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油にまつわるエトセトラ その8 ~授業書《あかりと文明》でのアナザーストーリー~

仮説実験授業を簡単に(私の言葉で)まとめると・・・

●普段机に向かって静かに勉強するのが苦手な子達でも楽しめる!
●大人になっても「あの授業楽しかった」と言ってもらえる!
●誰でも同じように授業ができて、やってる教師もわくわくしちゃう!

ということが実現できる、本格的な科学の授業です。
仮説実験授業の進め方はこちらの動画をご覧ください。


《あかりと文明》をやっていた時のマンガ資料を
「油にまつわるエトセトラ」としてまとめています。その7はこちらより↓↓

10.スス習字

《あかりと文明》第二部のふろく2に、エゴマ油から出てくるススを集めてスス習字をする という作業があります。
これがめっちゃたのしい♪

スス集めはたのしいのですが、大勢でススを集めるのはちょっと大変になるよなぁ…と思い、


中村文資料「2020年油にまつわるエトセトラふたたび」 より


家で集めることにしました。すると…


中村文資料「2020年油にまつわるエトセトラふたたび」 より


道行く方に注意されつつ、終わった後鏡を見たら顔中ススだらけ笑
きっと、昔の人もこうやって
顔中ススだらけになったに違いない!と思っちゃいました。
お風呂に入った後にスス集めしたので、
お風呂に入る前にとった方がいいかも?です♪

そして、授業では・・・


中村文資料「2020年油にまつわるエトセトラふたたび」 より


たのしく書いてくれてありがたい泣

というわけで、
みんなで楽しめるスス習字はいかがでしょう?

ちなみに『あかりと油』(阿部徳昭 板倉聖宣著 小峰書店発行)には、ススについてこのように書かれています。

◆油の分子
 〈炭素の強いくっつき〉=二重結合は,燃やすとススを出す悪者でしょうか?昔の人は,エゴマ油を石の灯篭(とうろう)で燃やしました。街灯として使ったのです。エゴマ油を燃やすと,灯篭はどうなるでしょう。ススがたくさん出て,灯篭の上の部分にくっつきます。そのススを集めて膠(にかわ)で固めました。膠は動物を解体した組織から作ることができます。〈ススを膠で固めたもの〉それがお習字のときに使う墨です。
 墨の原料のススは,エゴマ以上に松の木を燃やして作ることが多いようです。それは,松の樹脂には〈炭素の強いくっつき〉がエゴマ以上にたくさん含まれるからです。

『あかりと油』より

これを読んだとき…

人間ってすごい!真っ黒いススを厄介者とはせずに利用しているなんて!
そして、そのススからできた墨やインクで文字を書き、それが文明を伝えるのに大きく貢献していたなんて…。
あかりとともに、ススも文明を伝えるものだったんだ!

と思っちゃいました。
ほんと感動です💛

『あかりと油』

Amazonでも購入できます

(その9につづく)


2024年4月に、仮説実験授業《あかりと文明》の電子版ができました!

授業書《あかりと文明》はこちら↓

私は、授業書《あかりと文明》が大好きです。
《あかりと文明》は5・6年で実施しています。油の歴史や分子構造なども学べますし、文明の発展についても学ぶことができます。授業が終わった後の余韻がなんともいえない♪たのしく学べて賢くなれる授業書です。総合的な学習の時間などでできる授業書だと思います。

*題名は、PUFFYの曲「渚にまつわるエトセトラ」を拝借しました。

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