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『The Rain Leaves a Scar』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『heavenly』もこの曲で最後!
ついに10曲目の『The Rain Leaves a Scar』まで来ましたよ。
『heavenly』はアルバム通して様々なカラーの楽曲が収録されていますが、ラストを飾るこの曲は正統派ロックといった仕上がりになっています。
いわゆるジャパメタ的な影響を受けて制作されたであろう原曲を、L'Arc〜en〜Cielというバンドがアレンジし演奏するとこんな姿になったという感じでしょうか。
王道の格好良さとL'Arc〜en〜Cielの持ち味が絶妙に混ざり合った、筆者的にもかなり好きな曲です。
メロディアスな歌は印象的だし、各パートの演奏もそれぞれが立っていて格好良い、ある意味シングル化されていてもおかしくないくらいの曲だと思うんですよね。
一方で、正直あまり注目されることのない不遇の曲の一つでもあります。
魅力が再発見されるといいのになぁと思わずにはいられません。

この曲はまず、sakuraのドラムが凄く派手なんですよね。
フレーズの手数が多くてそう感じるのもあると思いますし、音量的にも他の曲と比べて大きくなっているような。
なんだか普段の曲よりもドラムが近くにいるような印象を受けます。
個人的にはBメロの、ライドを歌心満載に刻むフレーズが好きで、ライドをこんな風に使う人がいるのか!と驚かされました。
ラストに向かってどんどん熱くなっていくフレーズは一瞬拍を見失うくらいに情熱的に叩いていて圧巻です。
ここはyukihiroが叩いたらどんなアレンジになるんでしょうか。
ここまで音を詰め込むということはせずに、もう少しスッキリとした体裁で纏めてきそうな気がしますよね。
yukihiroドラムのバージョンも今後どこかで聴くことができるといいのですが‥

ギターはイントロのリードフレーズがいかにもジャパメタ的な雰囲気があって。
そうかと思えばAメロでは抒情的なクリーンのアルペジオが展開されるという。
この辺りの振れ幅の広さがラルクだなぁと思わされます。
ギターソロ前の間奏のリフ的なフレーズは好きな人も多いんじゃないでしょうか。
結構高速で刻んでいる上に運指もなかなか難しいんですが、ギターを弾いていると頑張ってコピーしたくなるフレーズだと思います。

この曲でアルバム『heavenly』は幕を閉じるわけですが、ラルクのアルバムでこれだけアップテンポで激し目な曲がラストを飾るのは珍しいですよね。
『SMILE』と『KISS』はアップテンポといえばそうなのかもしれませんが、やはり『heavenly』のこの曲が他と比べても異彩を放っていると思います。

これで『heavenly』は終了です。
次は『True』に移る前に、シングルとカップリングに手をつけていこうと思います。

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