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結局思うけど、からだは詰まっちゃあダメなのよ

Sep 21, 2005(楽天blogより)

結局思うけど、からだは詰まっちゃあダメなのよ

夏祭りの季節です。
神輿を担ぐ人たち神輿を迎える人たち、
どちらの表情にも勢いがあって晴れ晴れとしています。
それを遠くの方から見守るのは、かつて神輿会を結成して
大将を名乗っていた酒屋の御主人です。
「俺がやらなきゃ誰がやる…ってね。」

しかし、御主人は47歳で脳梗塞で倒れます。
1週間の意識不明が続き、意識が戻ったときには
左半身が麻痺していました。家族はその間、
素人ながらも家族流のリハビリをやり続けます。

不安に駆られて、3週間で退院。
あとは1人でリハビリに取り組みます。

「結局思うけど、俺は倒れる前からビールを運んだり
 神輿を担いだり、からだを動かすってことが
 億劫じゃなかったってこと、貯金があるのよ。
 だってね、どんな指導を受けても、
 毎日やり続けんのは自分だからね」

その後、御主人はヘルニアと腸閉塞も患います。

「結局思うけど、からだは詰まっちゃあダメなのよ。
 だから以前は歩くこと、家ん中じゃあダメだよ、
 外を歩くことと仕事がリハビリだったけど、
 からだが詰まらない体操を自己流で編み出したのよ。
 人から見て分かんないけど、俺には分かってるから
 後遺症が残っているのよ。
 俺がやらなきゃ誰がやる…って考えも変えたのよ」


「からだの中に 空いているみち
 空いているところ を大胆にイメージして
 いろいろな動きを試みる」
           (野口三千三)

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