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たいせつな気持ちと狂気と。

マリアさまに聞いてみた。

「マリアさま、質問します。答えて下さい。

イエスさま、すなわちあなたの息子は、あなたの息子が癒した人々によって磔にされたではありませんか。みんな寄ってたかって、彼の温かな手、「人々を癒した手」を釘で打ち、彼が人々のところへ歩んだ足を釘で打ちつけたではありませんか。あなたは、一体全体どうやって悲しみの淵でたださめざめと泣き、そのまま正気を保っていられるわけでしょうか?

私は何十年か前に自分の子どもを殺しました。それ以来、もうずっと正気ではいられなくなりました。それからさらに何人も自分の子どもを殺して、それから幾年も経て、最近になってやっと、「私はもしかしたら悲しいのかもしれない」とうっすらと感じるようになりました。
でも、やっぱり、私は気が狂ったままだわね。罪悪感などではない、巨大な黒い塊みたいなものに圧倒されて、悲しむより前に気が狂ってしまった。今でもまだ、あの黒いやつが視界の中に入ってくる。何十年経っても、最初の時と同じ、圧倒されて気が狂う。

まりあさま、
あなたは、どうして正気で悲しむことができるのですか?私はあなたの強さが欲しい。

マリアさまは静かに答えた。
let it be

Okay, girl I knew it. 
I do thank you anyway.

わたしだけにわかる
わたしのわたしだけのたいせつなきもち

ここにあるのは、そんなもの。

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