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桜を見ていると

桜が満開になってきました。

家周辺で過ごす毎日だけれど、隣家に大きな桜の木があるので桜の様子を毎日眺めて過ごしています。

「疲れたなぁ」と思っていても、ふと桜の花や木が風に揺れているのが目に入る。疲れは吹き飛んだりしないけれど、なごみます。
マインドフルネス。

桜と言えば思い浮かぶことがいくつか私にはあって、この時期になると必ず思い出します。

岡本かの子 短歌

桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり

岡本かの子 短歌

高校か、大学の授業で習ったと思われる歌の一つ。歌をそらで覚えていて、検索したら「岡本かの子」さんの歌だと出てきた。言葉として、私にすっかりなじんでしまっている歌です。

私は、決して「桜」を眺めることに命なんてかけませんが、「そんな気分はわかる」と思ってしまう。他の花は、ただ何も思わず「きれいだな」と眺めるだけですが、桜だけなんとなく狂おしい気持ちになってしまうのが不思議です。

桜の染料は、桜が咲く前に抽出する

桜は枝から染料を抽出するのだそうですが、一番いい色が出せるのは「桜が咲く前」。花が咲く直前の枝を使うと、きれいなピンク色の色が出るとのこと。

つまり、花が咲く前の桜の幹の中には、薄ピンク色の樹液がいっぱい詰まっているということ。

梶井基次郎の「桜の樹の下には」も必ず思い出します。これは、好き嫌いがある表現、想像だと思うのでここに引用はしません。

岡本かの子さんの歌、桜の樹は咲く直前にピンク色の樹液をためていること、梶井基次郎の想像力 全て一体となって私には思い出されます。

癒されたり、想像力を広げてみたり、忙しい春です。

あと、全然関係ないですけれど、桜が咲いている時の黒い幹がきれいでみとれてしまいます。この感覚わかる人いるかなぁ。

今日はこのへんで。




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