住民にハサミで動脈を / 20191112

生きていけない、って頭の中でプツンと何かが切れる、住民がハサミを持って、僕に指示をする。記憶に新しいのは心を殺せって言葉だった。住民は何時だって僕を護ってくれて、それでいいよって言ってくれるから、僕は安心して生きていられるんだけど、やがて彼らも居なくなって、ううん、逆で、僕が首を吊って首ごと落ちてしまえば彼らはやっと僕から解放されるんだね。次はどこに行くの?でも僕だけの彼らで居て欲しい。僕だけの。僕には彼らしかいないんだから本当に勘弁して欲しくて待ちぼうけなんだよ。何か書けるかと思ったけどろくでもないやつでごめんなさい。自分が好きです。毎朝鏡の前で自分は可愛いなあと思いこむことしか能がありません。薬を飲んで朝出掛けて、夜もう一度落ちてもう一度飲むか否かを迷います。薬に支配されている人生が嫌で情けなくて泣いて明かした夜、でも今は、薬に支えられてでも生きているだけ花丸満点じゃあないかと、白いキャンバスの上で思います。傷ついた時に、傷つかないようにしてきた努力より、絆創膏の方がずっと有用だったこと。きみが住むマンションから眺めた夕焼けが綺麗だったこと。上手く話せないこと、勝手に涙が出てくること。全部全部が僕自身に降りかかって、かえってくるんだよ。それはそれで、かっこわるいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?