見出し画像

カットが上手くなくても指名100人は頂ける〜アシスタント時代で8割は決まる「思い編」

サロンによっても色々異なると思いますが、アシスタント時代にどのような思いでどのような行動を取るのか、それによって後の指名数は変わってきます。

お客様のために自己犠牲は可能か?

お客様に対して自己犠牲はできるのか?という文面だけ見たらブラックですね笑 
でも、そう思った理美容師はこの時点で指名100人はデビュー半年以内には難しいんじゃないだろうかと思っています。

犠牲になってもらうのは「時間」「お金」になります。
練習もその一つではないでしょうか?
シャンプーやカラーの技術習得のためには、道具を自分で購入し時間を使って練習しますよね。

これが、辛い人は理美容師自体難しいかもしれません。

ですので、まず方法論やロジックを私が語ったところでお客様の喜びのために自己犠牲が出来ないのであれば、マネは苦しいですしやったところで結果は出ません。この先も読まないと方が良いと思います。
読む時間も自己犠牲なんで笑

自己犠牲というと言い方が悪いように感じますが、「自己投資」とは少し似ていいますが、ちょっと意味合いが変わるのでここでは「自己犠牲」という言葉を使わせてもらいます。

「思い」にもレベルがある

「お客様に喜んでもらいたいという思いあります!!」っていう人たくさん見てきましたが、10人いたら10人そのレベルも違います。

理美容師を選んだ時点で、「人を綺麗にしたい」とか「喜んでもらいたい」という思いはあるはずです。

そうでなければ、理美容師は選ばないですよ。と私は思っています。

ただ、先ほどもいったように、人によってレベルが違うんです。はっきりとわかることは、

「私はお客様に喜んでもらえている」と思ってる時点でレベルは低いということです。

指名を何人頂いても不安ですよ。
「今日喜んでもらえたかなぁ」
「今日より喜んでもらうにはどうしたらいいかなぁ」
「他のサロンはもっとクオリティ高いことやってるんじゃないか?」
お客様を仕上げるたびに思います。
だから、100%僕が満足してお客様を帰したことなんてないですよ
「あそこもうちょっとこうがよかったかなぁ」って反省して終えています。
「次回はもっと喜んでもらうぞ!」って

美容師なりたてだからこそ、美容師っぽくならない方がいい

美容師なりたてで、美容師っぽくしようとすると、全てが疑問に思わなくなる。

全ての行動に「疑問に思うこと」
例えば、シャンプー流した後に「流し足りないところありますか?」という声かけもとても疑問でした。
流したの自分やーん。プロが流したんだから流し足りないところあったらだめでしょ?」って
でも、何も聞かずに終わりにするのは失礼だな。と思っていたので
「気持ち悪いところあったりしますか?」と聞くようになりました。
そうすれば、お客様の気持ちを聞いているので、こちらとしては念入りに流しました!その上で聞いてます。という形になります。

技術ができないからお客様を喜ばせられないは驕り

お客様は動線の中で動きます。

来店から受付、施術、お会計
大きくはこんな感じで分かれるのではないでしょうか。

確かに、施術に関してはできなければ担当することはできませんが、その中でもできることがあります。
自分が手が空いている時でもお客様が待っていることありますよね。
でも、技術ができないからって後ろで立っている人を多く見かけます。
これ、お客様目線からだと「突っ立てないで早くしてよ」って思うんですよ。だって、お客様からしたらあなたが何ができるかなんて知らないので。

僕がやったアクションは

もともと、僕は喋ることが得意ではなかったので、待っている間話をしに行っても楽しませる自信がなかったのです。

だって、そうですよね?お客様は「僕の話を聞きにきているわけではない」ですし、お笑い芸人でもない僕が、しゃべりで笑顔にすることなんてできない。

ましてや、お客様の方が色々経験しているので、僕の経験談など聞いても面白いわけでもないし、言葉遣いなどで不快にさせてしまう恐れもある

そこで、僕がやったのは
「まだ、担当の〇〇が時間かかりそうなので、その間肩マッサージさせてもらってもいいですか?」
と言ってマッサージをさせてもらったんです。

ただ、ひたすら待っているよりお客様はこっちの方がよっぽど嬉しい。
技術が未熟な僕にとってはマッサージの練習にもなる。
一石二鳥なのです。

要するに、「技術ができない」だから喜ばせられない。というできない理由を考えるのではなく、今の力で何ができるかを考えて行動する。

ただ、「自分がもっと技術ができれば…あのお客様早くお帰りさせてあげられるのに」という思いがなければ、これも理解は難しいですね。

ヘルプをしているようではダメ

もちろん担当スタリストのヘルプに入ることあります。
ヘルプに入るな。という意味ではありません。

ヘルプをしているという思いでやらないという意味です。
もちろん担当スタイリストのイメージ通りの技術をやらなくてはいけません。
しかし、それ以外は「自分が施術するからには絶対喜んでもらうぞ」という思いを持って技術に入る必要があります。それも担当スタイリストより絶対喜ばせるぞ!という思いが大事なのです。

お客様からしたら、指名担当スタイリストに全部やってもらいたいものです。しかし、掛け持ちをしていればヘルプが必要になります。

お客様は誰が施術に入ろうと、払う料金は同じなのです。
だから、担当スタイリストと同等かそれ以上の技術をしてもらわなければ、お客様の本心は納得していないのです。

ですから、シャンプーにしろ、カラーにしろ絶対誰よりもお客様に喜んでもらうぞ!という思いは最低条件になるわけです。

最初から上手い人はいない、でもその心構えはお客様には伝わります。

なぜなら、お客様はお客様のプロですから。

おわりに

「思い」を人に伝えるのは非常に難しいものです。
そこには、思いにもレベルがあるから。
それを、カバーするためにマニュアルというものがあります。

ただ、これからお伝えすることは、この「思い」がない人がやるとただただ苦しいものです。

なぜなら、「自己犠牲」を伴うからです。
その報酬がお客様の「ありがとう」になるわけです。

理美容師のお給料とはお客様にどれだけ喜んでもらえて、またあなたにやってもらいたいと思ってもらえるか。それが給料の金額となります。

ですので、最低限この「思い」ぐらいは持ってサロンワークに臨んでもらえればと思います。

次回からは実践編をお伝えしていきます。

美容師の価値を高め、美容師として多くの人に幸せをお届けできるようにしていきます。