初に発表され、タイトルが『BiS3』、「行かなくちゃ」という歌詞が用いられるなど、リード曲級の大事な要素が詰め込まれた作品。

曲終わりのポーズは「3」を表わしている(と思われる)。

6. 『this is not a love song』 作詞:竜宮寺育 作曲:豊住サトシ

ライブのセットリストに入る頻度はそれほど高くないものの、ファンからの支持が非常に厚い。

第3期BiSとしては初めての竜宮寺育作詞曲。豊住サトシが第1~3期を通して初めてBiSの楽曲に作曲者としてクレジットされた。

NEW TYPE Ver.では2Aのマナコパートをネオが引き継いでいるが、マナコの歌唱とは「溶ける雲見た」の音程が違う。

7. 『1,2,3!!!』 作詞:松隈ケンタ×ネオ・トゥリーズ 作曲:松隈ケンタ

メンバーが作詞の課題を与えられた曲のうち、ネオが最も時間をかけて書いた歌詞が採用された。サビは<イトー、トギー、チャントのうち2人のユニゾン>→<ネオのソロ>の繰り返しで、ネオをメインに据えた歌割りになっている。

ほとんどの楽曲でチャントが振り付けを考えているが、『1,2,3!!!』はネオが担当した。

8. 『absolutely meeeeee!!』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

全員が可愛く歌うことを意識してレコーディングした楽曲。可愛さ重視のためイトーはエロさを封印したという。

ライブ中、間奏ではメンバー4人の鬼ごっこが繰り広げられる。トギーの鬼から始まり、捕まったメンバーはステージ中央でそれぞれかわいいポーズを披露する。

9. 『ナンデスカ?』 作詞:トギー 作曲:井口イチロウ

トギー作詞、全てのサビにトギーのパートがあり、「Yo Yo」などの掛け声も全てトギーが務める“トギー曲”。

井口イチロウがBiSの楽曲で作曲者としてクレジットされたのは第2期の『CHANGE the WORLD』以来。

10. 『thousand crickets』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

通称“コオロギ”。第1期BiS『パプリカ』のラジオ体操とヘッドバンギング、第2期BiS『パプリカ』のスクワットを振り付けに取り入れている。第2期BiSの初期まで存在していたメンバー同士のキスはない。またTIFでのお披露目を除き、メンバーは歌わないどころかマイクを構えることもなく、口パクさえせずに無表情を貫く。

初ワンマンや初ツアーではコオロギを連発するセトリが組まれたり、“コオロギスクワット”がWACK合同オーディションの敗者復活の課題になったりと『パプリカ』の伝統を引き継いでいる。

11. 『teacher teacher teacher』 作詞:イトー・ムセンシティ部×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

恋愛の曲(エロ要素多め)だと思わせる表現が多用されているが、イトーの故郷である新潟を舞台にした田植えの授業がテーマ。Bメロには田植えの振り付けがある。

12. 『strawberry girl』 作詞:マナコ・チー・マナコ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

3サビ前のシャウトをトギーが担当している。松隈は1stアルバムを収録していた頃からトギーにシャウトを任せたいという意向をもっていて、それが次回作以降に反映されている。

13. 『LET'S GO どうも』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

冒頭の掛け声は「1、2、GO、ヘイ!」。2番はAメロ、間奏、Bメロ、サビという珍しい構成。2番だけサビの最後にネオのハモリが入る。

BiSは他のWACK所属グループ同様に左手でマイクを持つことがほとんどだが、サビの最後に4人が手をつなぐ振り付けがあるため、右端のメンバーが右手でマイクを持つ姿が見られる。曲の締めくくりは4人のBiSポーズ。

【CD未収録曲】


1stアルバム収録曲と同時に制作されたがCDには収録されていない。Sound CloudとDrop box、『LOOKiE(SPECiAL CASE)』でのみ視聴・DLできた配信限定曲。

・『少年の歌』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK×マナコ・チー・マナコ 作曲:松隈ケンタ

CD未収録ながら、2020年3月にABEMAで配信されたWACK FUCKiN' PARTYでの企画「WACKアベマ楽曲総選挙」では5位に入った人気曲。

・『Good Bye』 作詞:ネオ・トゥリーズ 作曲:松隈ケンタ

ネオ作詞曲であり、『1,2,3!!!』同様にネオが振り付けを担当している。

・『kAsAbutA』 作詞:チャントモンキー 作曲:松隈ケンタ

チャント作詞曲。1stアルバムで作詞曲がアルバムに収録されなかったのはチャントだけだった。

1stシングル【DEAD or A LiME】

1.『DEAD or A LiME』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

攻撃的な曲調で、松隈はマリリン・マンソンのMVをメンバーに見せて歌唱のイメージを伝えた。第3期BiSで初めてラップを取り入れており、こちらはレッド・ホット・チリ・ペッパーズを意識してレコーディングしたという。

