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晩春

 ゲスの極み乙女の ONEMAN TOUR 2024 『ナイトクラビング』 @福岡 DRUM LOGOSの感想を書きます

 川谷ミュージックを聴きに行くならこの人!って感じの友達が試験が近くて無理だったので、福岡住みの別の友達と行きました。その友達はラランドが好きで、礼賛をよく聴いているそう。ゲスとかインディゴも有名なのは知ってるような、そんな感じ。
 お客さんの層が高校生から年配の方まで、男女比もあまり偏りがなく、本当に老若男女って感じだった。勝手に、20代男性の自分と同じ属性の人が多い気でいたので、意外な感じかも。前に女子高生2人組とかいて、激エモ青春羨まし!!だった。そんなに前でもなかったけど、段差の前から2列目で、前の人も身長が低かったのでめちゃくちゃ見やすかった。

 1曲目は「星降る夜に花束を」。初っ端から重低音バキバキで飛ばしにきてた。個人的に、ギターがない曲こそゲスの極み乙女っぽいと思ってる。ちゃんMARIの荒れ狂うキーボードと、休日課長の人外なベースのアンサンブルこそが、他の追随を許さない激イケポイント。
 次の「サカナの心」「サイデンティティ」までギターなし曲で、ゲスの極み乙女をめちゃくちゃ感じた。サカナの心は昔の曲で聴くこと少なかったけど、やっぱりお洒落。サイデンティティのサビのドラムの、キンキンキンキンの音が好きなんだけど、ライブだと迫力あって更に良かった。
 「パラレルスペック」はうろ覚えだけど、ライブの光がカラフルだった気がする。パラレルスペックは本当に形容しがたい曲。楽しいような悲しいような、静のような動のような、それを余計感じた。川谷さんと課長が向き合って跳んでて、楽しそうだった。
 次に「Funky Night」。ここにきてようやく新アルバムから。それまでが昔のゲスの極み乙女すぎて、振れ幅すごい。僕は最近の曲もしっかり好きなので、聴けて嬉しかった。ステージの後方真ん中にミラーボールがあって、MVにリンクするような感じで、それが大きくなったり小さくなったりしてて不思議だった。どういう仕組み?
 「ホワイトワルツ」は、Aメロのメリハリを感じられて、元から好きな曲だけど、ライブバージョンはより好きだったかも。これもアンサンブルムキムキ💪って感じで良かった。好き。
 「DARUMASAN」めちゃくちゃ好きな曲。2番に入る前のところで、MV見たら分かるけど、川谷絵音が咥えてた止まれの標識を落とす動きがあって、それを真似しちゃった。気分が上がっていますね。アウトロ後に1人ずつ「だるまさん」って言っていく流れがあったんだけど、
 最後の川谷さんだけ「モニエさん」。このまま「モニエは悲しむ」に繋がった。他公演のセトリ見た感じだと、モニエは悲しむはやってなかったので、テンアゲポイント。テンポがコロコロ変わる曲で、まじかっけえよとなった。これもまたかつてのゲスで良かった。
 続けて「ドレスを脱げ」。この辺からレスポンスある系の曲が入ってきて、結構みんな一体となってた。ライブハウスならではといった感じかも。
 前半戦最後に「アソビ」。これもまためちゃくちゃ好きな曲。全パートが乱れてるのに綺麗に合わさってる。ライブだと、より迫力を感じられるけど、それでもやっぱり綺麗なのが意味分からない。本当にかっこいい。

 ここまで全然休憩なしで、ぶち上げだった。MCは何喋ってたっけ。前回行った福岡市民会館のライブで、課長が福岡は第二の故郷とか言ってて、そのことを今回も言ってて嬉しかったな。福岡県民ではありませんが。

 後半は頭から2曲、新アルバムから。「シアラ」と「晩春」。シアラはまじアンサンブル。しっとりめではあるけど、グルーヴ感が良い。心地良いの代表格かも。
 次に晩春。ライブ全体で1番記憶に残ったのは晩春だったかも。まじで異質。ライブでは、みんなの入り乱れ「なんちゃって」からスタートした。課長のベースが常に主役でかっこよかった。この曲好きではあるけど、ライブでするのはなかなか攻めてるなと思った。ライブ全体のアクセントとしてめちゃくちゃ良いので、またライブで演奏して欲しい。
 次が「ハツミ」。ハツミの途中の無音になる部分、ライブで演る時は結構無音が長い。前回行ったライブでもやってたけど、本当に鳥肌立つ。震える。この無音好きすぎて、3時間くらい無音でも良いと思う。
 「ユレルカレル」「スレッドダンス」は、またギターなしで、ゲスの極み乙女を全身で感じた。どっちもキーボードが綺麗なので、心がゆらゆらしちゃう。観客もみんな横に揺れてた。この後が「crying march」だったけど、なんか記憶が抜けてる。感動の閾値超えて無になってた気がする。これもまたキーボード好きなんだよな。
 次「キラーボール」。ライブに来てる人でキラーボールを知らない人は流石にいないと思う。やっぱりイントロから疾走感があって、みんな跳ねてた。「私以外私じゃないの」とか「ロマンスがありあまる」とか有名な曲はたくさんあるけど、盛り上がりで言えばキラーボールが1番かも。良い。ライブで定番になっている、幻想即興曲中の無茶振りも聴けて良かった。ラーメン店に入ってチャーハンを注文する時の音が好きだった。
 最後の曲が「もう切ないとは言わせない」。勝手にライブの締め感覚で、ライブ来て良かったな、ゲスチームも来てくれてありがとう。の気持ちになってた。綺麗な曲。

 これも多分定番だけど、アンコール後の物販紹介とMCが始まった。売り切れがたくさんあった。タオルがあったから後でタオルを買った。MCでは、川谷さんの姪っ子がスレッドダンス中に帰って悲しかった話をしてた。姪っ子がバンドマンと付き合ったら、そのバンドをめちゃくちゃに悪く書くと言っていた。川谷さんがベースをディスっててウケた。新歓で、1つ下の学年の子がベースをペチペチしながら歩いてる話面白かった。

 アンコール1曲目は「ゴーストディスコ」。これは新アルバムの曲だけど、これもまた好きな曲。サビまで落としめな、しっとりした曲調だけど、サビで全てが放たれて、全力を感じる。このアルバムで1番好きな曲だったから聴けて嬉しい。
 2曲目が「jajaumasan」。ライブで演奏してるイメージがあまりなかったのでびっくりした。ライブ映えする。いこか様の「サイサイササイサイサイサイ」良かった。
 本当の最後の曲が「song3」。Blurの「Song 2」のパロディであることを知ってから、より好きになった曲。めちゃくちゃ聴きたかった曲。ありがたすぎ。

 全体的に昔の曲多めで、ライブハウスに合わせた曲が多かったと思う。その中でも新しい曲をちょこちょこ入れて緩急を付けてあって、最初から最後まで楽しめた。同伴者の友達も、ゲスの極み乙女をいっぱい聴こうと思う!ってなってて、嬉しかった。福岡に来てくれる時は毎回行ってやるぞのマインド。遠くても行きたいね。

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