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【しぞ~か #3】救世主 トーマス

今現在、観光の話題はいかがものか? と躊躇しましたが、紅葉の時期にはコロナも収束してくれればと願いを込め、大井川鐵道をご紹介いたします。

■概要

静岡県の大井川鐵道は、数あるSL列車の中でも日本で唯一、通年に渡り走行する『動態保存車両』です。

・1976年
金谷 ⇔ 千頭間でSL運転を開始。
しかし、沿線道路の発達により鉄道利用者は減少の一途。慢性的な赤字路線となり、一時は存続が危ぶまれる状態でした。

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・2014年
そこに、救世主の如く現れたのが『きかんしゃトーマス』。

沿線自治体の協力や経営者の交代、運行ダイヤの見直しなど、経営路線を「観光鉄道」へと全面シフト。
その後、シリーズのキャラクター「ジェームス」「ゴードン」「パーシー」などのオールスターを迎え、週末は子供連れの家族で賑わう観光列車として、復活を遂げました。

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■もう一つの大井川鐵道

上記、SL列車が走るのは終点の千頭駅まで。実は、この先には日本唯一の『※アプト式列車』が走る、井川線があるのです。

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これは、もともと大井川水系のダム建設のために作られたものですが、今は奥大井の観光列車として運行しています。
日本一の急勾配、日本一の高い鉄道橋、湖に浮かんだように見える駅など、見どころがたくさん。
大井川の上流、豊かな自然を育む、奥大井の旅はいかがでしょう。

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アプト式とは、急勾配を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)の一種で、「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。

■付記

七月。
山並みは萌え、汽笛が響き渡る。
線路は続くよ、どこまでも、いつまでも . . .


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