外出自粛が出来ない人たち
4/18、4/19の土日は、なんと行楽シーズンだったようです。
外出自粛を都知事がCMを打ってまで呼びかけているのに、それが響かなかった人々もいたようです。
このような状況にも関わらず外出する人々の心を心理学的観点からお伝えしようと思います。
「まさか自分がかかるはずないから大丈夫」
これは有名な「正常性バイアス」というものです。
日常生活の中で、急激な変化、例えば急に警報が鳴りだしたとしても、「大丈夫だろう」と思い、心を平穏に保とうとすることを指します。
心は平穏でも、実際は全然平穏ではないです。
現に、COVID-19で著名な方が亡くなったのはまだ記憶に新しいと思います(芸能人が亡くならなければ危険性に気づけないのはあまりにお粗末だと思いますが)。
基礎疾患がなく健康な若者も亡くなっていることから、何歳だから助かる、基礎疾患がないから助かるとか、そういうことは言っていられないかと思います。
そういった自身の心の動きや事実と向き合うことのできない人々が「自分がまさかかかるわけないじゃん」と根拠の無い自信を胸に出かけてしまうわけです。
「自分たちくらい良いっしょw」
「社会的手抜き」と「傍観者効果」が思い当たります。
「社会的手抜き」というのは、1つの作業をするとき、多くの人が作業に関わるほど手を抜きやすくなる、といったものです。今の状況に置き換えると、COVID-19の拡大をなんとか抑えるという作業に、今の日本国民が取り組まなければならないのですが、「まぁ自分1人くらい遠出してもいいっしょw」と思う人が出てきて、遠出をしてしまう、という感じです。
「傍観者効果」というのは、ある事件が起こったとき、自分以外に複数の目撃者がいる場合、率先して行動を起こさない(最悪の場合、他の目撃者も行動をおこさない)ことです。これも今の状況に置き換えてみると、COVID-19の流行に対して、「まぁ、誰かがなんとかするでしょ」とか、「対岸の火事だ」と思ってしまうといった感じです。これは最初に挙げた「まさか自分がかかるはずないから大丈夫」にも少し言えることかと思います。
「逆に今の情勢だと混んでなさそう!」
これをどう心理学的に解説をしようか、正直困ったものです。「リスクテイキング行動」と言えるのかな…?
簡単に言えば、現在の状況、その状況に対する経験、自分の年齢、性別など様々な条件によってリスクの評価をする。そのリスクの評価によって、行動をするかしないかなどの意思決定がなされる、ということです。今回の場合は、「江ノ島に行こうかな。俺はまだ30代だし、江ノ島なら混んでなさそうだし、まぁウイルスなんて大したことないし、最近外出控えてたし…まぁ行くかw」という感じですかね。言ってしまえば想像力のない大馬鹿野郎です。
「室内じゃないから三密には当たらないだろう」
「密」という漢字から、オープンエアーであれば良いと勘違いしている人が多いのかと推測します。また、3つの条件が重ならなければ良いと思っている人もいるかと思います。
①換気の悪い密閉空間
②多数が集まる密集空間
③間近で会話や発生をする密接場所
「商店街が当てはまるのって②と③じゃん。3つ揃ってないから平気じゃん?」
私の身の回りにもそういう認識の人はいましたが…。
3つの密が重ならない場合でも、リスクを低減するため、できる限り「ゼロ密」を目指しましょう。
ゼロ密を目指しましょうとのことです。例えば、③だけでも充分に感染する可能性は考えられますからね。詳細は下のリンクで見ていただけたらと思います。厚生労働省のサイトに飛びます。
えっ、これ心理学関係なかったですね…。
最後に
「なんで私は我慢してるのに他の人は遊んでるの?あり得ない!」
と思う人もいるかと思います。外出自粛、結構大変ですよね。お疲れ様です。
「自分が感染しないためだけじゃなく、もしかしたら自分は既に保菌していて、他の知らない誰か、あるいは友人や大切な人を感染させてしまうのではないか」
という気持ちを持てると良いかと思います。他の人を思いやれるような気持ちを持てるよう、規則正しい生活を送ってみると良いかと思います。
また、確かな情報を取り入れ、冷静に状況を判断していただけるとなお良いと思います。厚生労働省のHPや、テレビのニュースなど、メジャーな報道機関から取り入れるのが良いかと。
もういっちょ最後に
COVID-19に対してある程度の危機感を持ち、外出自粛をするなど対策をとっている方、お疲れ様でございます。家族で住まれていたり、1人で住まれていたりなど、住み方が違えば不便に思うことも違うと思います。その中で色々工夫して快適に過ごそうとしている様子はしっかりと見習わなければいけないことだと感じています。どうかこれからも体に気をつけて、一緒にこの状況を乗り切っていけたらと思います。なんか、こんなこと言って、私自身しがない学生ですが…。すみません…。
このnoteをどれだけの方が読んでくださるかは分かりませんが、最後まで読んでくださったことに感謝します。このnoteに関しては、少しでも自分自身や今の状況に対してクリティカルに考えてくれたら良いなと願いつつ、拙筆ながら書かせて頂きました。
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