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桜井こけし店

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・桜井こけし店のこと ・こけしづくりのこと
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#こしき

ひいな 段飾りのおはなし

桜井こけし店の店内には、先代の櫻井昭二が製作した段飾りのおひなさまがありました。 木のぬくもりが溢れ、豊かな描彩で表現されたおひなさま。 こけし作りの技術がふんだんに使われた愛らしいおひなさまは、ご来店されるお客様から、ぜひ製作してほしいとの声をたくさんいただいておりました。 こちらが昭二が製作した段飾りです 先代の昭二が、昭和20年前後につくりはじめた木地雛「ひいな」。 一対の男女のこけしから始まったひいなは、徐々に発展し、新たな形や描彩が生まれ、 昭和40年頃には、ひ

桜井こけし店の「ひいな」のはじまり

                                     桜井こけし店のお雛さま「ひいな」。 桜井こけし店の先代、櫻井昭二が考案し、受け継がれてきました。 木の温もりを感じる、穏やかで、優しい眼差しのおひなさまです。 今回は、ひいなのはじまりについて、お話したいと思います。 ---------- 先代、櫻井昭二が考案したこけしのおひなさま。 櫻井家のひいなの歴史は、四代目櫻井昭二が作ったお雛さまからはじまります。 昭和20年代、昭二が意欲を出して創作

こけしの木を植えています。 「こけしの森 植樹祭」のこと1

株式会社こしきの活動のひとつ「こけしの森 植樹祭」についてご紹介します。 株式会社こしき(桜井こけし店)では、2019年よりこけし作りに使われるミズキの木の植林事業を行っています。 ミズキは、苗が成長してこけしの材料として使えるようになるまで、20年から30年ほどと言われています。 桜井こけし店先代の櫻井昭二は、次の世代を想って、仲間たちとミズキの植林を行なっていました。 鳴子温泉の鬼首、中山平、上野々などの山々にミズキの林を育んでいた記録が残っています。 この活動は

桜井こけし店の「ひいな」 予約販売がはじまります

桜井こけし店の小林仁美です。 落ち葉が風に舞い、朝晩のひんやりとした空気が 冬の訪れを感じさせます。 写真は、こけし堂から見た花渕山です。 桜井こけし店のお雛さま「ひいな」。 来年2月にお届けする分の製作がはじまっています。 先代の櫻井昭二工人が考案し、代々受け継いでいる『ひいな』は、 木の温もりを感じる、穏やかで、優しい眼差しのおひなさまです。 初節句のお祝いに、娘さんやお孫さんへ。 娘さんがご自宅を離れたので、ご自分用のお雛さまとして。 季節のしつらえとして。

櫻井昭寛工人がつくる干支と天神様

こんにちは。 桜井こけし店店長の小林仁美です。 11月の桜井こけし店は、材料が届く時期です。 木の成長が止まる時期に切られた木は、 届いたら一本ずつ手作業で皮をむいていきます。 材料作業は冬に行う桜井こけし店の大切な作業です。 もうまもなく、桜井こけし店の冬の仕事がはじまります。 それでは、前回の続きです。 桜井こけし店の干支飾りから。 昭寛工人がつくる丑と天神様についてご紹介します。 【櫻井昭寛工人がつくる丑】 櫻井昭寛工人の丑は2種類あります。 ひとつめは、ミズ

桜井こけし店の干支と天神様のお話

こんにちは。 桜井こけし店店長の小林仁美です。 鳴子温泉は、紅葉で山々が燃えるように色づいていた季節も終わりにさしかかり、 山に雪が積もる日が増え、日に日に澄んだ冬の空気に変わってきているのを感じます。 さて、今回は、「桜井こけし店のお正月飾り」から「干支飾り」をご紹介します。 干支は以前から販売してほしいというお客様の声を多くいただいておりまして、 やっと今年から販売することが出来ました! 試作を重ねて完成した桜井こけし店の干支。 丑に加えて、丑とゆかりの深い天神様

桜井こけし店のお正月飾り

こんにちは。 桜井こけし店店長の小林仁美です。 鳴子温泉では、花渕山に3回雪が降ると街におりてくるといわれています。 山が白くなる日も増え、街に雪が降る日もそろそろ近そうです。 鳴子のくらしのインスタグラムに鳴子の景色もアップしているので、 ぜひご覧ください。 さて、今回は、今年はじめて発売する「桜井こけし店のお正月飾り」についてご紹介します。 最初に、お正月飾りを作りはじめた背景を少しお話したいと思います。 桜井こけし店のあるこけし通り。その通りにあったこけし屋さん