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L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ

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L'Arc〜en〜Cielの楽曲全曲制覇を緩く目指していきます
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#sakura

『winter fall』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

今回はついに来ました、『winter fall』です。 大 名 曲 といって差し支えないのではないでしょうか。 私も並々ならぬ思い入れのある、大好きな曲です。 この曲、実はL'Arc〜en〜Cielがシングルチャートで初めて1位を獲得した曲でもあるんですよね。 そういった広いマス層に刺さるキャッチーさもありつつ、聴き込むとスルメ的な様々な要素も兼ね備えている至高の一曲だと思います。 まずこの曲のタイトル『winter fall』についてですが、これはhydeの造語らしいです

『賽は投げられた』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『True』期のカップリングシリーズはこれでラスト。 今回は『Lies and Truth』のカップリング『賽は投げられた』です。 このタイトル、初見では読めませんでしたね。 賽はさいと読みます。 『賽は投げられた』というのはカエサルが言ったとされる故事成語的な言葉で、後には引き返せないという意味のようです。 歌詞と照らし合わせると、世界が終わっていく、待ったなしだというような意味なのでしょうかね。 結構重めのメッセージ性を感じる歌詞なのですが、曲調は非常に明るく、若干コミカ

『さようなら』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲についてひたすら語っていくシリーズ)

続いては『flower』のカップリングに収録されている『さようなら』です。 この曲は正直、自分の中で掴みきれていない楽曲なんですよね。 今一つ楽曲で表現したいもののゴールが捉えられないというか、曲中に組み込まれている音の意図が理解できなかったり、音のぶつかりをここに入れているのがなぜなのかが理解できなかったりといった状態で、聴き終わった後に少し釈然としない気持ちになるんです。 というとなんだか凄くマイナスなイメージに受け取られてしまいそうですが、この楽曲自体はカップリング曲の

『I'm so happy』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲についてひたすら語っていくシリーズ)

前回で『True』がひと段落したので、ここからはカップリングシリーズです。 まずは『風にきえないで』のカップリング『I'm so happy』いきましょう。 この曲はカップリングの中でも割と人気があるんじゃないでしょうか。 近年のライブでも演奏されていましたし、それで印象に残っている方も多いのではないかと思います。 作詞作曲はともにhydeで、hyde作曲特有の洋楽っぽさが随所に感じられる仕上がりになっていますよね。 実際にこの曲の創作時にはRadioheadの楽曲に似ている

『Dearest Love』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲についてひたすら語っていくシリーズ)

『True』もこれがラスト! 10曲目の『Dearest Love』まで到達しました。 これはアルバムのラストを飾るに相応しい壮大なバラードですよね。 ここからしばらく、アルバムのラストは壮大なバラードという傾向が『REAL』まで続きます。 前作の『heavenly』では勢いのある『The Rain Leaves a Scar』で幕を閉じましたが、まあこういったバラードがラストに来ると大団円といった収まり方になりますよね。 そもそもアルバムのどこに収録するかとなった時に、ラス

『I Wish』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

ようやく『True』も残り二曲。 今回は『I Wish』です。 この曲にも初めて聴いた時には驚かされましたねー。。 ここまでわかりやすくポップなクリスマスソングをやるのかと。 このtetsuya曲のキャッチーさは前作『heavenly』の『C'est La Vie』でも感じられましたが、『I Wish』はクリスマスというテーマが全面に押し出ていて、よりわかりやすい仕上がりになっていますよね。 この変化がL'Arc〜en〜Cielの更なる大衆化、マス化を象徴しているよなぁと思っ

『風にきえないで』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

今回は『True』8曲目『風にきえないで』です。 7曲目の『Lies and Truth』に引き続いてのシングル曲(6曲目も実質シングルですね)ということで、アルバムの中でも特にキャッチーで耳障りの良い曲が続くセクションになっていますね。 このアルバムでは初のtetsuya作曲の楽曲がようやく8曲目に登場です。 というかここからラストにかけての3曲は全てtetsuya作曲なんですよね。 このアルバムの後半にtetsuya作曲の楽曲が固まっている傾向は以降も続いていきます。 こ

