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国立大学の学費が上がるかもしれないらしい

先日、在宅勤務でした。昼休みにご飯を食べながらテレビを観ていたら、東大の学費が10万円くらい上がる可能性があるらしい、ということをワイドショーで取り上げていました。

まぁ、物価は上がってるし、給料も一応上がる方向性だし、教授やらの給料も上げないといけないだろうし(公務員なのか?だとしたら東大から給料は払われるのか?)しょうがないのかなぁ。

と思ってみていたら、なんと国立大学全体の学費を150万円にしたらいい、と慶応大学の学長が仰っているということが紹介されました。

スタジオでは、教育関係の専門家と慶応大学の教授やらがその是非を話してました。(なんだか、私立の先生が言ってるあたり、我田引水感を感じますが)

僕は一応、国立大(東大とか旧帝ではない)を出ていて、やっぱり国立大を選んだ理由が学費が安いということもあったので私立大学並に学費が上がるのはなんだかなぁ…。と思います。

150万なので今が50万円くらいだとすると100万円アップになります。

要は国際的に競争力のある研究をするには、ここから一人頭100万円くらいは集めないと、そんな研究できないよ。ということなのかなぁ、と思います。(文系は割りを食ってるだけなのか?)

確かに僕のいた研究室もあまりお金がなく、売ってる試薬を一週間かけて自作したり、実験器具が足りず、朝早く行って確保したり、使い捨てのガラス器具を洗って使いまわしたりしたものです。

私立大学の建学の精神はそれぞれあるんだと思うんですが(調べたこともないのでわかりませんが)、国立大が存在する理由って、人材への投資だと思っています。

日本発の技術を作るということもありますし、日本で働く優秀な人材を輩出するということもあるでしょう。(僕が理系なせいでこのような見方になります。)

日本発の技術で稼ぐ、もしくは技術者がお金を稼ぐ(個人としても法人としても)と次に何が起こるかといえば、納税です。

従って、国立大学で学生に投資し、それを後から税金として回収する、というのが流れなのかなぁ、と思ってます。

なので、必要なお金の大半が税金で賄われるのは当然だと思ってますし、広く才能を集めるために授業料は安いほうがいいように思います。(件の学長は奨学金制度の拡充はするべきとおっしゃってますが、あまり具体的に紹介されてませんでした)

従って、足りない分を授業料から賄ったらいいやん、という考えには首肯できません。税金でどうにかすべき、国策としての投資ですから。

といった話を次の日に会社で後輩としていたら、その後輩は四国の出身なのですが、そんなことしたら、田舎の割と優秀な高校生は行くとこ無くなっちゃうよね、あとますます地方が衰退するし、という話になりました。

確かに地元の国公立大学って、あんまりお金のない家(僕の実家もそう)で唯一、這い上がれる道だと思います。

そこそこの私立(MARCHとか関関同立以上)って都会にしか無いし、学費に加えて生活費もかかってしまうので、家の事情を考えたら、僕には選択肢にすらなりませんでした。(なので私大は受験すらしてません)

物価に合わせてくらいの値上げはいいとして、大幅な値上げは反対だな。

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