見出し画像

『Cureless』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

これは最近話題の曲なんじゃないでしょうか。
『heavenly』8曲目の『Cureless』です。
ここにきて、割と鉄板な雰囲気の曲来たなぁと、初めて聴いた時は思いました。
『heavenly』は4〜7曲目が濃すぎるので、私にとってはここに来てホッと一息つけるような(大人しい曲ではないですが)位置付けにもなっている曲です。
いわゆるこの当時のV系バンドの黄金率に則ったような構成で制作された楽曲なんじゃないでしょうか。
こういった楽曲をL'Arc〜en〜Cielがやったらどんな曲に仕上がるのか、というのがよく理解できる曲ではないかと思います。

『Cureless』といえばギターのアルペジオ。
ギターはAメロ以外ほとんどの箇所でアルペジオフレーズが入っています。
この曲のアルペジオは割と音が細かいので、レコーディングはもちろんですがライブで演奏するのはかなり大変なのではないかなと思ってしまいます。
割と印象的なアルペジオなのですが、楽曲全体の音の中でのミックスはそこまで大きくなくて、控えめなところから曲を支えているような印象です。
この辺りの控えめさがkenっぽいというか。
全体を見通してのバランスを強く意識しているように感じられますよね。
ギターはこのアルペジオフレーズしか入っていない箇所も多く、割と隙間の多い音像の楽曲に仕上がっているんですが、そこがキーボードの音でカバーされていまして。
ここで歪んだ音のギターでコードをジャーンと鳴らさないのが初期ラルクっぽさでもあるなぁと思いました。

この曲の作曲はTetsuyaで、Tetsuyaならではの耳に残るメロディラインが詰め込まれていますよね。
ベースも割と動きの多いフレーズに仕上がっていて、特にBメロの2拍3連のフレーズが格好良くて耳に残ります。
確かこのフレーズもアルバム『SMILE』発売当時のTetsuyaが表紙を務めたベースマガジンにタブ譜が掲載されていたはずです。
確かにこのベースのフレーズは格好良いんですが、なかなか渋いところから選んでくるなぁと。

今回聴いていて初めて気づいたんですが、この曲の終わりはフェードアウトの仕様になっていて、このアルバムだとフェードアウトで終わるのはこの曲だけなんですよね。
前作は比較的フェードアウトの曲が多い(4曲あるはず)のに比べて、今回の『heavenly』ではこの曲だけだというのが少々意外でした。

あとはこの曲のギターソロから転調してサビに戻ってくる部分、何となくJanne Da Arcみを感じませんか?
なぜかここは毎回聴くたびにJanne Da Arcを連想してしまいます。

今ホットなこの曲、この機会に聴き返してみるのはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?