機械的なエフェクトがかかったボーカルが特徴。サビはネオがメインで歌い、他の3人との掛け合いが繰り広げられる。チャントが中心に振り付けを考案した(Bメロとラップパート後半はネオ)。サビでは「絶対的な存在」であるネオに、メンバー3人と観客が叩かれるという振り付けになっている。

追加オーディションで加入しお披露目する前に一週間で脱退したズズ・デスも、今作のレコーディングには参加していた。

MVには募集に応じて集まった60人ほどのファンがエキストラとして登場する。

2. 『テレフォン』 作詞:ネオ・トゥリーズ 作曲:松隈ケンタ

サビの掛け声や、冒頭と間奏のトギーのロングシャウトが特徴。サビの合いの手は「ほいほいほいほい」「ぽいぽいぽいぽい」「ぎゃっちゅぎゃっちゅぎゃっちゅ」。間奏ではロングシャウト2連発→ソロパート→シャウトと約30秒にわたってトギーの見せ場が続く。

「カルマエニ」という歌詞は「狩る前に」をカタカナ表記にしたもの。これまでネオ作詞曲はネオ自身が振りを付けてきたが、今回はチャントが担当した。

2ndアルバム【LOOKiE】

1stアルバムのトラック1~3が(NEW TYPE Ver.)として同じ曲順で収録された。ボーカルは新録ではなく、1stアルバムレコーディング時の歌を4人編成の歌割りに対応させたもの。

『LOOKiE』のタイトルやCDジャケットはGREEN DAYのアルバム『Dookie』をオマージュしている。さらにトラック7のリード曲『BASKET BOX』は『Dookie』の7曲目「BASKET CASE」の曲調からMVまで似通っている。

1. 『STUPiD(NEW TYPE Ver.)』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

アルバム発売に合わせて、PTSDツアー衣装を着たMVが公開された。メンバーが苦手な食べ物を思い切りほおばる食事シーンから始まる。チャントがトイレで便器に上半身を突っ込むシーンは映画『トレインスポッティング』のオマージュ。MVでは聞けないが、うんこまみれで揉めるシーンは罵声を浴びせ合っている。BiSのMVでは最多の72万回再生。(2020年10月現在)

2. 『BiS-どうやらゾンビのおでまし-(NEW TYPE Ver.)』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

3. 『SURRENDER(NEW TYPE Ver.)』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

4. 『TRAP』 作詞:竜宮寺育 作曲:松隈ケンタ

洋楽パンクロックを思わせる楽曲。竜宮寺育名義の作詞で、第2期BiS『SOCiALiSM』と同じようにメンバーは英語詞で歌い、歌詞には日本語を当てる“空耳”スタイルが採用されている。

5. 『KiSS MY ASS』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

『テレフォン』を除いて、アルバムに収録される新曲として最初に発表された楽曲。

KiSS MY ASSという英語は相手を罵倒、侮辱するスラングで、歌詞冒頭の「どけよ」のような意味合い。ただし、サビで「KiSS MY ASS」と歌う時の振り付けは直訳したような仕草である。

6. 『LOVELY LOVELY』 作詞:大沢淳三 作曲:松隈ケンタ

小沢健二『ラブリー』の「LOVELY LOVELY WAY」という歌詞を引用し、同『ぼくらが旅に出る理由』を彷彿とさせる歌詞があるなど、小沢健二へのオマージュが込められている。ただしメンバーがレコーディングする際はオザケンではなく「嵐みたいな歌い方して」と松隈から指示を受けたらしい。

ネオの最後のロングトーンは「hiD→hiG」を地声で出している。(ライブでhiGを披露することはごく稀)

7. 『BASKET BOX』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

BiS(WACK全般)の楽曲はメロディに歌詞をつけることが多いなか、渡辺の歌詞に松隈が後からメロディをつけた。

レコーディング開始時はイントロが存在したが、『BASKET CASE』にさらに寄せるためギターとチャントのボーカルから始まる構成に変更された。「僕の話を聞いてくれないか」は『BASKET CASE』の歌詞の一行目「Do you have the time to listen to me whine」とほぼ同じ意味。

