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名前に込められた想い

私は今、保育園の病児保育で看護師として働いている

ありがたいご縁で、まさか保育園で仕事をするとは思っていなかった

ここではお熱がある子や、下痢をして保育園に預けられない子を病児保育としてあずかっている
その子と1対1で体調を見ながら1日保育をする

病児保育の子がいない時は、保育園で保育士さんと一緒に子供の保育に入ることもある

私が勤めている保育園では、毎月1回、色々なイベントを行っていて、子供と親が楽しめる音遊びをしたり、大人だけが参加するヨガをしたり色々なイベントを行っている

そこで親の交流のために、グループに分かれて子供の名前の由来紹介をやったことがあった

そこで私はとても感動した

なぜなら、名前に込められた意味が、親のあたたかい想いと愛でしかなかったから

それを語る親から滲み出る陽だまりのような、あたたさに包まれていたから

名前は一生ともに過ごすものであり、個としての私を表すもの

自分が自分として認識できるものでもある


名前に込められている親の愛


名前に込められた親御さんの想いを聞いてからは、子供達の名前を呼ぶと、より子供たちの尊さと、かわいさと、また親の愛と想いを同時にじんわりと胸の奥で感じるようになった


大きくなったら名前の由来を質問したりする日が来て、どう感じるんだろうと想像した

どう成長していくのかとても楽しみだ



大人になった私たちもみんな一回は名前の由来を聞いたことがあるのではないかと思う
私は小学校の授業でやった覚えがある

私の名前である、なおの由来は?
父親と祖母が「なお」がいいと言ったらしい
海外でもnaoと発音しやすいし、海外でも活躍できるように考えた、とのことだった

でも小さいながらに何故かその理由が腑に落ちなかった笑

ということで、ここ最近になって改めて名前について調べてみた

なお→漢字で書くと「尚」

漢字の成り立ちとして調べてみた

尚→「八」と「向」に分けられる

八→神様の気配が降りてくる様子を表す
向→窓明かりの差し込む祈りの場

この2つを合わせて

祈りによって神様の気配が現れたことを表現する

と書かれていた
(もちろん他にも意味はある)

"窓あかりが差し込む祈りの場"というのが、なんとなくしっくりきて、まだ言葉では表現できないけど、自分の使命や自分が自分であることの意味がここにある感じがして、人生の道標になるような気がしている

ちょっと大袈裟かもしれないけど、名前にはそんなものも含まれている気がした


みなさんの名前の由来、何ですか😊?




〜小話〜
病院で看護師として働いていたときのこと

80代のお寺の住職が入院していた

私がその方の担当だった

私が担当であることもちゃんと認識してくれていた

品があって、素敵な方で

かわいいおじいちゃん

夜勤帯で治療のために私は頻回に病室を訪ねていた

その患者さんは私が訪室するたびに

「看護師の仕事は海外に行ってもできるのかい?」

「仕事はこの先も続けたいよね?」

「仕事は一度辞めても、看護師としてまた働けるのかい?」

「じゃあ、海外から戻ってきても、また日本で働けるんだね?」

と訪室するたびに質問してくる


私は途中から「ん?何か裏がありそうだぞ…」と思ったため、何でそんな質問するのかはあえて聞かずに、質問の答えだけ返していた


すると

「いやぁね、あなたをうちの孫にどうかと思ってねぇ〜、はははは!」

と声高らかに笑っていた

海外赴任する孫の結婚相手にどうか、という話だった

「ほら、あなたの名前、私たちと縁もあるようだから!はははは!」

和尚さんの"尚"だものね


おしまい

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