チケットぴあ

「チケットぴあ」の店舗が2021年6月で終了するとのニュースが先日ながれた。

チケットぴあには本当にお世話になった。今でこそオンラインによる抽選や一般発売が行われているが、かつては発売前から並ぶのが当たり前だった。

並びの友

ネット記事のタイトルにもあるように「発売前から並ぶ」が当たり前だった時代。ここでどこに並ぶかが本当に運命の分かれ道だった。そこで重要だったのが、並びの友。今でも交流が続いているのは当時から付き合いのある人たち。一人では長時間、並ぶことは困難であるだけではなく複数の公演が同時に発売されることもあるので、手分けして並ぶことが重要だった。当時は並んだ順に前から発売されるのが一般的だった。このため、4枚チケットが取れるのであれば4人が1番目に並べば1枚づつ交換することができる。

端末の台数とオペレーターの腕

これが重要。通常であれば1台だが「ステーション」と呼ばれる、主に主要駅に隣接する場所に設置された店舗は2台あった。首都圏で言えば、渋谷や新宿、池袋、横浜などにあった。

そしてオペレーターの腕。いかに早く正確に、そして枚数を確保できる席を選べるか。小さな会場や一般発売枚数の興行は、1人取れるか、それとも取れずに撃沈するか。

徹夜は当然

前日、閉店とともに並ぶ。他に競合がある場合はもっと早くなることも。基本的には前日、または前々日。最長は1週間並んだ。季節は当然、温かい時期だけではなく、真夏もあれば真冬もある。雨だってあった。そんな時は屋根があり雨風しのげることも大事な要素でもあった。近くにコンビニがある、トイレがあるも重要。

オペレ移動ーターとともに移動

オペレーターも移動があった。定期的にリサーチして、移動の話があればどこに行くか。チェックすることも重要だった。それほど、一般発売はオペレーターに託されていた。博品館、渋谷109、横浜ルミネここは本当によく使った。

時代とともに店頭発売がなくなった

並び全盛期、都心のステーションはお金を払って並びを雇っている人の戦いでもあった。それがいつしか、先行発売が増え、更にオンラインの発売が増え店頭発売がなくなっていった。今では皆無ともいえる店頭発売となってしまった。一番最後に並んだのは2018年のロッキンジャパンのチケット発売だった。

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