振り付けはチャントとネオの合作で、Aメロの最後に恋ダンス風の振り付けがある。サビでは「頭をポカポカ」している。曲の最後は4人の“ジョジョ立ち”で、モデルはジョセフ、仗助、花京院、(おそらく)キラークイーン。

2020年2月以降の配信ライブでは、アウトロでチャントの語りが入ることがある。

8. 『LAUGH AT ME』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

前作の『リフレイン』に続いて2曲目となるバラード曲。『リフレイン』以上に『primal.』と似た歌詞が見受けられる。

「揺れながら見た夢は 答えのない明日問いかけてきた」→「揺れながら見た夢の続き 答えのない明日が僕の名前で問いかけてくる」

9. 『FUCKiNG OUT』 作詞:トギー×JxSxK 作曲:oni

ネオがイントロや間奏、アウトロで披露するロングシャウトが見せ場のひとつになっている。ネオはライブ中にシャウトで一瞬だけ気を失ったことがある。

Bメロにはイトーのロングシャウトがあり、2020年7月の「KM MUSIC 35th Anniversary Hi-KiCKS LIVE AT THE STREAM」以降、ライブでもシャウトするようになった。

振り付けは『BASKET BOX』と同じくチャント、ネオの合作。Aメロ後半ではメンバー2人がシンメトリーになる振り付けの時に右手にマイクを持つ。

トラックデザイン(歌以外のオケを作る人)が豊住サトシで、作曲者(歌のメロディを作る人)はoniという珍しい曲の作り方になっている。

10. 『テレフォン』 作詞:ネオ・トゥリーズ 作曲:松隈ケンタ

11. 『FOR ME』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

Aメロのチャント、イトーのパートはレコーディング時に当初の予定より高いキーに変更された。

振り付けはネオが担当。ライブでは24時間イベントで初披露され、次のライブの際にはサビの振り付けが一部変わっていた。

12. 『SPiLLED MiLK』 作詞:JxSxK 作曲:豊住サトシ

『This is-』に続いて豊住サトシが作曲した。『FOR ME』同様、サビの振り付けが若干変更された。

13. 『FOOL PROOF』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

チャントは、サビの「何度も果たせぬ夢」の後に、小さくオケに入っている「カカッ」という音を良く聞くようにという松隈からアドバイスを受けたことで、リズム良く歌えるようになったという。

1stEP【ANTi CONFORMiST SUPERSTAR】

全曲の作詞に渡辺が携わり、「死」に関する言葉が多用されているのが特徴の一つ。7曲のうち5曲は先行リリースやMVで事前に発表され、残りの2曲はCD発売前週のサブスク解禁時に初公開となった。

1. 『DESTROY』 作詞:竜宮寺育 作曲:松隈ケンタ

2020年5月にゲリラリリースされた楽曲。“インターネット上のどこか”で発売したことが発表され、探し当てて購入した人の元にはCDの入っていないCDケースが届いた。ケースに封入されたQRコードで音源をダウンロードできるというゲリラ企画だった。

2. 『イミテーションセンセーション』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

7月にインターネット上の予告なしでタワーレコード限定のカセットテープがゲリラリリースされた。A面に『イミテーションセンセーション』と『DESTROY』、B面に『CURTAiN CALL』とシークレットトラックが収録されている。

サビのネオの歌声は“泣き節”と評される。

振り付けが自粛期間の配信→ワンマン名古屋→ワンマン札幌以降と短期間で変わっている。「前向くだけが正解じゃないだろう」という歌詞に合わせて完全に後ろを向く振りが取り入れられた。

3. 『DiRTY and BEAUTY』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

1番+2番+静かなAメロという曲構成で、第3期BiS最短の2分31秒。サビの歌割りは1番、2番ともにネオとイトーだけである。

曲中のガヤ(1、2番のBメロ)は、なんでもいいから叫んでと指示されたトギーが「ワッショイ!」と叫んだところそのまま採用された。

Bメロの一部やサビの振り付けは客席側から見て左手が「d」(DiRTY)、右手が「b」(BEAUTY)の形になっている。

4. 『IT'S TOO LATE』 作詞:チャントモンキー×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

Sound cloud、Drop Boxを通じてアルバム収録曲の中で最初に公開された。

チャント作詞曲としては初めてCDに収録された。チャントモンキー×JxSxK共同作詞になっているが、大部分は渡辺がチャントの意図を汲み取って形にした歌詞だという。「『死んだら終わり』なんだそれ 世界死んでるじゃん」「IT'S TOO LATE」はチャントが作詞した箇所だと明言されている。

