肺に溜まる青い砂

忘備録:

コンステレーション:

ほとんど青黒くて、
ざらざらと結晶化して採石場で粉砕された石たちを連想する。

水銀よりも重たい鉛よりも冷たい
一粒一粒に鋭い尖がある
脆くてすぐに割れる
割れると、刺さる
柔らかな内臓に重く刺さって肉が割れる。肉が割れて血が流れる。

最初は気管の壁に付着していたのだが
今では私の肺の底に重たく堆積して

身体を横たえるとざらざらと
喉の方へ流れてくる。
結晶化して脆く割れた鉛の重さの雲母が呼吸をする度に

私の肋骨が上にゆれて下にゆれて、
青くて黒い尖の砂がざらざらと
肺を気管を小さく切りつける

呼吸をする度に
鉛の匂いが気管から鼻腔に上がって
赤い潮がじわりじわりと満ちて波にむせる

重たい重たい身体の中の
青くて黒くて冷たいオリが、

倦んだ私の心を採石場に誘うので、
採石場に行った。

砕かれた石たち
砕かれた石たち
砕かれた石たち

砕かれた

石に問う
「あ

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