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いわきFC 2023シーズン終了


クラブ、選手、サポーターにとって初めての挑戦となったJ2リーグが終了。

1年間お疲れ様でした、そしてありがとうございました。リード団体設立1年目、いわきFCのサポーターの規模、声量の成長を実感したシーズンであり、微力ながらその成長に貢献できたことを本当に嬉しく思います。

皆さんのご理解とご協力のおかげで、1年間 選手と共に闘い抜くことができました。本当にありがとうございました。

前回のnote投稿から2年、僕自身の環境の変化とリード団体設立の経緯、今後についてをこの投稿を通して書いていこうと思います。

僕自身の環境の変化

いわきFCがJ3リーグで 躍進した2022シーズン、そしてJ2リーグで もがき苦しんだ2023シーズン。

僕自身、それまでと大きく異なる環境でいわきFCと接することになりました。

2022年から新潟の大学に3年次編入することになり、それに伴って地元であるいわき市から新潟市に引っ越しをすることになりました。

ホームゲームが開催されるいわき市まで片道230km、試合に頻繁に通うことが難しい状況で生活を送ることに。

県1部リーグに所属していた2017シーズンからJFLに所属していた2021シーズンまでは応援をリードするドラムを叩く役割を全うしていましたが、現地で活動する機会の減少によって、

・新しいリード体制の確立
・新コールリーダーあいだいのサポート

2つの役割を担うことになり、現地サポーターの声や応援スタイルに関する課題を聞き、解決に向けて尽力することになりました。

幼少期からJリーグのゴール裏で育った僕にとって、現地で満足に選手に寄り添えない状況はとても辛く、いわきFCに対して何か行動を起こすためのモチベーションを失った時期もありました。

それでもいわきFCの応援、ゴール裏をここまで作り上げた自覚や責任、地元愛を持ち続け、なんとか頑張ることができました。

2023シーズンは大学4年生、卒業研究がメインの生活となり、自分自身で生活スケジュールを調整することができるようになったため、多少無理をしてでもいわきFCの試合に通えるようになり、現地で活動する機会は多くなったように思います。

来年度からは大学院に進学予定であり、新潟での生活があと2年続きますが、学業を最優先としながらもなるべく多くの試合に通えるように頑張ります。

リード団体の設立

2022シーズンは終盤まで声出し応援の禁止が続き、いかにして選手にサポーターの想いを届けるか、そしてどのようにして熱狂空間を創り上げるかということに個人的に悩まされたシーズンになりました。

この段階ではサポーター団体であるアーマーズ内の数名によって、正式な名称を持たずにリード隊として活動しておりましたが、スタジアムでの役割を明確にし、責任を持って応援の先導をするべく、リード団体への命名を行い、コミュニティ要素の大きかったアーマーズとリード団体の差別化を図りました。

それが現在ゴール裏でサポーターリードの役割を担っている、アーマーズ内組織「Lino La Iwaki」です。

これまでのリード隊としての活動から変更点はなく、スタジアム内外でのコールリード活動に専念し、クラブの「いわき市を東北1の都市にする」という"目標"に対し、「クラブ、選手と共に 非日常的な熱狂空間を創出する立場の一員として貢献していくこと」を目的として活動する団体「Lino La Iwaki」が誕生しました。

コールリード、ドラム、チャント作成が大きな役割であり、1年を通して応援の中心部・ゴール裏の最前線として熱量を持って活動を行ってきました。

コロナ禍以降、シーズンを通して声出し応援を行うことが初めてで、尚更J2というカテゴリーで歴史のあるクラブと戦うことが多くなり、沢山のご迷惑をおかけしながらのリードになったと自覚しています。

何度も繰り返しにはなりますが、皆さんのご理解とご協力のおかげで、1年間 選手と共に闘い抜くことができました。本当にありがとうございました。

またJ2は若手を中心に構成されたリード団体が多く、若手のサポーター間で交流する機会も増えました。全国各地に同じような熱量を持った若手がいるという事実は僕のモチベーションに火をつけ、ブレることなくJ2を闘う意志を持ち続けるための大きな存在となりました。ありがとうございました。

これから

僕達リード団体が主導で行う応援スタイルについて、多くのサポーターの皆さんから賛同の声や時には厳しい意見をいただきながら、1年間役割を全うしてきました。

新しいスタイルに戸惑ったサポーターの方も多いと思います。

ただ、最終節藤枝戦後の最大声量の「虹を」は、今までの概念を覆しても皆さんが僕達についてきてくれたことを感じることができた機会になりました。

これまで「虹を」は選手入場でのアンセム的な曲として歌われてきたチャントでした。原曲、その歌詞に込められたサポーターの意志や想いを考えても、いわきFCにとっては特別な1曲です。

進む道を間違いかけた時に、ブレそうになった時に、スタイルを貫くことの重要性、意義を教えてくれる1曲であり、いわきFCのエンブレムを身につけて1年間闘い貫いた選手たちに一番届けたいチャントでした。

試合が後半ATに入る直前に、"試合後に「虹を」を歌う"アイディアが頭にパッと浮かび、すぐさまリノラ内で共有、行動に移しました。

皆さんが困惑することも想定しており、正直不安も大きかったですが、藤枝の地にいわきFCサポーターの最大声量での「虹を」が響いたあの瞬間は、選手達の1年間の闘いを讃え、ブレることなくいわきFCを支えていくというサポーターの意志を示すことができた時間になったと思っています。

"後押しではなく、共に闘うこと。"

この言葉を忘れずに、1年間活動してきました。

これまでのいわきFCサポーターの良さを引き継ぎながらも、僕自身の、そして団体としての永遠のテーマである

"選手と共に闘い、選手に寄り添えるゴール裏を作る"

をどれだけ体現できるか、これが2023シーズンのみならず今後の課題だと思っています。

僕自身、勝てなかった試合で楽しいと思ったことは一度もありません。

「いわきFCは勝てなかったけど、応援は楽しかった。」

と思ってもらえることはチャントの作成、リードを行っている団体の人間としてはとても嬉しいことです。

しかし、勝つことでいわきFCに、そしていわき市にもたらされるものの多さは誰よりも体感してきたという自覚があります。

サポーターの数が急増したこと、スタジアムの改修、新スタジアムの建設計画など…これらはカテゴリーが上がったこと、つまりは勝利によってもたらされたものではないでしょうか。

来シーズンは、
いわき市を東北一の都市にするため、
勝利のためにいわきのスタイルを貫くことを明言した田村雄三監督と共に結果に拘るシーズンにします。

ただこれは殺伐とした雰囲気を作り、勝てなかった時に罵声を浴びせるゴール裏を作るというわけではなく、"選手と共に闘い、選手に寄り添えるゴール裏"をより大きなものにするということであり、その課題解決、理想の実現に向けて尽力してまいります。

また、2023シーズンは多くの子供達を会場で目にすることができました。ゴール裏体験会を実施することでゴール裏を身近に感じてもらうことも出来たと思います。今後も、リード団体、そして僕自身が子供達の憧れとなり、今後のいわきFCのゴール裏を引っ張っていく子達に夢を与えられるような存在になれるようにリード、活動を行っていきます。

これからも大好きないわき、いわきFCと共に大きな夢に向かって歩み、その夢への道を照らす光になれるように頑張っていきましょう!

来シーズンもよろしくお願いします!!
よいお年を!!


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