5. 『I WANT TO DiE!!!!!』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

今作のリード曲で、MVは新潟県佐渡島で撮影された。鬼に首を絞め殺されたメンバーが生き返って鬼に復讐するストーリー。前半はアルバム衣装、後半は開催中止になった「HEART-SHAPED BiS TOUR」の衣装を着て桃太郎、犬、猿、雉の特殊メイクを施したメンバーの姿が見られる。

イトーのアヘ顔がMVの注目ポイントの一つになっているが、メンバー全員が撮影前からアヘ顔の練習を命じられていた。

6. 『GETTiNG LOST』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

6/8拍子を初めて採用したロックバラード。3サビのネオパートは『ゾンビ-』と同じく、キーチェンジで全音上がる。

7. 『CURTAiN CALL』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

6月に“インターネット上のどこか”でゲリラリリースされ、QRコードが入った空のDVDケースが購入者に届けられた。

振り付けはチャント担当し、サビではイトーも案を出している。サビの「まだまだ歌えるから」のステップは、イトーとトギー、ネオ、チャントでそれぞれ若干異なる。

「死ぬまで歌わせてよ」という歌詞にちなんで、MVは『CURTAiN CALL』をノンストップで101回歌い踊り、その101回目の映像(と一部の音声)だけが使われている。メンバーは100回目で終わると聞かされていて、101回目はサプライズで行われた。5時間超におよぶノーカット版のMVもYouTubeで公開されている。

撮影の91回目からはBiSがまだ経験していない規模のライブ会場名が書かれたカンペが出され、メンバーはその会場でライブをしているような気持ちで臨んだ。100回目の「武道館」で終わるつもりが、続く101回目で「解散ライブ」という文字を見せられイトーは心の中でキレた。

GO TO THE BEDSが“WACK史上もっとも過酷な歴代MV3本”をオマージュした『現状間違いなくGO TO THE BEDS』のMVでは、『CURTAiN CALL』をモチーフに103回ノンストップのパフォーマンスが撮影された。その縁もあってか、2020年10月に開催された配信ライブ「TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020」ではGTTBが『CURTAiN CALL』、BiSが『現状-』をカバーした。

カセット【イミテーションセンセーション

1.『イミテーションセンセーション』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ
2.『破壊』(DESTROY 作詞:竜宮寺育 作曲:松隈ケンタ
3.『カーテンコール』(CURTAiN CALL 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

シークレットトラック.『TOUCH ME』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

カセットの歌詞カードに表記はないが、B面の2曲目に収録されている。公式にはその存在について言及されないまま、10月に開催された8カ月ぶりのワンマンライブ「KiLL YOur WiNTerxxx -but fall-」で新曲としてタイトルが初公開、パフォーマンス初披露された。ライブ後も作詞・作曲者や歌詞など曲についての詳細は明かされていない。

落ちサビはネオのパートで、16小節の前半8小節はアカペラで歌い上げる。この長さのアカペラはWACKアーティストのなかでも非常に稀(初めて?)である。

セレクトアルバム【“プロパガンダ”と“PROPAGANDA”】

“未来の研究員”を増やすべく、ファン投票で上位に選ばれた10曲を収録したセレクトアルバム。新曲を含めた全11曲の“プロパガンダ”と全10曲で布教用の“PROPAGANDA”の2枚組という形式でのリリースとなった。

1. 『STUPiD』
2. 『BiS-どうやらゾンビのおでまし-』
3. 『SURRENDER』
4. 『this is not a love song』
5. 『FUCKiNG OUT』
6. 『テレフォン』
7. 『BASKET BOX』
8. 『IT'S TOO LATE』
9. 『I WANT TO DiE!!!!!』
10. 『CURTAiN CALL』

11.『HiDE iN SEW』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

松隈が作曲した第1期BiS『Hide out cut』をオマージュした全英語詞の楽曲。タイトルはout→iN、cut→SEWと対になっている。曲の構成、コード進行、キー、BPM(テンポ)など似ている部分が多い。

英語詞という点も共通で、「always sleepy」→「always sleepy and tired」や「I need you」→「Need me」など『Hide out cut』の印象的なフレーズが形を変えて今作にも使われている。

MVはワンマンライブ「KiLL YOur WiNTerxxx」衣装と、天使のような羽をつけたフォーマルな衣装を着たメンバーの姿が見られる。メンバーが2人ずつ触れ合うシーンが全ての組み合わせ(6通り)で用意されている。「KiLL YOur WiNTerxxx」衣装のイトーが履いているのはタイツではなくニーハイ。

