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漫画の一節が深く理解できるようになった話

中学生の頃に見つけた『BECK』という漫画があります。

初めて、漫画を通じて音が聞こえてくるような体験をした漫画で、逆境を前に自分たちの行なっていることを信じて前に進む姿に身震いさせられますし、ハッとさせられる言葉が散りばめられています。

// Amazonのコメント欄から
やる気はある。腕もある。知名度もある。仲間がいる。敵もいる。でも何より音楽がある!
 ずっと深い闇を歩き続けた彼らのようやく辿り着いた舞台。レオン・サイクスが何をしようと、ビクター・スレイターが何をしようと、この瞬間だけは誰にも彼らは止められない!
 人が輝いてる瞬間はいつのどんな時も無敵。「先の事はいい。今を楽しめればそれでいい」


当時メモしていた一面

いくつも好きなシーンがあるのですが、最近になって「これはそういう意味だったのか」と、やっと実感できるようになってきたシーンがあります。

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違和感が始まり

年齢を重ねれば良いというものではないのですが、

目の前の人と話している時、どこか"引っかかり"を感じたり、些細な所作や言葉選びがどこか違っていたり、そこに目が行く自分がいることに気付いてきました。

その小さな違和感に気付けるようになって、その違和感の裏側に紐付く経験を話してもらえるような関係性を築けるようなってきたことで初めて、BECKの言葉が腹落ちしてきました。

下にいったことがなければ上にはいけない・・・・
右にいったことがなければ左にはいけない・・・・
絶望したことがなければ本当に大事なことはわからない

悩みや葛藤、酸いも甘いも噛み分けた経験の数が、その人の深みなんだと思ったり、そういった人の奥深さに魅了され、グッと引き込まれては心を打たれたり。

また、お互いがそこに純粋な尊敬や共鳴(?)の念が生まれたとき、長い付き合いになっています。裏を返せば、その発見がないまま馬が合うのも少ない気もします。


自己開示は成熟の証

ただただ運良く人に恵まれ、お互いの自己開示を通じて繋がる人が増えたことで気づけたことではありますが、
(同時に、そんな関係に至る難しさも実感するわけですが、、笑)

当時から好きな言葉ではあったものの、年齢を重ねて見え方が変わってきたことは、明らかに自分の変化が基盤にあり、悪くない人生だったのかなと笑

改めて新たに知り合った方を通じて実感できたことで、BECKを思い出し、ストンと腹落ちした気分です。

最近放送された、石田ゆり子さんのアナザースカイも色々な言葉が出てくるのですが、その裏側に垣間見える経験に魅了される回でした。

何気ない日常ですら、どんどんと発見が溢れてくるのは素敵なことだなーと。

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