見出し画像

地方一棟物件購入の注意点①「投資準備編」


地方一棟物件の購入は、投資家にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。しかし、その投資に成功するためには、慎重な投資準備が欠かせません。この10回の連載企画では、地方一棟物件投資に挑戦する上で注意すべき点を分かりやすく紹介していきます。

今回は、投資スタンスの確立について解説します。次回以降には、物件選定のポイントや購入前のチェックリスト、資金調達の方法など、実践的なアドバイスをお届けします。このシリーズを通して、地方一棟物件投資の世界を深く理解し、成功に近づくヒントを得ていただけることを願っています。


投資スタンスの確立

不動産投資を始める前に、投資スタンスを確立することが大切です。私は、利回り最重視の投資法を採用しており、その結果、地方の一棟物件に投資することになりました。

しかし、どのような投資法を選ぶかは人それぞれです。自分に合った投資法を選び、それに従って進めることが成功のカギとなります。

私が投資スタンスとして掲げているのは、場所や手法を問わず利回り最重視です。実際、私はそのスタンスを貫く中で、地方一棟投資に踏み切ることになりました。

投資スタンス検討の方法については過去の記事を参考にしてください。


なるべく自己資金500万円を用意しよう

不動産を購入する際には、通常自己資金が必要となります。一般的には、物件価格の8%を購入諸費用として、また購入代金の一部を現金で支払う必要があります。つまり、物件価格の10%が自己資金である必要があり、合計して物件価格の18%が必要とされます。

ただし、この割合は必ずしも絶対的ではありません。フルローンやオーバーローンの場合には、全く自己資金が必要ない場合もあります。しかし、いずれにせよ、頭金を用意することは重要です。

次回以降例に出す投資モデルでは、当初500万円の預金を前提としていますが、必ずしも500万円以上の預金が必要というわけではありません。属性や物件の担保価値によっては、現金がほとんど不要な場合もあります。

ただし、何千万円もする物件を購入するつもりであれば、通常は500万円程度の預金が必要とされます。常日頃より、節約に努めましょう。

どうやって貯蓄するのか

自己資金500万円がまだ手元にないのなら以下の方法を実践しましょう。

まずは、収入と支出をしっかりと把握することが大切です。収入から必要な支出を差し引いた残りの金額を貯蓄に回すようにしましょう。定期的に行う支出の中でも、特に節約できる箇所はないか、見直してみると良いでしょう。

また、口座振替や自動引き落としを設定することで、毎月一定の金額を貯蓄に回すこともできます。この方法は、自分で貯蓄をすることが苦手な人にはおすすめです。

続いて、貯蓄計画を立てることで、目標を明確にし、自分自身のやる気を高めることができます。以下は、総合的な貯蓄計画の作成と見直しの方法です。

まずは、将来の目標を決めましょう。次に、それぞれの目標に必要な貯蓄額と、目標達成までに必要な期間を計算しましょう。今回の場合は投資に成功すること、良い物件を買うために500万を用意することですね。

そして、今現在の貯蓄額と、今後の収支を考慮して、貯蓄額を月々いくら増やす必要があるかを算出します。これを踏まえ、毎月の予算を立てることで、貯蓄計画を実現することができます。

定期的な見直しも重要です。収入や支出が変わった場合、目標が変わった場合、投資などで収入が増えた場合などに、貯蓄計画を再度見直すようにしましょう。また、目標達成までの期間が短くなった場合は、貯蓄額を増やすなどの対策を考える必要があります。

こういった予測と修正の能力は投資が軌道に乗り出してからより重要になります。自己資金を貯めるプロセスの中で自分のお金をコントロールする術を身に着けていきましょう。

この記事を書いた人

中島亮(なかしまりょう)

中央大学法学部卒。法務博士

主に地方の一棟アパートを購入する個人不動産投資家。
サラリーマン15年目にアパート投資を開始。
その後、6年間で10棟93戸を購入し、退職。

記事投稿時点で、39棟385世帯所有。年間賃料2億円。キャッシュフローは実質3,000万円を超えている。大家向けN塾主宰

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?