限定シングル【COLD CAKE】

1. 『COLD CAKE』 作詞:渡辺淳之介 作曲:松隈ケンタ×JxSxK

Dragon Ashの楽曲『HOT CAKE』冒頭の「明日はまた晴れるのに」という歌詞をサビに引用している。静かなラップ調のAメロと激しいサビという曲調は、Dragon Ash『百合の咲く場所で』のオマージュとみられる。作詞が渡辺淳之介名義で、作曲にJxSxKが携わっている(ラップ部分を担当した)という異例の楽曲。

2020年12月23日、セガのゲームセンター4店舗+オンラインのクレーンゲームの景品としてゲリラリリースされた。クレーンゲームでの音源発表はトギーのアイデアから実現したもので、アーティストがクレーンゲームで新曲を発表するのは史上初の試みだという。1月17日から始まった『BiS KiLLiNG IDOLS TOUR』で初披露された。

2nd EPに収録されることが発表されたのち、1月29日にはタワーレコード限定シングルがまたもゲリラで4形態のCDが発売された。ジャケットには全身に特殊メイクを施したメンバーの写真を採用した。全裸に見える容姿は、マリリン・マンソンのアルバム『Mechanical Animals』のジャケットをオマージュしたもの。

2ndEP【KiLLiNG IDOLS】

1. 『HiDE iN SEW』 作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ

2. 『COLD CAKE』 作詞:渡辺淳之介 作曲:松隈ケンタ×JxSxK

3. 『GOiNG ON』 作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

Hi-STANDARD『Stay Gold』を思わせるギターリフやサウンドが特徴のパンクロック。

メロディアスでありながら語りのようなAメロは、チャントとトギーが担当している。松隈からは、最初の1音だけ仮歌に合わせていれば、あとは自分の感情を込めやすいように歌って欲しいと指示されたという。

1、2番と異なる展開の3番では、「ラララ」以外の歌詞のあるパートは全てネオが担当。そのほかにメンバーの合唱やガヤが入っている。

4. 『I ain't weak maybe..』 作詞:ネオ・トゥリーズ 作曲:YUNOSY

ネオ作詞曲で、気分が落ち込んでいたときの気持ちをストレートに綴った。振り付けもネオが担当している。SCRAMBLESのクリエイター、YUNOSYが初めて作曲者にクレジットされた楽曲。

サビから曲が始まる『SPiLLED MiLK』を除けば、イトーパートで1サビが始まるのは『I ain't weak maybe..』が初めて。

5. 『どっきゅんばっきゅん』  作詞:トギー 作曲:松隈ケンタ

ヘヴィなサウンドやエフェクトのかかったボーカルなど攻撃的な印象の強いナンバー。『ナンデスカ?』以来となるトギー単独名義の作詞曲。学生自分につらい思いをしていた自分自身に向けて書いたという。

「意味がない」「価値がない」など『DEAD or A LiME』に似た歌詞が用いられている。

6. 『つよがりさん』 作詞:JxSxK 作曲:田仲圭太

『アゲンストザペイン』を彷彿とさせる旋律が印象的なピアノロック。田仲が作曲を務めるのは第1期の『ERROR』以来となった。

歌詞は全編ひらがなで書かれている。“恥ずかしくて言いづらいことを英語詞にする“スタイルの新形態と見られる。

「せかいかえる」「きたないものだけは たべなきゃいいんじゃない?」「じゅもん」など第1、2期の楽曲を連想させる歌詞が登場する。世界を変えるというメッセージは『レリビ』『CHANGE the WORLD』で歌われ、BiSの活動におけるテーマの一つだった。なお『レリビ』『CHANGE the WORLD』つよがりさん』の作曲者はいずれも松隈ではない。

3サビでは無音状態から楽器より先にネオのボーカルが入る。『TOUCH ME』と同じように、ネオのリズム感が試される楽曲になっている。

MVは昭和の雰囲気が漂うステージで、操り人形のような動き・表情のメンバーが踊る。『KiLLiNG IDOLS TOUR』衣装のジャケットを脱いだ状態で撮影されている。冒頭のトギーのセリフは笠置シヅ子『東京ブギウギ』の映像をオマージュしたもの。

2ndシングル【TOUCH ME / LOVE】

1.『TOUCH ME』作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ

2.『LOVE』

おわりに

以上、楽曲の豆知識でした!今後もときどき説明を足したり曲追加したりしていこうと考えています。読んでくださったあなたとこれからもBiSを応援し続けていけたらうれしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?