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やりたいことを❝仕事❞にする挑戦

2019年3月、立ち上がった(株)やどり木の、根本の想いについて書いた記事。

「町のもともと潜在的な価値があったものに、新たな価値を見出す"まちづくりリノベーション"」という理念を柱に、くずまきクラフト市のような賑わいを日常へ、としていくことを『お仕事にする』という会社

分かりやすく言うならば、ですね。

前記事でも書いていたとおり、「そんなお仕事なんてあるのか」「それで本当に稼げるのか」という半信半疑な気持ちは当然ありました。だからと言って、❝今までと同じ❞とか❝既存の商売やその概念❞で何とかなるなら、町の現状はなかったわけですから。

それこそ、リノベーション「新たな価値を」という部分に切り込んでいくしかなかったわけです。だとしたなら、『やりたいことを仕事にしたい』じゃないですか!!

『やりたいことを仕事に』って?

私も由美さんも、今やりたいことを会社でもお店でも日々しています。

わたくし南舘のお仕事は・・・

*イベント企画コーディネート〚店内のポップアップ、企画展、コラボレーション企画〛  *お菓子焼く〚葛巻の素材で作るヴィーガン寄りのお菓子を生み出す〛 *広報〚SNSで会社やお店の活動を発信、noteで想いの発信。会社のことを、書く、話す、喋り倒す〛 *営業活動〚やどり木ってこんな会社、お店です!使ってください!!〛 *外部交渉〚お仕事を共にする個人様や各種団体等とのやりとり〛

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由美さんのお仕事は・・・

*やどり木スパイスカレー作る〚近隣のお肉や材料を使い、カレーを展開〛 *cafe店内トータルコーディネート〚装飾、展示、配置など本当にトータル〛 *デザイン〚やどり木グッズデザインとその製作、cafe店内掲示物、cafe開催イベントのチラシ、ポスターデザイン〛 *デザイン受託事業〚名刺やチラシ、ポスター等の製作依頼を受けて作る〛

まいまいつむり刺繍①

いつものクラフト市 チラシ

やどり木ロゴ

テイクアウトカレー

表立って見えることとしては、ざっとこんな感じで役割分担しながら、日々お仕事をさせていただいています。(もっと裏には色々細々あります。)起業から1年3ヵ月くらい、オープンから3ヵ月くらい経ちました。苦悩したりもやもやしたり、迷ったりひらめいたり、試行錯誤繰り返しながら今、なんとなく落ち着いた、私たちの仕事の形です。

「お店が完成したら・・・」「場所が出来たなら・・・」そう願って願ってきました。完成させてようやく、発進させられた私たちの❝やりたかったお仕事❞です。

好きなこと、やりたいことを、なぜ仕事にするの?

それが本当に成り立つのかどうか、という問いはさておき。

では、なぜ私たちやどり木が「やりたいこと」で起業したのか。

ひとつは

私たちのやりたいお仕事で「まちの経済循環へ貢献したい」から。そのわくわくが、幸せな経済循環を生む瞬間を見てみたいから。

もうひとつは

私たちが愉しく町に生きていたいから。その姿を、子どもたちや若い世代に見てほしいから。私たちの愉しい、がまちなか近隣へ、町全体へ波及して欲しいから。

ここで共通する裏テーマはやはり、くずまきクラフト市開催への想い❝欲しい暮らしは、自分で作る❞。日々の町の生活で、自分たちが欲してきたものの具現化。それは、物理的なものであったり、精神的な癒しであったり、感情的な部分であったりします。「もっとこうだったら、更によくなるのに」という、当たり前の生活者の欲求を❝お仕事❞で解決して、地域経済を回し、恩恵を受けながら、自ら愉しく生きる。

本来、仕事とはそういうものであるのでしょうけども、それを究めて「やりたいこと」にコミットして経営、運営しようということです。「やりたいことだけして稼げたら、苦労しないんだよ!」とお叱りを受けそうです。当然やりたくないこと、たくさんの苦手なことも克服しながら、やりたいことにコミットした仕事をしています。その時に、従来の既存の価値観に囚われて「商売とは」「まちづくりとは」というものに遠慮して、やりたいことを我慢したくはない、ということです。

そうして、大人が「まちを愉しみながら、仕事をする姿」は、当然10代20代の若者に何かしら響かせることが出来るわけです。春休み、町出身の大学生が「僕も何かしたいんです!」とカフェで熱く話してくれたのは、その効果の表れだと思うんです。

私達が仕事をするのは、まちづくりをするのは、自分たちの世代だけのためでしょうか。それは絶対違う。子どもたちへ、若者へ、未来ある町を手渡すため。それは物質的なことも当然ありながら、❝大人の姿❞がなによりの希望にも、そして絶望にもなり得るのです。(かつての子ども、若者、の経験より)

私たちが「愉しく仕事し生きることの挑戦」をやどり木でしていこうと決めたのは、そこに理由がありました。もはや、仕事の価値観もリノベーション、です。

それで仕事が本当に成り立つのか

という根本の問い、一番要となる大事な問いです。ここが成り立たなければ、当然空論に過ぎない。

ですが、上記のような場所、空間へ人は集う、ということはここ数ヶ月で分かってきました。GWは如実にそれが出ていて、「開けてくれてありがとう」「ここがあってよかった」というご褒美のような言葉と共に、おかげさまで忙しい営業日でした。

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心地いい、気持ちいい、癒される、そして愉しい

何かが生まれる、自分も何かしたくなる

そういう空間が出来ているのは、実はあまり私たちが意識して作り込んでいるわけではないのです。あるとしたら、自分たちが「なんか愉しい!」でお店を開けているから、なのです。

パンまつりチラシ

だとしたら、やどり木の挑戦は、ここから検証が始まったばかり。大変さも承知の上。だんだんと面白がってくれる人たちと一緒に、これからも愉しんで参ります。

ショップカード



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