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令和6年度予算(案)の話⑥〜遺棄化学兵器〜

令和6年度予算の話第6弾です。
昨年12月22日に令和6年度予算案が閣議決定されましたが、地震発生による予備費の増額のため、来週にも再閣議決定の見込みと報道されています。

さて、各省庁と予算査定をしている財務省から、各省庁の予算(案)のポイントを説明する資料がHPにアップされています。

今回は内閣府から遺棄化学兵器の発掘・回収及び廃棄482.34億円の計上を見ていきたいと思います。
ちなみにトップ画像は内閣府HPの遺棄化学兵器の処理施設の画像ですね。

ハルバ嶺(れい)とは何かと調べると、この地域のことを指すとのこと。遺棄化学兵器が多く残っているとされる地域です。

ちなみに、今年度の令和5年度予算を詳しく見てみると、

503.3億円となっています。カッコ内はさらに前年度の令和4年度予算額625.26億円ですので、ここ3年だと減少傾向にありますね。

令和5年度当初予算書を見ると、この503.3億円には、非常勤職員手当などが含まれているので、それを除いた実際の事業費となるとおよそ499億円でした。

また、令和4年度決算を見ると、事業費分が612億円で、前年度予算からの繰越が106億円と計718億。そのうち執行額が495億円、不用額が123億でした。
巨額な処理費用が毎年かかっていますね。

ちなみに、行政事業レビューシートを見ると、より詳しい事業予定や支出先も掲載されており、

ハルバ嶺での遺棄化学兵器の廃棄は2027年中に完了予定とのこと。まだまだ長い話ですね。

さて以上のように、細かな情報が載っている予算のポイントですが、公表自体が各省庁に散らばっていて、わかりづらいのも事実。
ですので、予決研が予算の携帯版六法を目指して絶賛編集中です。

今回はパイロット版として、
皇室費、裁判所所管、会計検査院所管、内閣所管、内閣官房、内閣府所管 、公正取引委員会、警察庁、個人情報保護委員会、カジノ管理委員会、金融庁、消費者庁、こども家庭庁、デジタル庁所管、総務省所管、法務省所管、外務省所管、財務省所管
分を一挙に集約したPDFファイルを製作しました。
是非チェックしてみてください。

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