『Lies and Truth』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

今回は『True』の7曲目、『Lies and Truth』です。 言わずと知れた超人気曲の一つ。 今気づいたんですが、アルバムのタイトルが『True』なので、この曲のタイトルと少しリンクが感じられますよね。 アルバムの1ヶ月前にこのシングルが発売されているので、『True』に向けての布石のような形で作成されたのかもなぁと想像してしまいました。 この真実とそうでないものの対比というタイトルは、後に『ark』に収録される『真実と幻想と』でも使われています。 タイトルからは何とな

『the Fourth Avenue Café』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いては『the Fourth Avenue Café』です。 これも非常に人気の高い曲ですよね。 個人的には前アルバム『heavenly』収録の『夏の憂鬱』に引き続いて、歌謡曲的な要素を強く感じるken曲の系譜に当てはまる楽曲だと思っています。 アルバムからシングルカットされるかという際のタイミングで事件があり、そこでの発売は見送りになったものの、後のバンド15周年のタイミングで改めてリカットされたという数奇な運命を辿った曲でもありまして。 15周年の時にはこの楽曲が強くフ

『"good-morning Hide"』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『True』もこの曲で半分ですね。 5曲目は『"good-morning Hide"』です。 この曲といえば、貴重なsakuraの作詞曲ですね。 歌詞の内容は正直掴みどころがないと思ってしまうのですが、世界観としてはsakuraが作曲した『Inner Core』に通ずるものがあるように感じられます。 抽象的というか、意識というものの本質を問うような内容というんでしょうか? なかなか解釈が難しいです。 そもそも全英語詞というのもラルクの曲としては非常に珍しいですよね。 他に思い

『flower』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

ついに来ました、『True』4曲目『flower』です。 一般的にみたら、L'Arc〜en〜Cielといえばこの曲だと思っている方は多いのではないでしょうか。 実際そう思われるのに値するほどの超名曲だと思っています。 この曲はhyde作曲なのですが、個人的にはこれがhyde作曲だということが非常に意外で。 どこかこの曲ken曲感を感じませんか? 何だかこのキャッチーさとブルージー感を感じる『flower』はなんかkenっぽいなぁと感じてしまうんですよね。 『winter fa

『Round and Round』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『True』三曲目は『Round and Round』です。 ここに来て直球ロックチューンが来ました。 イントロのギターのリフが印象的な、若干グランジ色も感じられる曲で、このアルバムの中だと最もロック感の感じられる曲なのではないでしょうか。 この曲はhyde作曲なのですが、今改めて聴き直すと『Tierra』収録の『All Dead』(こちらもhyde作曲)と似た空気感がありますね。 特に初期のhydeはこういったグランジ色のある曲を多く作り出している気がします。 この曲とい

『Caress of Venus』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いて『True』の二曲目『Caress of Venus』です。 この曲は私的にはTHE二曲目という印象の強い曲です。 というのも、アルバムのみならずライブでも二曲目に演奏される機会が極端に多いんですよ。 統計を取ったわけではないんですが、ライブで二曲目を飾った回数は最多なのではないでしょうか。 ライブの定番となるくらいに人気のある曲だということですよね。 実際に、人気が出るのも納得の超超名曲だと思います。 この曲はリズムに打ち込みが入っているのが特徴で、その打ち込みがs

『あなたのために』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いては3rdシングル『夏の憂鬱[time to say good-bye]』のカップリングに収録されている『あなたのために』です。 これもなかなかにマニアックな楽曲の一つですよね。 筆者がこの曲を聴いたのはカップリングベストが最初でした。 当時そのカップリングベストの中で最も気に入っていたのがこの曲で、相当リピートしていた記憶があります。 この曲といえば「ウィーヒーウィーヒー」ですよね。 馬鹿にしているわけではなく、どう聴いてもこうとしか聴こえないのと、聴けば聴くほど癖に